佳子さまが着用された美シルエットワンピース、神戸発「お気に入りブランド」とブラジルのゆかり

日系人向けの老人福祉施設「憩の園」に到着された佳子さま(7日午前9時53分、ブラジル・サンパウロ近郊で)=富永健太郎撮影
ブラジルを訪問中の秋篠宮家の次女佳子さまの装いに注目が集まっている。老人福祉施設を訪問した際に着用されていた華やかなワンピースは、ブランドに問い合わせが相次ぎ、再販が決まった。ワンピースのデザインやブランドの歴史、こだわりについて担当者に話を聞いた。(デジタル編集部 栗谷川奈々子)
「華やかだけど派手ではない素敵なワンピース」
7日午前(日本時間7日夜)、サンパウロで1958年に開設された日系人向けの老人福祉施設「憩の園」を訪ねられた佳子さま。椅子に座る高齢者の前で膝をつき、一人一人と握手を交わしながら目を合わせて声をかけられた。花が咲いたようにお笑いになる佳子さまと、目尻にしわを寄せて喜ぶ入居者の姿が印象的なシーンだった。

日系人向けの老人福祉施設「憩の園」を訪問し、入居者と交流される佳子さま(7日、ブラジル・サンパウロ近郊で)=富永健太郎撮影
その時佳子さまがお召しになっていたのが、ベージュの地に、白いカメリア(ツバキ)の花と鮮やかなグリーンの葉や木の実が描かれた、神戸発のブランド「Viaggio Blu(ビアッジョブルー)」による「カメリアプリントワンピース」(税込み5万9400円)。SNSでは、「華やかだけど派手ではない素敵なワンピース」「私も購入したい」「色味もブラジルの(国旗の)緑を意識しているのでは」と話題になっている。
同ブランドを展開するジャヴァコーポレーションのPR越智樹里さんは、8日夜のテレビニュースで佳子さまが着用されたのを知ったという。「社内のみならず、ワンピースの縫製を担当していただいた工場の方からもご連絡いただき、みんな一様に驚いています」とし、「大変光栄なことで、そしてなにより佳子さまによくお似合いでスタッフ一同、喜んでいます」と話している。

松柏・大志万学園のマドエノ校長から案内を受ける佳子さま(7日、ブラジル・サンパウロで)=富永健太郎撮影
ワンピースは昨秋、クリスマスから年末年始にかけてのお出かけシーズン向けに販売されたもので、京都の画家が描いた白いカメリアの花をプリントであしらった。裾や袖口の上品なネイビーのパイピングや首元のリボンがアクセントになり、華と好感度を兼ね備えた一着だ。一枚で着用しても華やかで、コートやジャケットを羽織っても素敵に見えるようにデザインされている。
日本原産のカメリアは冬の花だが、現地ブラジルは今が秋から冬に向かう季節。素材は滑らかな肌触りと上品な光沢が特徴的なポリエステル100%のサテン生地で、日本でも真夏以外なら快適に着用できそうだ。

ブラジル日本語センターを訪問し、歓迎行事に参加される佳子さま(7日、ブラジル・サンパウロで)=富永健太郎撮影
過密スケジュールでもエレガントに

「聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」で、手話であいさつをされる佳子さま(2024年1月22日、東京都江戸川区で)=西孝高撮影
実は佳子さまは、以前にもビアッジョブルーのワンピースを着用されている。昨年1月、東京都江戸川区で開かれた「第46回聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」に出席された際や、秋篠宮さまの59歳のお誕生日に合わせて宮内庁から公開された記念写真でお召しになっている青いワンピースがそれだ。
ビアッジョブルーはイタリア語で「青い旅行」という意味を持ち、1990年、異国情緒が漂う港町・神戸で「旅」をテーマに創立された。ブランド名にちなんだシグニチャーカラーであるブルーの商品をそのシーズンのトレンドカラーに合わせて展開しており、佳子さまが着用されているのは2022年に販売されたロイヤルブルーのものだという。
ブランドのターゲットは30代~50代の洗練されたエレガントな女性。熟練のパタンナーによって、ストレスのない着用感と、美しい姿勢へと導いてくれる「美シルエット」の両立を追求しているそうだ。そのこだわりが、過密スケジュールをこなされる佳子さまのご公務での着用に選ばれた理由のひとつかもしれない。
ブラジルとのゆかり

ブラジル日本移民史料館で、最初の移民船「笠戸丸」の模型を見学される佳子さま(6日、ブラジル・サンパウロで)=富永健太郎撮影
また、越智さんによると神戸とブラジルとは関係が深いという。1908年、日本からブラジルへの初めての移民船「笠戸丸」が出港したのが神戸港だった。佳子さまは今回のブラジル訪問を前に、移住者への洋式生活の研修が行われた拠点「海外移住と文化の交流センター」(神戸市)を視察されている。「公式訪問先の土地にゆかりのあるファッションや小物を身につけられることが多かった佳子さま。今回のワンピースも神戸とブラジルとのつながりを意識されたのかもしれません」