大椿裕子、ラサール石井、福島瑞穂3氏を5200人党員が選択 社民13年ぶりの党首選

社民党の党首選に立候補した(左から)大椿裕子前参院議員、ラサール石井参院議員、福島瑞穂党首=4日午後、国会内(春名中撮影)

任期満了に伴う社民党党首選が4日、告示され、大椿裕子前参院議員(52)、ラサール石井参院議員(70)=比例代表=、福島瑞穂党首(70)=同=(届け出順)の3人が立候補した。党首選は2年に一度で、複数候補による選挙は約13年ぶり。社民は先の衆院選で当選者ゼロに終わっており、党勢の回復が焦点となる。21、22両日に党員約5200人が投票し、23日に開票される。

社民党の大椿裕子前参院議員

3人はこの日、それぞれ立候補を届け出た後、国会内で共同記者会見した。

大椿氏「働く人のための政党を徹底」

社民党のラサール石井参院議員

大椿氏は「生活や労働を支えることなしに、平和や憲法をいくら訴えても心に響かない」と指摘。非正規労働者支援や農業問題に重点的に力を入れ、「徹底的に働く人のために存在する政党として、際立たせていく」と強調した。

党関係者の高齢化が進む現状に対してロードマップ(工程表)を作成して世代交代を目指すといい、「10年後に自治体議員を3倍に増やす。政党要件維持のため頑張る政党になれば、誰かも興味を向けられない」と述べ、候補者支援に力を入れると訴えた。

社民党の福島瑞穂党首

ラサール氏「党首、党名変えるほどの危機」

ラサール氏は、社民について「眉間にしわが寄っているイメージ。いいことを言っているのにもったいない。『リベラルは終わった』といわれるなか、社民は一段と埋没している」と述べ、「朗らかで明るく前向きな社民党に変えていくため、党首、党名を変えるくらいドラスチックなことが行われても致し方ない」と危機感を示した。

ラサール氏は昨年7月の参院選で初当選した。同氏の国会事務所には格差・貧困、ジェンダー、奨学金、ジェンダー問題に取り組む人が集まっているといい、「うちの事務所のような場所に、社民党をしていきたい」と語った。

福島氏「護憲の先頭に立つ」

福島氏は冒頭、「党員の皆さん、党首に選んでください」とアピール。「(任期中の)2年間で憲法改悪がされるかもしれない。まさに危機的な状況だ。護憲の先頭に立つ」と強調した。

社民は令和2年に立憲民主党との合流を巡って党が分裂した。福島氏は副党首だった当時を振り返り、「党内で大変な議論が起きた。『社民党を残すんだ』『社民党はなくてはならない』と、今みんなで社民党を作っている」と述べ、支持者とともに党勢改革を行っていく考えを示した。

「何としても社民党が残って、大きくなって、国会の中で踏ん張らなければならない。先頭に立って頑張り抜く決意だ」と支持を求めた。

3人は出馬に必要な党員100人の推薦など要件をクリアした。1回目の投票で過半数に達しなければ決選投票が行われる。その際は23日告示、4月4、5両日に投票、同6日開票となる。(奥原慎平)

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