男子ツアープレーヤー・寺西飛香留は新記録達成の大偉業もどこか“うわの空” 「あーうれしい……です」

最終18番は神頼み?「マジで助かった」

◆国内男子プロゴルフ

前澤杯 4月24~27日 MZ GOLF CLUB(千葉県) 6652ヤード・パー70

「まずまずの内容だった。でもアンダーパーで回りたかった」

 悔しさと充実感が交差する複雑な感情を抱きながら1日を振り返る寺西飛香留。昨年の「ファーストQT」を受験して49位の結果を残し、男子ツアー“史上初”の女性プレーヤーとなったことで大きな注目を集めたが、本戦初日を迎えた「前澤杯」でまた“新たな勲章”が加わった。

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初日をイーブンパーの74位タイで終えた寺西飛香留 写真:JGTO Images

 インスタートのこの日は序盤の12番でボギーを叩くも、その後14番、16番とバーディーを奪って1アンダーで前半を折り返し。後半に入り3番でボギーを喫するも、5番をバーディーとして終盤戦へ。

 アンダーパーでのフィニッシュも見えていたところだったが、“鬼門”ともいえる8番・491ヤードの長いパー4でボギー。そして最終9番でもピンチが訪れる。

「池に入ったかも……」と大きく曲げてしまったセカンドだったが、間一髪のところでなんとか踏みとどまり、ボールはラフでストップ。「オーバーパーにはしたくない。ここは耐えたい」と強い気持ちを持って放った3打目のアプローチは、抜群の距離感で1メートルにつけて、宣言通りパーでホールアウト。途中、両手を合わせてお祈りをするようなポーズも見られたが、「マジで助かった。ありがたいと思って(笑)。神様に感謝しました」と笑って振り返った。

 最後の“神頼み”も後押ししたのか、初日は3バーディー、3ボギーのイーブンパー・74位タイでフィニッシュ。この日、同スコアで終えた菅沼菜々とともに、これまでミシェル・ウィー(米国)が保持していた2005年「カシオワールドオープン」初日の1オーバーを更新し、男子レギュラーツアーにおける女子選手の最少スコア新記録を樹立した。

 しかし、当の本人は「あーうれしい……です」とどこかうわの空。あまりピンと来ていない様子だったが、本来の目標はアンダーパー。まずまずのラウンド運びができていただけに、悔しさが上回っていたのかもしれない。

 2日目も当然アンダーパーを目標に掲げる。「結構グリーンも大きいので、乗せる位置にも注意したい」と警戒し、さらなる上位フィニッシュを狙う。

寺西 飛香留(てらにし・ひかる)

2000年9月30日生まれ、兵庫県出身。4歳からゴルフを始め、24年の国内男子ツアー「ファーストQT」を受験。49位の結果を残し、男子ツアー史上初の女性プレーヤーとなった。25年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」でレギュラーツアー初出場を果たす。

ゴルフのニュース編集部