城西大アンカー金子陽向「みんなの走りに背中を押された」、ラスト1キロから逆転…大学女子駅伝25年ぶりV

 陸上・第43回全日本大学女子駅伝対校選手権(26日・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着=6区間、38・0キロ)――城西大が2時間3分28秒で25年ぶり3度目の優勝を果たした。1、2区の連続区間賞で主導権を握り、5区で順位を落としたものの、最終6区の金子陽向(4年)が大東大を猛追し、ラスト1キロを切ってから逆転した。東北福祉大が過去最高の4位。8位の福岡大までが次回のシードを得た。

「個々が力を伸ばし、全員が主役になれた」

6区で大東大の野田真理耶(右)をかわし、トップに立つ城西大の金子陽向(26日)=大石健登撮影

 雨に打たれながら、城西大のアンカー金子は、首位大東大から1分17秒差の3位で走り出した。区間新ペースで東北福祉大をかわし、残り1キロ弱で大東大を抜き去った。そのままゴールに飛び込むと「つないでくれたみんなの走りに背中を押された。夢みたいな景色が広がっていた」と笑顔を輝かせた。

 下馬評では4、5番手。それでも、序盤先行のレースプランは夏合宿からチームで練っていた。新人の1区本間 香(きょう) が「勢いをつける役割を果たせた」と区間新でトップを奪うと、最上級生の2区兼子 心晴(こはる) も新記録での連続区間賞。主導権を握って5区途中まで首位を快走し、最終区での大逆転を呼び込んだ。

 赤羽周平監督、妻でオリンピアンのOG有紀子コーチが就任して8年目。1日2回の練習後には一人一人が指導陣と会話し、密なコミュニケーションをとることが指導の要だ。専属栄養士が3食を提供する支援体制も築いてきた。

 故障予防のため「練習ではあまり背伸びをさせない」(赤羽監督)。選手の話から、きめ細かくメニューを変え、手堅く成長を図った。

1位でゴールする城西大の金子陽向(26日、仙台市で)=永井秀典撮影

 「個々が力を伸ばし、全員が主役になれた。監督、コーチを信じて勝てたことが誇らしい」と金子。着実なステップアップの結果、2000年以来25年ぶり、関東勢では02年の筑波大以来23年ぶりに、日本一の栄冠に輝いた。(井上敬雄)

東北福祉大、過去最高の4位

 東北福祉大は3区の佐々木菜月(3年)、4区の早坂優(2年)が連続区間賞の走りを見せ、終盤まで優勝争いに加わるなど地元のファンを沸かせた。昨年の5位から一つ順位を上げて、 冠木(かぶき) 雅守監督は「3番が見えてきた駅伝。全国優勝も視野に入れていける」。佐々木は「いい順位でたすきをもらって、先頭に立つしかないと思った。力を出し切れて、自信になる」と喜んでいた。

全日本大学女子駅伝総合成績