止まらないアメリカ東海岸の沈下:地下にある都市インフラが崩壊へ
マントルの上に浮かぶ世界の都市

多くの人びとが暮らすひとつの都市は、当然ながら流砂の上ではなく堅固な地盤の上につくられている。しかし、地球の地殻に支えられた地面は、いわば柔らかいマントルの上に浮かんでいるようなものだと専門家たちは考えている。
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沈みゆく大都市

マントルの上に浮かぶ地質的条件に、大都市におけるビル群の建造といった人類の近代的な営みが加わると、思いがけない問題が持ち上がることになる。たとえば、大都市ニューヨークは少しずつ海に沈みつつあるのだ。
写真:Unsplash - Andre Benz
ニューヨーク以外の都市も

もっとも、大都市ニューヨークが沈みつつあることは前から知られていた。しかし、その沈下速度がこれまでの予測を超えて高まっており、そればかりかさまざまなほかの都市でも同様の現象が起きているというのだ。
写真:Unsplash - Matt Nelson
アメリカ東海岸の危機

バージニア工科大学とアメリカ地質調査所が共同で行った調査によると、ニューヨークやロングアイランド、バージニア州ノーフォーク、バージニアビーチ、ボルティモア等で地盤沈下が急速に進んでいることがわかったという。
写真:Unsplash - Colin Lloyd
レーダー衛星による測定

バージニア工科大学がホームページを通じて調査結果を公開している。それによれば、レーダー衛星をつかって米東海岸エリアの地盤に関するデータを測定し、その結果を分析したという。
写真:Unsplash - Daniel Halseth
年に2ミリから5ミリの沈下

研究者チームが完成させたのは、都市活動にリスクをもたらしうる地盤沈下の発生箇所を示したアメリカ東海岸のデジタル地形図である。東海岸の大部分では少なくとも年に2mmのペースで沈下が進んでおり、場所によっては年に5mmも沈下していることがその地形図によって示された。
写真:Unsplash - Ian Dinmore
リアルな影響

この地盤沈下は一気に進むものではない。しかしその影響は、沈下の進む都市にとってきわめて大きなリスクになりうると研究者たちは考えている。
写真:Unsplash - Pierre Bouyer
インフラへのダメージ

研究者たちが警鐘を鳴らすのは、まず、この地盤沈下が「将来的に都市インフラに大きなダメージを与えうる」ということである。
写真:Unsplash - Matteo Catanese
道路、鉄道、ガス……

地盤沈下による損傷が予想されるインフラは、道路、鉄道、ガス管、水道管、電線などである。また、建物倒壊の危険もある。
写真:Unsplash - Jens Aber
洪水のリスク

リスクはこれだけにとどまらない。都市が沈下すれば、それだけ洪水のリスクも増大すると研究者たちは指摘している。
気候変動との挟み撃ち

この地盤沈下に加えて、気候変動による海面上昇もすすんでいる。この二つが組み合わさると、アメリカ東海岸に致命的な結果をもたらしかねない。
写真:Unsplash - Chris Barbalis
アメリカ東海岸に迫る崩壊の危機

この黙示録的なシナリオは、まるで未公開のハリウッド映画のことかと思われるかもしれない。しかし、残念なことに現実だ。アメリカ東海岸において、インフラへのダメージと洪水のリスクはじわじわと迫りつつある。
写真:Unsplash - Oleg Chursin
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