旧国鉄時代の「12系」客車、JR西から大井川鐵道に譲渡 「ブルートレイン」を再現へ

JR西日本が大井川鐵道に旧国鉄時代の「12系客車」を譲渡。ディーゼル機関車に牽引され、静岡へと向かう客車=18日午後、大阪府吹田市(桐原正道撮影)
JR西日本(大阪市)と大井川鐵道(静岡県島田市)は18日、旧国鉄時代に製造されJR西が所有する急行形客車「12系」5両を大井川鐵道が譲り受けると発表した。客車は同日、大勢の鉄道ファンに見守られながら、保管されていた大阪市内のJR西の車両基地を出発し、静岡県へと向かった。

JR西日本が大井川鐵道に旧国鉄時代の「12系客車」を譲渡。静岡への輸送の途中、貨物ターミナルに停車する12系客車=18日午後、大阪府吹田市(桐原正道撮影)
大井川鐵道は今年3月、産経新聞社の支援により、電気機関車「E31形4号機」を国鉄形機関車の塗装に変更した。今回譲り受ける青色の12系客車をこの機関車に繋ぎ、ブルートレインの再現に乗り出す方針。12系客車は今後、点検や整備を行い、早ければ年内にも運行を開始する見込みだ。

JR西日本が大井川鐵道に旧国鉄時代の「12系客車」を譲渡。静岡への輸送の途中、貨物ターミナルで機関車を付け替えて出発を待つ12系客車=18日午後、大阪府吹田市(桐原正道撮影)
今回譲渡された12系客車は、旧国鉄時代の昭和53年に製造された「スハフ12-129」、「オハ12-346」、「オハ12-345」、「オハ12-341」、「スハフ12-155」の5両。近年ではSL北びわこ号の客車として活躍していた。
SL北びわこ号は、滋賀県湖北地域の観光振興などを目的に平成7年に運行を開始。新型コロナウイルスの影響で令和2年春に運行を休止したのち、復活することなく運行を終了している。(桐原正道)