大阪から名古屋まで「特別な夜行列車」が走る! 超豪華シートで7時間ゆったり寛げる“プレミアムな旅”とは

その名は「ミッドナイトひのとり」

 大阪−名古屋間の移動を「効率のみ」で考えるのであれば、同区間を49分で結ぶJR東海の東海道新幹線「のぞみ号」がまず第一の候補になるでしょう。

 ただその一方で、この区間では別の交通手段も人気を集めてます。それは近畿日本鉄道(近鉄)の「ひのとり号」です。

【画像】「すげぇぇぇぇ!」これが豪華特急「ミッドナイトひのとり」の車内です! 画像で見る(30枚)

近鉄特急「ひのとり」プレミアムシート。本革のシートは、東北・北海道新幹線、上越・北陸新幹線に設定される「グランクラス」と同じくらいのプレミアム感がある

 ひのとり号は、大阪難波駅と近鉄名古屋駅を結ぶ特急で、横3人がけのプレミアムシートはもちろん、レギュラーシートも横4人がけで、のぞみ号よりも快適な車内空間が特徴です。

 大阪難波駅から近鉄名古屋駅までの所要時間は2時間15分で、のぞみ号よりも1時間半ほど多くかかります。

 ただレギュラーシート利用での運賃・特急料金の合計は4990円で、のぞみ号の指定席(通常期)より1700円ほど安くなります。

 そのため「プレミアムシートはもちろん、レギュラーシートでもゆったりしたスペース」「リーズナブルな価格」「大阪のキタからも乗り換え1回、ミナミからなら乗り換えなし」といったメリットを評価する人が、ひのとり号を選んでいます。

 そしてこの春発売された、ひのとり号を使ったツアー商品「夜行列車『ひのとり』で行く大阪自由散策(以下、大阪自由散策)」が、その人気をあらためて裏付けることとなりました。

 これは近鉄名古屋駅から大阪難波駅まで、“わざわざ”夜行で7時間近くかけて移動するという片道ツアーですが、4月、6月、7月、9月の計4回企画されたツアーでは、プレミアムシートは発売直後にすべて売り切れとなっているのです。

 そして近鉄はこのツアーの好評を受け、ひのとり号の新たなツアー商品を用意しました。それが「ミッドナイトひのとり」です。

レギュラーシート2席を1名利用も選択できる

 このツアーは、上記の大阪自由散策と対をなすもので、6月15日(日)、7月20日(日)、9月14日(日)の計3日間設定されています。

近鉄特急「ひのとり」のレギュラーシート。2座席を1名利用も可能だ

 出発時刻は大阪難波駅が0時1分(土曜日の深夜24時1分)です。通常のひのとり号であれば、午前2時台に近鉄名古屋駅に着くところですが、ミッドナイトひのとり号は途中の名張駅に約4時間停車することで、近鉄名古屋駅への到着があまりに早すぎないよう調整します。

 そのため、大阪難波駅を出たあとは、大阪上本町駅、鶴橋駅に停車したのち、名張駅での停車をはさみ、津駅に5時58分、白子駅に6時11分、近鉄四日市駅に6時24分、桑名駅に6時37分、終点の近鉄名古屋駅に7時2分にそれぞれ到着するダイヤとなります。

 これらの駅のうち、乗車可能な駅は始発の大阪難波駅のほか、大阪上本町駅、鶴橋駅となります。なお名張駅での停車では、乗降ともに取り扱いません。

 旅行代金の設定は、大阪自由散策とは構成が異なり、「プレミアムシート」「レギュラーシート 1名2席利用」「レギュラーシート 2名2席利用」の3タイプとなっています。

 これは大阪自由散策でプレミアムシートが“瞬殺”になったのに対し、レギュラーシートには空席に余裕があったことによるものと思われます。

 プレミアムシートでの大人旅行代金は、大阪市内(大阪難波駅〜鶴橋駅)のいずれの駅からも、津駅まで8000円、白子駅まで8200円、近鉄四日市駅まで8900円、桑名駅まで9000円、近鉄名古屋駅まで9700円です。

 レギュラーシート 1名2席利用では、津駅まで6000円、白子駅まで6200円、近鉄四日市駅まで7000円、桑名駅まで7200円、近鉄名古屋駅まで8000円です。

 もっともリーズナブルなレギュラーシート1名1席利用では、津駅まで4600円、白子駅まで4800円、近鉄四日市駅まで5300円、桑名駅まで5500円、近鉄名古屋駅まで6000円です。

 なお、このそれぞれに、おおむね大人の3〜4割引となる子ども料金も設定されています。

 旅行の参加者には、記念品として「ひのとりオリジナルアイマスク」「耳栓」「ロルバーンポケット付メモL 近鉄『ひのとり』」がプレゼントされます。

普段は昼行の近鉄特急「ひのとり」が夜行列車として運行される

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 さて、ミッドナイトひのとりは、大阪を土曜の深夜に出発することから、たとえば土曜日の日中を「EXPO 2025 大阪・関西万博」会場で開場時間の22時まで過ごし、それから大阪難波駅に向かっても、発車時刻には十分に間に合います。

 そして日曜日の早朝には名古屋に着くので、新幹線に乗り継げば、関東エリア在住の人でもお昼くらいには自宅に戻れるはずです。学校のあるお子さん連れでも、余裕を持って週明けを迎えることができるでしょう。

 気になるのは大阪自由散策同様、プレミアムシートの空き状況です。

 残念ながら、この原稿を執筆している5月8日(水)時点で、ツアー実施の各日程とも、それぞれ36席用意されたプレミアムシートは完売で、「キャンセル待ち」の取り扱いとなっています。

 プレミアムシートが売り切れてしまっているのは残念ですが、「お子さんとの思い出づくりの夜行列車旅」なら、レギュラーシートでも十分に楽しめるでしょう。

 ツアー施行日にかかる週末の土曜日に万博に足を運ぶ予定の人、オプションとして一考してみてはいかがでしょうか。