8年続く「義実家の片付け」の教訓。50代ミニマリストが、処分の末にひとつだけ残したもの
実家や義実家の片づけに困っている人も多いのではないでしょうか。50代で団地暮らしのブロガー、やまだめがねさんもそのひとり。今回は、8年にわたって義実家の片付けに取り組みながら感じた「老後を見据えたもののもち方」について、お話を伺いました。

義実家の片付けを続けて感じた、もののもち方について伺いました。
【写真】義実家の片付けで唯一残したもの
どんなに質がよくても、年をとると重いものはもてない
築40年の団地に夫婦ふたりで暮らすやまだめがねさん。80代になる義両親の家を片付けています。
「足かけ8年、ようやく終わりが見えてきました。これまでたくさんのものを処分してきましたが、捨てたがらない義両親に確認しながら進めるのは骨の折れる作業でした」(やまだめがねさん、以下同)
そんな義母に、初めて取捨選択をしてもらったものはバッグ類。
「押入れにぎゅうぎゅうにつまっていたバッグをすべて出し、ビニールシートの上に広げて義母に見てもらいました」
明らかに劣化しているものをまず処分し、残りをひとつずつ見ていくと、そのほとんどがずっしりと重たいバッグ。
「昔のものはつくりがいいのですが、革は硬く、とにかく重い。装飾の金具もしっかりしていて重さに拍車をかけています。年をとった義母では明らかに使いこなせません。義母もそれを実感したようで、予想していたよりはるかにスムーズに選別できました」
コートも鉄の鍋も、80代では扱いきれない

同じように、新品のまましまってあった鉄の中華鍋や、重たいコートも手放しました。体力、筋力ともに低下しているから、どちらももう扱いきれません。
「あげるからコートは着てちょうだい、と言われましたが、私だってもう50代(笑)。残念ながら着られないので、コート類はそのまま古着買取ショップへ持って行きました。いいものだったので、それなりの値段で買い取ってもらえてよかったです」
これからは「軽い」「壊れにくい」ものだけ残す

年をとると、軽くて扱いやすいもののほうが断然、便利。片付けを通じてそう確信したという、めがねさん。
「重たいアルバムやフォトフレームを処分したときにも強く感じました。その中でたったひとつだけ、手元に残したものがあるんです」
それは、革製の写真立て。
「柔らかくて薄いレザーで、写真を保護するカバー部分はアクリル。とても軽くて、万が一床に落としても割れないし安全です。高齢になった義両親の暮らしに、ガラス製品など重くて危険なものは不要。50代の私たち夫婦にとっても、これからものをどう選んでいくかを考えるいい機会になったと思っています」

次に撮る家族写真は、このフレームに入れて飾る。めがねさんはそう決めています。
「ものはもう増やしません。暮らしに合わなくなったものは手放し、扱いやすさを第一に考えて必要なものだけを残します」