トランプ大統領が構想する「ゴールデン・ドーム」:巨額プロジェクトで祖国防衛
ミサイル防衛システムを発表

先日ホワイトハウスでトランプ大統領が記者会見を開き、本人いわく“次世代”のミサイル防衛システムにあたる「ゴールデン・ドーム」構想を発表した。ただし、本システムの開発費用は総額で1,750億ドル(約25兆円)と天文学的な数字に達する。しかも、専門家たちは実際のコストはさらに高額になると考えている。
防衛システムの総額は約25兆円

この防衛システムについてトランプ大統領は、「わが国の発展のためにはもちろん、生き残りのためにきわめて重要。世界は今とても邪悪な場所になっている」と語った。
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イスラエルのミサイル防衛に触発された?

このプロジェクトは直接的にはイスラエルのミサイル防衛システム「アイアン・ドーム」に触発されたものである。トランプ大統領は今年1月末、「米国版アイアン・ドーム」の構築を目指す大統領令に署名しており、2月末にその名称が「ゴールデン・ドーム」に改められていた。
「たとえ世界の裏側から飛んできても……」

ホワイトハウスに集まった記者団に対してトランプ大統領が語るには、ゴールデン・ドームは「たとえ世界の裏側からミサイルが発射されても迎撃することが可能」であるという。その運用は自身の任期が終わる2029年1月までには始まるだろうと付け加えた。
開発費用は1,750億ドル?

CNNによると、イーロン・マスクのSpaceXをはじめとする著名な防衛関連企業やテック企業がすでに、この防衛システムの構築プロジェクトを受注しようと立ち回り、国防長官に直接売り込みをしているという。トランプ大統領は、システム構築の初期費用として250億ドル、トータルの費用は1,750億ドルに達するだろうと記者団に語った。
実際には5,420億ドル?

しかしBBCによると、米国議会予算局はこの防衛システムについて、20年間で約5,420億ドルの費用がかかると見積もっている。また、CNNが報じているように、専門家たちは費用やタイムスパンはもとより、この構想の実行可能性そのものをも疑っているという。
初期費用は250億ドル

システム構築の初期費用にあてる250億ドルについてトランプ大統領は、現在下院で可決を求めている共和党の税制法案から捻出する方針だとしている。
「レーガン大統領が始めたことを完遂させる」

ロイター通信によると、トランプ大統領は20日の記者会見で次のように述べた。「我々はレーガン大統領が40年前に始めた仕事を完遂する。ミサイルの脅威を米国から永遠に取り除くことである」
レーガン大統領のスターウォーズ計画

レーガン大統領は1980年代、旧ソ連の発射した核ミサイルなどを宇宙空間で自動的に迎撃するシステムを構築しようとしたのだが(通称「スターウォーズ計画」)、予算面や技術面、条約面でのさまざまな障害に阻まれ実現は叶わなかった。
責任者は宇宙軍作戦副部長

トランプ大統領は「ゴールデン・ドーム」プロジェクトの責任者に、米宇宙軍作戦副部長のグートライン大将を任命した。
カナダも関心?

トランプ大統領はさらに、このプロジェクトにはカナダも関心を示しているとコメントした。
カナダ首相のコメント

実際、BBCなどが報じているように、カナダのマーク・カーニー首相は21日、記者の質問に答えて、この防衛システムについて米国と議論が交わされているとしている。
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