【津波火災】が発生!避難先のビルが有毒ガスを含んだ煙によって「地獄」と化し…元陸上自衛隊・朝霞が生き延びるために最も重要と語った<心構え>とは
地震の惨禍に見舞われてきた「地震大国」日本。特に甚大な被害が予想される「南海トラフ巨大地震」は、今後30年以内に高い確率での発生が予測されていることが知られています。24年8月には宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生したことから、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を発表。列島に緊張が走りました。そこで今回、綿密な取材を基にもとにマンガ化した『南海トラフ巨大地震』から一部を紹介します。未曽有の災禍を前に何が起きるのか? 私達はどうすれば生き延びることができるのか? これは、「そのとき」が来る前に知っておかなければならない「現実」。
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行けるところまでこの階段で


燃え盛るビルを脱出することになった西藤、ジイさん、許斐、朝霞の4人。
千波が引き始めた状況では、いきなり屋上から外に出るのでなく、低層階から外へアクセスする方が賢明だと説明した元自衛隊隊員の朝霞。
その理由は…
降りたとこ勝負!


続けて、今いるビルの何階が火の海になっているかは「降りたとこ勝負」だと語る朝霞。
そして避難する上で最も警戒すべき存在が「煙」であることを伝え――。
火災で最も恐ろしいのは炎でなく煙


火災で恐れるべきは炎でなく煙。
実際、火災に伴う死因としてはやけどより、一酸化炭素中毒などのほうがずっと多いといわれている。
火災時に発生する煙は、それこそ、わずかに吸っただけでも人体に重篤な害をもたらす。
なので避難時には、なるべく姿勢を低くするなどし、徹底して煙を避けて進むべきなのである。
絶対にパニックを起こしてはいけない


避難時には、なるべく乾いたタオルやハンカチで口元をしっかり覆うのがベスト。
そして何より重要なのは「パニックを起こさない」という心構えだと説明した朝霞。
彼が言う、リアルな火災で待ち受ける「生理的苦痛」とはいったい――。
本当の意味で理解できている人間は少ない


煙がもたらした<猛烈な刺激>が火災現場には待ち受ける。
誰もがパニックとなり、思考能力も劇的に下がるという環境下で理性を失えば、待つのは「死」のみ!
これから向かうのは正真正銘の――。
地獄だ…ーー

朝霞からあまりにも重い、火災現場を生き抜くうえでの「心構え」を聞いた4人。
覚悟を決めて、ついに燃え盛るビルからの避難を始める。
その先に待つものは一体――。
※本稿は、『南海トラフ巨大地震2』(講談社)の一部を再編集したものです。