青山学院大・原晋監督、山登り&山下り「前回並みの走りを期待して」…エントリーメンバーに自信
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)のチームエントリーが10日行われ、オープン参加の関東学生連合を含む21チームが各16人の選手名簿を提出した。3連覇を狙う青学大、全日本大学駅伝優勝の駒大、同2位の中大、出雲全日本大学選抜駅伝2連覇の国学院大を軸に、白熱の優勝争いが繰り広げられそうだ。(西口大地)

3連覇を狙う青学大の大黒柱・黒田朝日=浦上太介撮影
青学大は前回2区で新記録の区間3位と快走したエース黒田朝日(4年)ら、前回優勝経験者4人が残る。今季は出雲7位、全日本3位と苦戦が続くが、11月に1万メートル27分台を記録した折田壮太(2年)ら新戦力が台頭。前回いずれも区間賞の前4年生が抜けた5、6区も、原晋監督は「前回並みの走りを期待してください」と自信を見せる。

王座奪還を目指す駒大主将の山川拓馬
駒大は2位だった前回メンバーのうち9人がエントリー。7区の区間記録を大幅更新した佐藤圭汰、1年時に優勝を経験した山川拓馬と伊藤 蒼唯(あおい) 、前回1区2位の帰山侑大ら強力な4年生世代が集大成を迎え、藤田敦史監督は「4本柱を中心に、夏場に中間層も底上げされた。自信を持った10人が登録できれば、総合優勝が見えてくる」と、3年ぶりの頂点を見据える。

国学院大の新エース野中恒亨
国学院大はハーフマラソンで世界ユニバーシティー大会3位の上原 琉翔(りゅうと) (4年)など、1時間0~1分台の自己記録を持つ選手が9人そろう。ルーキー野田顕臣も11月にU20(20歳未満)日本最高記録の1時間1分29秒をマークし、充実の布陣で初優勝を目指す。

前回2区を担った中大エースの溜池一太
中大はエントリーメンバーの1万メートル上位10人平均タイムが27分55秒98と、圧巻のスピードを誇る。前回箱根で1区区間賞の吉居 駿恭(しゅんすけ) (4年)、3区区間賞の本間颯(3年)、今年の出雲1区区間賞の岡田開成(2年)ら各学年に核となる選手が並び、30年ぶりの総合優勝へ期待が高まる。
前回4位の早大も、今季は出雲2位、全日本5位と好調だ。日本選手権1500メートル2位の山口 智規(とものり) (4年)、全日本8区で日本人歴代最高記録を30年ぶりに更新した工藤慎作(3年)の両エースを中心に、鈴木 琉胤(るい) ら1年生4人がメンバー入りし、往路優勝を狙って勢いに乗る構想を描く。
前回6位の城西大は斎藤将也、ビクター・キムタイの二枚看板を含む4年生8人が名を連ね、さらなる上位進出を狙う。出雲3位の創価大も、今季ハーフで好走連発の山口翔輝(2年)ら豊かな戦力で総合3位以内の目標達成に挑む。
全日本6位の帝京大は、他校のエース級に成長した楠岡由浩(3年)を中心にトップ5をうかがう。前回8位に入った東京国際大は2区区間賞のリチャード・エティーリ(3年)を軸にシード権確保を目指す。前回9位で20年連続シード権を死守した東洋大、シード圏内に7秒差の11位だった順大も粒ぞろいで、飛躍の可能性は十分ある。
29日の区間エントリーを経て、大会は来年1月2、3日、東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町の芦ノ湖駐車場入り口までの往復10区間217・1キロのコースで行われる。
有力5校がトークバトル
青学大の原晋監督は恒例の作戦名を「輝け大作戦」と表明。全日本以降の競技会での好調さを強調し、「(大黒柱の)黒田に頼るのでなく、チーム全員が持ち場で輝いて」と口にした。
駒大の藤田敦史監督は5区で実績のある山川の起用法について、「また登るとなると、チームとして成長がない」と別区間を示唆。伊藤に「ゲームチェンジャーの役割を」と期待した。
国学院大の前田康弘監督は「特上はいないが、上にぎりがいっぱい」と層の厚さを表現。4区は辻原輝(3年)に託す一方、山の区間は明言を避けた。
中大の藤原正和監督は前回に続いて溜池一太(4年)の2区投入を明言。5区には「10年やってきて一番いい選手をそろえられている」と自信を示した。
出雲2位の早大の花田勝彦監督は往路制覇に注力する考えを表明。2区にエース山口智、5区は工藤に託すとし、「前半くらいはエンジで染めたい」と語った。