万博のレガシーはここから!1970年「太陽の塔」から2025年へ

万博のレガシーはここから! 1970年「太陽の塔」から2025年へ
2025年は、大阪・関西万博で盛り上がりましたが、1970年の万博でシンボルとなったのが「太陽の塔」です。
大阪府吹田市の万博記念公園のシンボルとして、長年親しまれてきた太陽の塔。
実は、その内部が一般公開されているのをご存じでしょうか。
万博記念公園には何度も足を運んでいますが、
じっくり向き合うほどに、太陽の塔はやはり不思議で、面白い存在。
今回は、内部展示を体験してきました。

太陽の塔には、
未来を象徴する頂部の「黄金の顔」、
現在を表す正面の「太陽の顔」、
過去を表す背面の「黒い太陽」という、3つの顔があります。
実は4つ目の顔があった! 太陽の塔の内部公開で出会った「地底の太陽」
でも実は、4つ目の顔があるのをご存じでしょうか。
それが、地下空間に展示されている「地底の太陽」。
万博当時は、地下展示空間の一部として設けられていましたが、
閉幕後に行方不明となり、現在は復刻版が展示されています。
【撮影・掲載の許可取得済み】

少し神秘的で、どこか呪術的な雰囲気もあり、「いのち」や「人間の根源」をテーマにしていた当時の万博の思想を、体感として感じられる空間でした。
万博開催当時は地下に展示されていた「地底の太陽」。
半世紀以上前につくられたとは思えないほど、今見ても新鮮な感覚に驚かされました。
万博公園を訪れたら、ぜひ一度、内部まで体験してみてほしい場所です。
塔の中心で体感する、生命の時間
内部見学のハイライトは、塔の中心にそびえ立つ巨大な造形《生命の樹》。
地下から上へと伸びるその姿は、高さ約41メートルにも及びます。
アンモナイトや恐竜、マンモス、猿、そして人へ。
生命の進化の過程をたどるようにオブジェが配置され、
赤を基調とした空間の中で、照明の変化によって生命体が浮かび上がります。
※館内撮影は、撮影機材の落下のおそれがない「地底の太陽ゾーン」および「生命の樹」1階展示フロアのみ可能。
入館時にスマートフォンをホルダーに入れて撮影するプラン(有料)を選択すると上部も自由に撮影できます。
*撮影禁止部分もあり。

半世紀以上前につくられた展示とは思えないほど、今見ても新鮮で、エネルギーに満ちていました。
万博の記憶が刻まれた、塔の腕
右腕の鉄骨部分には、1970年万博のシンボルマーク「桜」が刻まれています。

左腕の内部には、当時使用されていた非常階段が今も残されています。
かつては右腕側のエスカレーターから、空中展示の「大屋根」へと移動していたそうです。
もうひとつの「生命の樹」――2025年万博へ
実は、この ≪生命の樹≫ を観た時に、2025大阪・関西万博のパソナ館にあった【生命進化の樹】を思い出しました。
東京大学大学院教授の池上高志氏。
人工生命について研究する物理学者、メディアアーティストでもある池上氏が、パソナグループのパビリオン内にある「いのちの歴史ゾーン」に設置していたものです。
こちらも外観は赤く枝が伸びており、高さ10mを超える【生命進化の樹】の内部に入ると、下の階層は化石などから始まり、上の階層はiPhoneやコンピューターの基盤が張り巡らされた層になっているのがわかります。
これらはCGではなくリアルな造作で立体的に制作されたそうです。

そんな【生命進化の樹】は、1970年の大阪万博で岡本太郎が制作した太陽の塔で表現した《生命の樹》へのオマージュとして、
池上氏は、生命を人間の時代に限らず、何億年もの進化や、未来に続く新しい生命体まで含めたスケールで捉えているのです。
最後に残った、岡本太郎の言葉
太陽の塔の見学ルートの最後に目にしたのは、
岡本太郎の言葉「芸術は呪術である」。
岡本氏といえば、「芸術は爆発だ!」のフレースが有名ですが、数々の名言を残されているので著書を読んでみたくなりました。
太陽の塔は、ただ“見る”だけの作品ではなく、
空間そのものを体験することで、
時代のエネルギーやメッセージを感じ取る場所なのだと実感。

塔を出た時には、すっかり真っ暗でイルミナイトのライトアップで昼間とは違った印象の太陽の塔に。
*現在はイルミナイトはおこなっていません。ライトアップなどのイベント情報は公式HPで。
皆さんも万博公園を訪れたら、外観だけでなく、ぜひ一度内部まで足を運んでみてください。
太陽の塔の印象が、きっと変わるはずです。
新旧万博レガシーイベント情報
2月21日(土)・22日(日)・23日(月・祝)の3日間、万博記念公園では、ミャクミャク再会特別企画「Remember EXPO in 万博記念公園」が開催されます。
2025年大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクのモニュメント2体が同公園へ移設されることに合わせた企画で、新旧万博のレガシーをつなぐイベントです。
モニュメント「いらっしゃい」は太陽の広場前、「ワクワク」は平和のバラ園前へ。
しばらくの間は、太陽の塔とミャクミャクが同じ風景の中に並ぶ光景を見ることができそうです。
1970年から2025年へ。
万博の記憶が重なるこの瞬間も、ひとつの“レガシー”なのかもしれません。
Remember EXPO in 万博記念公園
太陽の塔
〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園
太陽の塔の入館に関しては、公式HPをご覧ください。
予約が必要ですが、当日分に空きがあれば現地でチケット購入も出来ます。
*イルミナイトなどのイベント時は開館時間が延長になることもあります。
URL:https://taiyounotou-expo70.jp/
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更される場合がありますので、HP等で最新情報の確認をしてください