米津玄師もお墨付き?『ガンダム0080』ケンプファーはなぜ魅了的なのか

※筆者撮影

バンダイナムコエンターテイメントが提供するスマホゲーム『SDガンダム ジージェネレーションエターナル』は8日のアップデートにて新たな機体を実装し、ファンやプレイヤーの間で盛り上がりを見せている。

【画像】新作「ジージェネET」に実装されたケンプファーほか(筆者撮影)

今回、2002年放映の作品『機動戦士ガンダムSEED』に登場したラスボス機体・プロヴィデンスガンダムと、1989年のOVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した強襲型モビルスーツ・ケンプファーがユニットとして新たに実装された。

なかでもケンプファーはとにかく人気の高いモビルスーツ。第一線で活躍し、『ジークアクス』でタイアップを果たした米津玄師も「大好き」と公言していることで今年話題になったが、彼に限らずケンプファーに関しては、恐らく男の子ならほぼ全員が好きなんじゃないか? と思える。

今回は「なぜ僕らはケンプファーに魅せられるのか」ということについて、何でこのタイミングで? と思わないこともないが改めて考えていきたい。

シンプルにルックスが良い

まずケンプファーの魅力として真っ先に想起するのが、ルックスの良さだ。特に顔、あまりにも顔が良過ぎる。

従来のジオン系モビルスーツも十分かっこいいが、特にケンプファーは頭部のデザインが素晴らしい。シュッとシャープな頭部は顎が小さく、モノアイレールも左右によく伸びて美しい。アンテナも鋭く、凛々しいことほかない。

そして素人目に見ても機動性の高さが窺い知れるボディも魅力的。いわゆる”スカート”と呼ばれる腰部周りの装甲はないが、剥き出しとなった太ももは可動域が見るからに広そうで、全身各所に配されたバーニアもかっこいい。

さぞ「よく動くんだろうなぁ」と思わせるデザインをしているのだ。そして実際、劇中でも高い機動性と運動性能を発揮してくれるというイメージ通りの活躍を見せてくれた。

グフよりもさらにシックな深い青というボディカラーもよく似合う。

機体コンセプトとパイロットのルックスのアンバランスさが絶妙

前述のようにケンプファーは推進力と機動性を生かした一撃離脱戦法を得意とする。

装備品としてはジャイアントバズーカにシュツルムファウスト、専用ショットガンにビームサーベルなどを持ち、それぞれの武器をマウントしたままの状態でもかなり素早く移動できる。

弾を撃ち尽くした実弾兵器は都度パージできるうえ、特殊兵装としてチェーンマインという武器を使いこなすことも可能。チェーンマインはムチのように相手に巻き付けた後に起爆させるワイヤー連結型機雷で、こんなものを器用に対象に巻き付けるには、相当な技量が必要となる。

この芸当を可能にしているのが、特殊部隊サイクロプスの一員であるミハイル・カミンスキー、通称「ミーシャ」である。

ニット帽が良く似合うでっぷりとした巨漢が印象的で、とにかくいつでもどこでも任務中でも酒を飲んでいる。ケンプファーを操縦してリボー・コロニーで大立ち回りに及ぶ際にも「酔っ払い運転」と称してこのコロニーに配備されていた連邦軍モビルスーツ部隊を全滅に追いやっていた。

見た目は愚鈍そうなのに、パイロットとしての能力がかなり高いというギャップ。これもまたケンプファーの魅力の一助となっている。

人気に裏打ちされて立体化・商品化の機会も多かったケンプファー

こういったた人気モビルスーツにはファンも多く、ファンが多いということはバンダイ側も精力的に立体物をリリースする傾向にある、ということも言える。

振り返ると『0080』リリースからほどなくして発売された1/144のガンプラを購入した方も多いのではないだろうか。そう、あの箱絵がとてもかっこいいキットだ。

筆者もあの箱絵にやられて、まだ小学校低学年の頃にねだったことがある。(開けてみるとキットの成形色が綺麗なエメラルドグリーンで「あれ? なんかイメージと違うな」と呆気にとられた記憶も)

以降、ケンプファーは1/100でも発売されたし1/144でもリメイクされているほか、ガシャポンや食玩でラインナップされる機会も多い。やはりかっこいいからファンも多いわけで、需要が高いのだ。

我が家にもケンプファーの完成品可動トイが鎮座しているが、これまた出来が良く、墓に入れてほしいと思うぐらいの気に入ったフィギュアの一つとなっている。

※筆者撮影

ちなみに、筆者の旧知のガンダムオタク仲間は逆にこのケンプファーがあまり気に入らないと、常々こちらの情愛に水を差す。なんでもその名前が嫌なんだとか。

なるほどケンプファーという名称は、ザクとかズゴック、ドムあたりと比べるとネーミングセンスが西暦に引っ張られているように感じられ、宇宙世紀の世界観には似合わない、というのが彼の自論だった。

しかし、そんなことを言う彼の自室にはザクのボディを流用してプラ板とパテで自作したドラッツェのモデルが鎮座している。ガンダムオタクというのはなんとも複雑なものだ……。