中3日の大谷もスネルも由伸も投入、紙一重で連覇…カーショー「多くのスターが何でもやる特別なチーム」

9回1死、同点に追いつくソロを放ったロハスを祝福する大谷(1日)=飯島啓太撮影

 最後の1球まで、勝負の行方はわからなかった。延長十一回、ドジャースはスミスの左越えソロで勝ち越したが、その裏、マウンドの山本は一死一、三塁のピンチを迎えた。長打力のあるキルクを2球で追い込み、続けて投げたのは外角のスプリット。ゴロの打球を捕った遊撃手のベッツが素早く二塁を踏み、一塁へ送球した。併殺で試合終了となり、両手を突き上げた山本を中心に歓喜の輪ができた。

ワールドシリーズを制して喜ぶ山本(2日)=飯島啓太撮影

 「(レギュラー)シーズン中も含めて本当に簡単な試合はなかった。全員でつかみ取った優勝だと思う」。大谷はチーム一丸となった勝利だったと強調した。

 大谷は93球を投げた第4戦から、通常より休養期間の短い中3日で先発した。調子は万全ではなく、二回二死満塁は切り抜けたが、三回にビシェットにスライダーをとらえられた。中越えの先制3ランとなり、大谷は両手を膝に置き、がっくりとうなだれた。

 ただ、投打の二刀流で出ているからこそ、「点を取られた後も、打線の一人として一生懸命プレーしようと思っていた」。安打や四球で出塁し、少しでも流れを引き寄せられるように奮闘した。投手陣は大谷の後には中2日のスネルも投入。前日に6回96球だった山本は、連投で34球を投げた。

 ドジャース一筋で18年間プレーし、今季限りで引退する通算223勝のカーショーは言った。「スーパースターがたくさんいて、みんなが勝つために何でもやる覚悟を持っている。このチームが特別な理由であり、今夜もそれが全て表れていた」。それぞれの献身で、紙一重の差で頂点にたどり着いた。(帯津智昭)

大リーグ・ポストシーズンのトーナメント表

 ◆ ロサンゼルス・ドジャース =1884年創立。1947年には大リーグ初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンをデビューさせた。58年にロサンゼルスに移転し、ワールドシリーズ制覇9度は30球団中3位タイ。これまで野茂英雄、石井一久、黒田博樹、前田健太、ダルビッシュ有らがプレーした。