フィギュアGP女子フリーで日本勢が表彰台独占…17歳中井亜美が初優勝、2位坂本花織・3位住吉りをん

笑顔でメダルを掲げる女子で優勝した中井亜美(中央)と2位の坂本花織(左)、3位の住吉りをん(18日)=武藤要撮影
【アンジェ(仏)=岡田浩幸】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、フランス大会は18日、フランスのアンジェで女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の中井亜美(TOKIOインカラミ)が149・08点で1位となり、合計227・08点で今季世界最高得点を更新してGPシリーズ初優勝を飾った。SP2位の坂本花織(シスメックス)が148・03点、合計224・23点で2位、SP4位の住吉りをん(オリエンタルバイオ)が3位に入り、日本勢が表彰台を独占した。17日のペアSPは昨季世界選手権優勝の三浦 璃来(りく) 、木原龍一組(木下グループ)が79・44点で首位とした。
17歳新星・中井、五輪に名乗り

女子で優勝した中井亜美のフリーの演技(18日)=武藤要撮影
直前に滑った坂本が、ほぼミスのない演技で高得点をマーク。期待も重圧も大きく膨らんだリンクで、GPシリーズ初出場で17歳の中井が躍動した。
前日のSPでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、今季世界最高の78・00点を出していた。フリーの冒頭でも大技に挑んだが、惜しくも着氷で手をついてしまった。しかし、すぐに立て直し、その後のジャンプは全て成功させた。
シニア本格デビューの今季、フリーで当初使う予定だった楽曲は使用許可が得られず、7月に急きょ変更した。焦りと悔しさの中で「慣れるまでは、すごく必死だった」。国内外で試合を重ねて仕上げ、GPデビューとなった今大会、突貫工事を感じさせない壮大な演技を披露した。
切り札のトリプルアクセルは、同じリンクで練習する渡辺倫果(三和建装)ら先輩たちにコツを聞いて磨き上げた。今後状態が上がれば、フリーに2本組み込む考えもある。伸び盛りの勢いそのままに、今大会ではSPもフリーも合計も、今季最高得点をマークした。混戦模様のミラノ・コルティナ五輪代表争いに、新星が現れた。(岡田浩幸)
中井 「優勝できるとは思っていなかった。結果はうれしいけど、これが重圧にならないように、楽しめるように次も頑張りたい」
坂本「苦手意識をだいぶ払拭」

2位となった坂本花織のフリー(18日)=武藤要撮影
今季限りで現役を退く坂本にとって、海外開催のGPシリーズはこれが最後。フリーでは、課題だった後半の3連続ジャンプを成功させた。海外のGPは昨季までに11試合を戦って4度の優勝を誇るが、欧州で勝ったのは1度だけ。来年のミラノ・コルティナ五輪を見据えて結果が欲しい試合で高得点を出し、「苦手意識をだいぶ 払拭(ふっしょく) できた。プログラムも徐々にはまり、ほっとしている」と笑顔を見せた。

女子フリーで演技する住吉りをん(18日)=武藤要撮影
住吉 「(3位に)悔しい部分はあるが、今日の演技(内容)、得点はうれしかった。前向きな悔しい気持ち」