山本由伸の中学時代の恩師、痛み抱え最終回に登板し優勝した逸話披露…LAも岩手も岡山も歓喜

米ロサンゼルスのスポーツバーで、ドジャースのワールドシリーズ連覇に沸く地元ファンら=後藤香代撮影
【ロサンゼルス=後藤香代】米大リーグのドジャースがワールドシリーズ連覇を果たした1日、地元ロサンゼルスでは多くのファンがスポーツバーに集まり、テレビ中継にくぎ付けになった。九回のピンチで山本由伸投手が登板すると、「ヤマモトー!」「ヨシー!」と祈るように声援を送った。勝利が決まった瞬間、店内は割れんばかりの歓声に包まれ、ファンらはハイタッチで喜びを爆発させた。
会社員のショーン・バークレーさん(25)は「ヤマモトが重要な局面で素晴らしい投球を見せてくれた」と感慨深げに話した。
岩手でPV
日本のファンにも歓喜が広がった。
大谷翔平選手、佐々木朗希投手の地元・岩手県奥州市と陸前高田市ではパブリックビューイング(PV)が開かれ、優勝の瞬間、集まった大勢の市民らが万歳三唱で祝福した。

優勝が決まり、歓喜に沸くPV会場(2日、岩手県陸前高田市で)
ドジャースのユニホームと帽子姿で応援した奥州市の会社員男性(42)は「ドジャースは最後まで諦めない大切さを教えてくれた。大谷選手はまさに地元の誇り」と喜びを爆発させた。
陸前高田市の後援会「佐々木朗希選手を応援する会」の伊東孝会長(72)は「ピンチでチームを救って優勝に貢献し、朗希の160キロがメジャーでも通用すると証明された。色々経験した1年だったと思うので、ゆっくり休んでまた活躍する姿を見せてほしい」とねぎらった。
選手ゆかりの人たちも喜びの声を上げた。
MVPを獲得した山本由伸投手は岡山県備前市出身。中学時代に所属した硬式野球チーム「東岡山ボーイズ」(岡山市)で指導した中田規彰監督(56)は「期待より速いペースで世界一の投手になった。とても誇りに思う」と祝福した。
負けん気が強く、3年の県支部予選決勝で、腰を痛めた山本投手を先発から外したところ、「投げさせてください」と志願され、救援で最終回を託した。山本投手は最後の打者を三振に切って取り、優勝したという。「今回の活躍には、あの頃と変わらないチームの勝利への責任感を感じた」とたたえた。

ドジャースのワールドシリーズ連覇を伝える本紙号外(2日、東京都内で)=松本拓也撮影
ファン号外に集まる
読売新聞は2日、ドジャースのワールドシリーズ連覇を伝える号外を約47万部発行し、東京や大阪、名古屋で配布した。東京都千代田区のJR有楽町駅前では、買い物客らが号外を次々と受け取っていた。板橋区の主婦(59)は「連覇は難しいと思っていたけど、日本人選手が大活躍して優勝したのがうれしい」と語った。