炎天下で検証「ネッククーラー」本当に冷える?

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

ウーバー配達員が「暑さ対策グッズ」の「ネッククーラー」を炎天下で検証。忖度ない感想をレビューする(著者撮影)

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か

「夏の長期化」が深刻だ。気象庁の発表した「向こう3か月の天候の見通し 全国(7月~9月)」によると、日本列島は例年よりも「平均気温が高い」状態が続くそうだ。

【画像】実際どうなの?6980円のネッククーラーを炎天下で使ってみた忖度ない感想

筆者の住む神戸市では昨年9月、最高気温30℃を下回ったのは計4日のみ。最高気温25℃を下回り始めたのは10月後半になってからだった。

日本の「四季」は「五季」に変化したと考え、対応する企業も増えてきている。大手食品メーカー味の素は、春夏秋冬に5番目の季節「まだなつ」を加えた。その他の企業でも、例えば春・初夏・猛暑・秋・冬といった具合に認識を改め始めている。

ウーバー配達員として働いている私は6月に入ってからずっと、半袖半ズボン姿で活動している。早く夏が終わってほしいと願いながら、この暑さはおそらく10月頃まで続くわけで……。年間の約半分が「夏」で占められている以上、ブルーカラー・ホワイトカラーを問わず、私たちは「猛暑に負けない人材」を目指さなければならない。

そこで私は今話題になっている「暑さ対策グッズ」を実際に使い、長い長い夏を乗り切るための強力なパートナーにしようと考えた。

今回私が試したのはシリーズ累計130万個以上を販売した、サンコー株式会社の「ネッククーラー」だ。

前回の記事「暑すぎる…よし、首元をキンキンにしよう」《ネッククーラー》で冷却ガジェット市場を開拓したアキバ中小企業、猛暑対策グッズが爆売れの訳では、サンコーに開発の舞台裏を取材した。

この製品は小型冷蔵庫にも使われる「ペルチェ冷却装置」を搭載。最新モデルの第8世代『ネッククーラーポケット』(税込6980円)は、電源を入れてからわずか2秒で冷え、環境温度から−14℃まで冷却プレートを冷やすことができるという。

「130万個販売した実績 = 満足できる商品に違いない」と考えて購入を決めた私だが、ここだけの話、「環境温度から−14℃」という表現には不安があった。もしも外の気温が34℃だった場合、冷却プレートは20℃にしかならないわけで……。その温度で本当に「冷たさ」を感じることができるのだろうか?

ポケットに収まるコンパクトサイズ

今回私は軽量化に特化した最新モデル『ネッククーラーポケット』を、サンコー公式サイトから購入した。お値段は(新規会員登録による500ポイント割引を使い)税込6480円。注文日から3日後に送料無料で配送された。

ヤマトの配達員から商品を渡されたとき、私は「軽っっっ!? これ箱の中に商品ちゃんと入ってる?」という感想を抱いた。首を斜めにしながら箱を開けると、親指と人差し指、2本あれば楽々と持ち上げられるネッククーラーが入っていた。説明書によると、同製品の重量は約180gしかないようだ。ちなみにコンビニの「おにぎり」は1個あたり120g前後と言われている。

大きさは、折りたたんだ状態だと手のひらサイズ。スマホと同じくらいの大きさだった。パンツのポケットにも余裕で収まるため、前述した軽さの利点を含め、持ち運びにストレスを感じる人は少ないだろう。

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おにぎり2個分より軽く、手のひらに収まるコンパクトサイズ(著者撮影)

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

スマホと同じくらいの大きさのため、パンツのポケットにも入る(著者撮影)

さっそく使ってみたいが、まずは充電が先だ。説明書によると、環境により変化する上で、充電には約4時間ほど必要らしい。

肝心の使用時間は、強モード(冷却プレートの温度目安 = 外気温より−14℃~−7℃)で約1時間半。弱モード(外気温より−7℃~−5℃)で約2時間半。ゆらぎモード(強弱の繰り返し)で約2時間使用できる。

*充電しながらの使用は不可

充電完了後、私は同製品の「冷却力」を検証するため、午後1時過ぎに配達用バッグを背負って出発。この日の最高気温は33℃。最低気温は27℃。環境省から「熱中症警戒アラート」が発表されている中、恐る恐るネッククーラーの電源をオンにする。

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

いざ検証開始(著者撮影)

猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証

電源を入れた瞬間、小型扇風機と同じように「ウィーン」という風切り音がした。首の両側と接している冷却プレートが急速に冷たくなっていく。同製品は公式サイトで「2秒で冷える」と謳っているが、どうやら本当の話だったようだ。

初めて使用してみての率直な感想は、「思っていた以上に冷たい!!」というものだった。この冷たさなら暑さ対策グッズとして、これまでに130万個販売したことも頷ける。

環境温度−14℃という表現に不安を抱えていた私だが、体感値としては「首の温度を14℃マイナスしてくれる」といったイメージに近いだろうか。その証拠に、ネッククーラーを取り外し、冷却プレートが当たっていた首の部分を触ったとき、「おお、肌が冷え冷えになってる!」と驚きの声を上げてしまった。試しに冷却プレートを手で触ってみたが、晩酌する際のキンキンに冷えた缶ビールと同じくらい、冷たさを感じることができた。

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

いい感じに冷たい。これなら体温を下げてくれそうだ(著者撮影)

ウーバー配達中に着脱を繰り返してみたところ、やはり装着しているときの方が快適で、涼しさを感じることができた(ちゃんと体温を奪ってくれていたのだろう)。配達中に落下するなどのトラブルは一度もなく、締め付け感もちょうどいい。音も特に気にならない。

ハンディファンなどの小型扇風機より断然、ネッククーラーは暑さ対策グッズとして有能だと感じた。扇風機は風を起こして熱い空気を吹き飛ばし、汗を乾かして気化熱を奪って涼しくなるという原理だが、外気温が体温を超えるような猛暑日になると、熱風を浴びせられている感が強くなる。しかしネッククーラーならこの心配がない。

他にも、冷凍庫で凍らせたアイスリングと比較したとき、瞬間的な冷たさはアイスリングに軍配が上がったが、総合的にはネッククーラーの圧勝か。凍らせたアイスリングは炎天下で20分も活動すればヌルくなり、再びキンキンにするためには冷凍庫が必要になるが、ネッククーラーなら電源一つで「冷たさ」を復活できる。つまり持続力と回復力に強みがある。

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

炎天下では扇風機<アイスリング<ネッククーラーの順で「強い」と感じた(著者撮影)

ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

その一方で、それでもあえて同製品の気になる点を挙げるなら、やはり使用時間の短さだろうか。冷却力を3段階から選べる同製品だが、炎天下において「弱」の設定では正直物足りなかった。よって「強」あるいは「ゆらぎモード」で私は使用したが、おおよそ2時間ほどで電池が切れた。

おそらくこの製品と最も相性がいいのは、ウーバー配達員のような常に屋外で活動する人(ブルーカラーの仕事に従事している人)ではなく、通勤や通学など一時的に屋外に出ている人(ホワイトカラーの仕事に従事している人)かもしれない。

例えば電車で通勤している人であれば、電車に入ってしまえばエアコンが効いているため、同製品の電源を切ることができる(この方法ならより長く使用できる)。移動先で充電できるのならよりGOOD。

他にも、例えばスーパーやデパートへ買い物に行くときなど、電源のオンオフを切り替えられる環境。とどのつまり「屋外の移動時間を涼しく快適に過ごすため」といった使い方が、同製品の強みを最大限発揮できるのではないか。

ちなみに私はここ最近、外が暑すぎるため昼と夜、それぞれ2時間ずつウーバー(あるいは出前館)の仕事をしている。つまり私の活動限界とネッククーラーの活動限界は、奇跡的に同じだった。

暑い夏はこれからもまだまだ続く。

サンコーのネッククーラーを装備して、筆者はこの夏を乗り切るつもりだ。

四季→五季に変化した日本。暑さ対策は10月頃まで必須か, ポケットに収まるコンパクトサイズ, 猛暑の屋外で「環境温度-14℃」をウーバー配達員が検証, ブルーカラー<ホワイトカラー従事者との相性が◎だと思うワケ

夏の相棒になりました(著者撮影)

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