プロ野球2026年シーズン、“新指揮官は誰に? 日ハム・新庄監督は「CSで辞意表明」が既定路線 桑田真澄2軍監督を“ポスト阿部”に推す声も

次は桑田が急浮上…低迷でも阿部続投か「盟主巨人のお家事情」
シーズンも残りわずか。その裏側で始まった、新指揮官の座を巡る争い。夢のポストをモノにするのは誰だ!?
シーズンも最終盤に差しかかったプロ野球。現在、水面下で慌ただしい動きを見せているのが、来期を見据えた各球団の新首脳陣構想だ。在京スポーツ紙デスクが言う。
「12球団のトップが集まる9月17日のオーナー会議。取材する側としては、ここで飛び出す球団関係者の発言で、その裏にある真意を推し量る。長年、取材をしていると、言葉の端々から“これは監督交代だな”という空気感が掴めるようになるんです」
さて、そんなオーナー会議の場で「阿部監督で立て直してもらう」と、真っ先に阿部慎之助監督(46)の来期の監督続投を明言したのは、宿敵・阪神を前に今季のリーグ優勝を逃した巨人・山口寿一オーナーだ。
「球団内部では、イースタンで独走Vの桑田真澄2軍監督(57)を“ポスト阿部”に推す声も。確執のあったナベツネさんの死去で“すでに障壁はなくなった”と見る向きもあるようです。ただ、任期途中での監督交代は、巨人の伝統から見ても、まずありえない」(前同)
今期の巨人は昨シーズン12もの貯金を作った菅野智之(35/オリオールズ)が抜け、頼みの綱だった戸郷翔征(25)は2度の2軍落ちと絶不調。あげく、主砲の岡本和真(29)まで長期離脱となれば、“飛車角落ち”も同じこと。
巨人でコーチ経験もある伊原春樹氏も「ある程度、しかたがない」と同情的だ。
「取っ替え引っ替えの“日替わり打線”がよく槍玉に挙がるが、データ偏重は巨人だけでなく、球界全体のはやりみたいなもの。
打線は固定したほうが強いというのは今季の阪神が証明済みなのだから、阿部も腰を据えてやればいいのに、とは思うけどね」
とはいえ“ポスト阿部”を探そうにも、天下の読売グループも人材不足。今年6月に亡くなったミスターこと、長嶋茂雄終身名誉監督の悲願でもある築地新球場での“松井秀喜政権”誕生までは橋渡し役が必要で……。
「桑田2軍監督以外に、山口オーナーのお気に入りでもある川相昌弘コーチ(61)の線もなくはないが、派手さに欠ける。
過去に指揮官を務めた高橋由伸元監督(50)の再登板も考えられるが、3年連続V逸という成績では“建て直し”は託せない。反発があろうとも、阿部続投が現状の最善策ではあるわけです」(球団関係者)
一方、同じセ・リーグでは最下位ヤクルトの髙津臣吾監督(56)が今期で退任。
後任候補には、OBの宮本慎也氏ら複数の名も挙がったが、最終的には、池山隆寛2軍監督(59)の内部昇格で落ち着きそうだ。
「小川淳司GMが今季限りで勇退し、後任には補佐だった青木宣親氏が就く見込み。これで宮本監督の線はなくなった。なにしろ、宮本と青木は“犬猿の仲”でしたから。球団が“将来的に青木を監督に”と考えているなら、宮本の入閣は今後もない」(スポーツ紙記者)
大本命である青木の監督就任までは、池山監督でしのぐ。池山にしてみれば、監督就任は棚ボタ人事だったというわけだ。
ただ、青木氏のGM就任に際してはこんな意見も。
青木氏と同様、大リーグでのプレー経験がある藪恵壹氏は言う。
「チームの指揮を執る監督と編成を考えるGMでは、役割が異なる。彼が“現場には戻りません”と決意してGMをやるならいいが、“将来は監督を”なんて報道を見ると“メジャーで何を見てきたんだ”という気持ちにもなってしまう」
■DeNAオーナーが面会を重ねた面々は…
対して、今季が就任1年目の中日・井上一樹監督(54)は留任の見込み。最下位脱出に加え、1試合あたりの平均観客動員数も過去10年間で最も多い3万5012人(9月21日現在)。来季は待望のホームランテラスも本拠地に新設される。
「対照的に黄色信号がともっているのは広島の新井貴浩監督(48)。2年連続のBクラスにはファンの失望も大きい。ただし、広島の監督は5年が既定路線。
松田元オーナーの覚えも悪くない新井監督が簡単にクビを切られるとは思えない。一方、球団内では育成上手な野村謙二郎元監督(59)の再登板を望む声も依然として大きいそうです」(前出のスポーツ紙デスク)
他方、4年連続Aクラスも、退任濃厚とされるのがハマの番長ことDeNA・三浦大輔監督(51)だ。
件の会議で監督の続投を問われた南場智子オーナーは、「ファンの皆様に、ホームでCSの試合を観ていただく。そのために全力を尽くす」と明言を避けるばかり。
前出の藪氏が指摘する。
「昨季のように、下剋上に成功する可能性もなくはない。その予防線を今から張っているんでしょう。そもそも、DeNAが目指す野球はデータに重きを置いた“AIベースボール”。監督も、データを活用できる人に委ねたい、というのが本音なんだと思います」
そんな思惑に合致する人材に白羽の矢を立てるべく、水面下では南場オーナー自ら、新監督選びに出向いている様子。
夏以降に、南場オーナーが面会を重ねた面々は栗山英樹氏(64)、古田敦也氏(60)と球界きっての知性派の名が並ぶという。背景にあるのは親会社である株式会社DeNAの経営事情だ。

美人オーナー鶴の一声でDeNA三浦監督の次は栗山英樹!?
「2026年3月期の決算報告書を見る限り、DeNAの営業利益は138億円。そのうち、40億円はベイスターズを含んだスポーツ事業で稼いでいる。南場オーナーとしても稼ぎ頭のスポーツ事業を成功させるべく、チームを優勝させられる監督が欲しいんです」(前出のスポーツ紙記者)
■新庄の花道はCSファイナル

新庄監督の十八番である誰もがアッと驚くサプライズ演出はあるのか?
続いて、パ・リーグに目を向けると、やはり一番の注目は、日本ハム・新庄剛志監督(53)の進退だろう。
人事権を持つ井川伸久オーナーは「来年も指揮を執ってもらいたい」と続投を熱望するも、誰もがアッと驚くサプライズ演出こそ新庄監督の十八番。
唐突に「辞める」と言い出しても不思議はない。
前出の伊原氏は「野球界のためにも、やるべきだ」として、こう続ける。
「自分が目立ちたいのが先だとしても、彼ほど野球界のために行動している男も、そういない。個人的には、どんな形であれ、現場には携わってほしいと思います。
ただ、本気で優勝を目指すなら、もっと勝負に徹するべき。絶対抑えなきゃいけない局面で、故障明けの古林睿煬(25)を中継ぎ起用して負けた9月18日のソフトバンク戦なんかは、“そりゃ打たれるよ”って感想しか出なかった」
その新庄監督から、仮に「今季で辞める」発言が飛び出すとするなら、やはり舞台はCSファイナルステージか。3勝3敗で迎えた最終戦。勝てばチームの日本シリーズ進出が決まるなんて状況になれば、それこそ「舞台は整った」と言えるだろう。
「彼は、自分の発言が、どういう影響を与えるかまで常に計算ずく。自身の進退を賭けることでナインの闘争心に火がつくなら、躊躇なく決断すると思います」(在京スポーツ紙デスク)
対するソフトバンクの小久保裕紀監督(53)は、工藤公康監督以来2人目となる、就任1年目から2年連続でのシーズン80勝をクリア。辞める理由はどこにもない。
また就任1年目で、チーム再建の糸口を見出しつつあるオリックス・岸田護監督(44)、西武・西口文也監督(52)の続投には、どこからも異論は出ないだろう。
「最下位のロッテは当然として問題は楽天です。昨季の今江敏晃監督に続き、三木肇監督(48)も1年での退任が濃厚。これには身近な番記者だけでなく、球団内からも“本当に強くする気があるのか”と、怒りの声が噴出しています」(前同)
楽天と言えば、三木谷浩史オーナー(60)による“現場介入”が一時、問題化。
今はさすがに、そこまで表立っての“介入”はないようだが、別の問題が首をもたげていると、在京スポーツ紙デスクは言う。
「石井一久GM(52)は、三木谷オーナーの“遊び友達”。当然、酒席での醜態も互いに知っている。本来はGMこそが負うべき“成績低迷の責任”を、監督ばかりが負わされる背景には、そういう事情もあるんです」
しかも、昨季の監督を務めた今江氏は、年俸4000万円と相場の半値以下。「それでいて上のしわ寄せを被るんですから、なり手なんていませんよ」(前同)
こうした楽天フロントの迷走には、監督経験者の前出・伊原氏も怒り心頭。「選手が気の毒」と、こう話す。
「監督が代われば、チーム方針も当然変わる。それに毎年、付き合わされる選手は、たまったもんじゃない。
次期監督には現2軍監督の渡辺直人氏(44)が有力とも聞くが、三木監督のような功労者でさえ切ろうとするのだから、いつまで続くのか。本当に“もうちょっと考えろよ”と言いたいね」(前同)
■幕張の未来を託されるのは?
では、退任して「当然」の烙印を在京スポーツ紙デスクから押されたロッテ・吉井理人監督(60)の後任は、誰になるのか。
リーグ最下位に沈んでいたチームは交流戦前に、当時2軍監督だったサブロー氏(49)を、1軍ヘッドコーチへ昇格させ、テコ入れを図った。これを他球団のスコアラーも「オーナー一族から寵愛を受けるサブローの来季監督就任を見据えた布石」と見ていたが……。
「ここへきて“ジョニー”こと黒木知宏投手コーチ(51)の名が急浮上しているんです。今季のロッテの1試合あたりの平均観客動員数は昨季より1000人以上減って2万5902人(9月23日現在)。商業面で巻き返すためにも、チームの顔になれる全国区の人材が必要です」(スポーツ紙記者)

ロッテ吉井監督退任で始まるジョニーvs.サブローの後任争い ※画像/KYODO Photo
今季途中から参謀役として1軍首脳陣に加わるも、低迷するチーム状況を立て直せなかったサブロー氏には、吉井監督もろとも、球団から三行(くだり)半が突きつけられるということか。
結果がすべてのプロの世界。その厳しい現実は選手だけでなく、首脳陣にも突きつけられようとしている。
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