【京都】祇園の迎賓館で味わうランチ時間…春の円山公園とともに楽しむ「長楽館」

重要文化財の迎賓館で楽しむ、京都らしいランチ体験

今回は、記念日や大切な集まりの日に訪れたい非日常空間を味わえるレストランのご紹介です。

京都・祇園、円山公園に隣接する長楽館は、明治42(1909)年「煙草王」と呼ばれた実業家・村井吉兵衛によって建てられた迎賓館です。

【撮影・掲載の許可を頂いております】

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【京都】祇園の迎賓館で味わうランチ時間…春の円山公園とともに楽しむ「長楽館」

伊藤博文や大隈重信など、時代を代表する人物たちを迎えてきた格式ある場所なのですが、現在はレストランやカフェとして利用できるんです。

歴史的建築の中で食事ができる、京都らしい一軒。

時代が重なり合う、長楽館の建築空間

⻑楽館の外観はルネッサンス様式。

一方で、応接室はロココ、⾷堂「ル シェーヌ」はネオ・クラシック、そのほか館内にはステンドグラスや窓にアール・ヌーヴォーの意匠が見られるなど、部屋ごとに異なる建築様式が取り入れられています。

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そのため、時代が重なり合うような感覚に包まれる空間です。

115周年を迎えた令和6年には、国の重要文化財にも指定されています。

これまでカフェとして訪れたことはありましたが、レストランでの食事は今回が初めて。期待が高まります。

土地と時間をつなぐ、長楽館の一皿

ダイニングレストラン「ル シェーヌ」。

かつて賓客を迎えたダイニングで、バカラ社製のシャンデリアや装飾が残る空間です。

ランチコースは、京都や近郊の食材を軸に構成されています。

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テーブルには春らしい菜の花、ソラマメ、金柑などが並び、この後の一皿になるといいます。

そして出てきた皿は泡のソースがかかっているのですが、これはサバの塩漬けを発酵させた「へしこ」から旨味だけを抽出して作ったもので平安時代から続く食文化=過去と現在をひもづけているコンセプトがユニークな料理。

まずは泡を一口頂くと、上品なへしこの香り、野菜はそれぞれが本来持つ味をぎゅっと濃縮させたように際立っていて、甘い。

へしこの旨味を泡状にしたソースと合わせることで、伝統的な発酵文化を現代的に楽しめます。

シェフが毎朝3時間かけて大原や近江へ野菜を仕入れに行くというこだわりが感じられる料理。

京都の北の盆地である大原は昼夜の寒暖差が激しいため、根菜が甘くなるのが特徴。

滋賀県マキノの原木椎茸の傘の内側に白身魚のムースを詰め込んだファルシも今までに食べたことのない独創的な料理でした。

スナケというのはフランス語でスナックという意味だそうで、その名の示すようにサクサクっと揚げたパン粉に焦がしバターのブールノワゼットソースがしみ込んでいて、運ばれてきた時から焦がしバターの良い香りが漂っています。

その上には刻んだ九条芽ネギ。

器が料理を囲むように少し深くなっていて、ずっと続く香りのスピーカーの役割を果たしています。

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長楽館FRENCH LE CHENEの料理を彩る器は、宮内庁や各宮家御⽤達の⼤倉陶園の特注品をはじめ、独創的な料理とそれに合わせる器にもこだわりを感じます。

料理は一皿ごとに素材の背景や土地性が感じられ、空間だけでなく“食”からも京都を味わえるのが特徴。

食後には、煙草ケースのような箱の中に入った8種類の香りのサンプルから、好きなものを選びます。

紅茶、フレーバーティーの他、「京都一保堂茶舗」の煎茶、珈琲もありました。

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魚料理や肉料理も季節に合わせて構成され、丹波牛や春野菜など、その時期ならではの味わいに。

チーズは北海道産のものにレモンコンフィチュール、滋賀県産アカシアハチミツを添えて。

デザートには宇治抹茶を使った一品が登場し、最後まで京都らしさを感じられるコースです。

なかでも野菜の存在感が印象的で、素材の背景まで感じられました。

食後も続く、長楽館の時間

時間によって、ロビーでピアノの生演奏もあります。

ただ食事するだけで終わらない体験ができる場所。

館内には、長楽館の歴史を知ることのできるパネル展示もあります。

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S字のように湾曲した形状が特徴的な、ロココ様式の2人掛けのソファ。

クッション材には昔からの馬毛が使用されているそうです。

しかし、なぜこんな形に?とスタッフさんに訪ねてみると、じっさいに座ると互いの顔が近付き、周囲に悟られることなく親密な会話ができることから密談に最適だったそう。

また恋人同士が座る場合には「kissing chair」というロマンティックな呼び名もあるそうです。

余韻を持ち帰る、長楽館のブティック

旧温室を利用した長楽館BOUTIQUEはパティシエ手作りのケーキやクッキー、ジャムをはじめとしたギフトショップです。

床には幾何学模様のタイル、石壁にはイスラムのモスクのレリーフがほどこされている室内は、観葉植物が育てられていた明るい陽射しに溢れています。

奥の厨房から出来立てのスイーツが運ばれていき、甘い香りが漂う空間です。

長楽館オリジナル葉巻を模したチョコレートは有名ですが、この桜の時期らしいスイーツも用意されていました。

「パウンドケーキ・桜」にも桜の花びらが添えられ春を感じます。

限定の「桜クッキー缶」は、食後には売り切れで買えなかったのが心残り。

また来年、訪れた時に購入したいです。

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歴史ある空間で頂く料理はもちろん、サービスも一流で伝統が受け継がれているのを感じるレストラン。

特別な日や、大切な人との食事に

「ただ食べる」だけでなく、空間ごと記憶に残る時間をゆっくり過ごしたいときに選びたい場所です。

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長楽館

〒605-0071

京都市東山区八坂鳥居前東入円山町 604

Tel. 075-561-0001

URL:https://chourakukan.co.jp/

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