トランプ大統領、停戦延長を表明…方針転換の理由は イラン側“停戦延長要請していない”強気の姿勢崩さず

アメリカのトランプ大統領は、イランとの停戦を延長すると表明しました。ホルムズ海峡開放の見通しが立たず、国内への影響が今後も続くことになりそうです。

■イランへの海上封鎖続ける米国

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アメリカ軍が新たに公開した映像には、ヘリコプターが国籍不明の石油タンカーに近づき、数十名の兵士が降り立つ様子が映っています。イランに関連する船舶への立ち入り検査を実施したということです。

貨物などのデータを分析している調査会社ケプラーによりますと、このタンカーは今月上旬にイランで原油を積み込み、シンガポールに向かっているところでした。

■イラン側も“海峡締め付け”

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イランへの海上封鎖を続けるアメリカ。一方、イランはホルムズ海峡での締め付けを強めています。海峡付近の船舶にむけて21日に発信されたのは…

イラン側の無線とされる音声

「ホルムズ海峡の航行は認めていない。速やかに港に戻りなさい」

戻らなければ攻撃すると警告。

実際、22日には、オマーン沖で貨物船がイランの革命防衛隊から攻撃を受けたということです。乗組員は無事でしたが、操舵室が被害を受けたといいます。

■トランプ大統領、停戦期限延長も“臨戦態勢”

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緊張が続くなかトランプ大統領は…

アメリカ トランプ大統領

「イランの指導者が統一した提案を提示できるまでイランへの攻撃を控えるよう求められた」

パキスタンからの要請もあり、あすに迫っていた停戦期限を延長すると発表。アクシオスは、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師の回答を待つため、停戦延長を受け入れたと報じています。

一方で、即応態勢を維持するよう指示。

アメリカ軍は「我々は再武装している」などとSNSで臨戦態勢を強調する動画を公開し、圧力をかけ続けています。

■トランプ大統領、方針転換の理由は 自らの情報発信が障害に?

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前日にはイランとの合意ができない場合、停戦延長の可能性は「極めて低い」としていたトランプ氏。なぜ、方針を転換したのか。

NNNワシントン支局長 山崎大輔記者

「トランプ大統領は軍事的に脅して譲歩を迫りますが『一刻も早く、この戦闘から手を引きたい』という本音をイランに見透かされている形です。また、交渉の途中にもかかわず『イランが核開発の無期限停止に同意した』などと一方的に主張したことでイランの反発も招きました。自らの情報発信が交渉の障害となって、結果的に停戦の延長に追い込まれたといえます」

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アメリカとイランの協議の場となる仲介国パキスタンには、いまだ代表団は入っていません。

田中純平記者(NNNイスラマバード)

「白い建物が協議が行われるはずだったホテルです。いまも厳戒態勢がしかれています」

■イラン側“停戦延長を要請していない”と強気の姿勢

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再協議の行方がみえないなかイランは。

イラン ガリバフ国会議長の顧問

「トランプ氏による停戦延長は何の意味もない。必要であれば武力によって(海上)封鎖を突破する」

さらに、「イランは停戦延長を要請していない」と強気の姿勢を崩していません。

■「早く戦争やめて」田植え農家は“危機感”

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ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続くなか“原油不足”の影響は主食のコメも直撃しています。香川県にある農家では通常より早く出荷される“早場米”の田植えのまっただなか。作業には機械が欠かせませんが――。

香川の農事組合法人 砂川哲也代表

「まずガソリン、燃料、石油製品。全部値上がり。3~5割」

原油高の影響で去年700万円ほどだったという燃料代は、今年1000万円を超える勢いだといいます。

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さらに苗を入れるプラスチック製のトレーや肥料も値上がり予定。今年のコメの価格は下落傾向というなか、農家にとってはコストの上昇が経営をさらに圧迫するのではと、危機感を持っていました。

香川の農事組合法人 砂川哲也代表

「早く戦争やめてほしい。消費者のために国産のおいしいコメを届けたい」

   ◇

アメリカとイラン、2回目の協議の行方は不透明なまま。

ホルムズ海峡封鎖の影響はしばらく続きそうです。