雨の中で起きた「すごく屈辱的な失点」と町田ゼルビア黒田剛監督…でも「やられながら学ぶ」 横浜FCに1ー1

〈密着マーク・町田〉

 Jリーグ1部(J1)の町田は12日、町田GIONスタジアムで横浜FCと対戦し、1ー1で引き分けた。リーグ戦は3戦連続未勝利。黒田剛監督は試合後の会見で悔しさをにじませつつ、「最後まで奮闘してくれた」と選手たちをたたえた。(加藤健太)

◆「選手たちは最後まで奮闘してやってくれた」

──総評。

 終わってみれば1ー1という結果で、われわれが望んだクリーンシート勝利ということからすると、残念な結果になりましたけども、どこの会場を見ても、引き分けということで、本当にこれから先を進んでいくのが、どこのチームもいろんなプレッシャーと戦っていますので、すごく難しい状況だなっていう風に感じます。

試合を振り返る町田ゼルビアの黒田剛監督=Gスタで

 代わって入った選手がしっかりと躍動してくれたこと、あわよくばもう1点というところでチャンスも多くありましたので、それは難しい結果となりました。

 でも、勝ち点1を取って次につながれることを評価し、希望を持って、次のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に向かっていければなという風に思います。

 選手たちは最後まで奮闘してやってくれたと思います。

 あと、雨の中でこれだけ多くの方々に応援いただきながら、ずぶぬれの中でも声を出し、われわれの背中を押してくれたことに感謝するとともに、まずはACLでの初勝利というものを、ファン、サポーターの皆さまの目に焼きつけることができるように、精いっぱい頑張っていきたいなという風に思います。

◆「ラスト15分程度はできると踏んで」代表帰りの望月を交代で起用

──望月ヘンリー海輝は日本代表のアメリカ遠征から帰ってきたばかりだったが、起用の狙いは。

 増山(朝陽)がどこまでできるかというところで、彼が決して悪かったわけではなくて、すごくいい仕掛けもしていたし、チャンスメイクもしたし、そこに対しては全然問題なかったと思うんですけども。

町田ー横浜FC 後半、ヘディングシュートを放つ町田・望月(中央)=Gスタで(芹沢純生撮影)

 ただ、先制されたということで、ある程度やっぱり高さというものも必要になっただろうし、前への推進力、それからヘディングの強い選手があそこで台頭することによって、こぼれ球とかいろんなものからチャンスが来るなということで、その辺は多少疲れもあったと思うんですけど、ラスト15分程度は最後はできると踏んで、彼にチャンスを与えたということです。

──あと1点を取るためには何が必要だったか。

 クロスの精度も、もう少しキーパーから逃げるような、または落差のあるようなボールで、ファーストストーンのところに引っかからないようなボールをもうちょっと配球できたかなっていうところがありますけども、これは水物なので、なかなか難しいところがあります。

 逆に1点を入れたので、あのロングスローからの失点っていうものがあまりにも安すぎたなと。

 そこに対する対応というところも、警戒していた割にはちょっと緩んでしまったかなというところもあった。

 逆に言うと、あそこをゼロでしのぎ、1点を取って1ー0で勝つっていうこと、2点目よりもゼロで抑えることの方が、われわれにとっても有効なことだったので、やっぱりそういったことをしっかりとみんなでもう一度見直してやっていければなという風に思います。

◆復帰の岡村に「チームにとってありがたい存在」

──岡村大八が復帰して奮闘していた。

 ディフェンスといっても、相手を封じ込める、言葉は悪いですけども、つぶすというタイプの選手と、カバーリングに優れた選手と、いろいろタイプはありますけども、やはり岡村大八、それから菊池流帆は離脱してしまいましたけど、彼らみたいな、フォワードに仕事をさせないタイプの選手たちっていうのは本当に貴重です。

町田ー横浜FC 後半、ゴール前で激しく競り合う町田・岡村(左奥)=Gスタで(芹沢純生撮影)

 体を張ってゴール前でしっかりと守ってくれるということで、あらためて、岡村の復帰というものが、すごくチームにとってありがたい存在だなということを認識できました。

 けがなく、これからもしっかりと最後まで戦い抜いてほしいなと思います。

──ロングスローから失点するのは珍しいが、要因は。

 思い起こせばJ2の時のホーム秋田戦以来かなというような記憶ではあるんですけど。

町田ー横浜FC 試合後、ケガで長期離脱した菊池に向けたメッセージが書かれたTシャツを着てサポーターへあいさつする町田イレブン=Gスタで(芹沢純生撮影)

 ただ、相手の細井(響)選手が、あそこまで飛ばすことはよく知っていたし、雨の中でもあそこまで飛ばすっていうこともすごいなと思った。

 ストーンとして構えていた昌子(源)を越えたところ、それから入ってくる選手のマーキングのところ、背後を取られたところっていうのが、試合前にかなり警戒し、レクチャーをしていましたけど、雨のせいなのか、ちょっと判断が遅れた。

 そこは、悔やまれる失点にはなったと思うんですけど、ああいう風にやられながら、前回の(川崎)フロンターレ戦もそうですけど、やられながら学び、そして次に対策を講じていくということ。それは1年間かけてやっていかなきゃならないことです。

 逆にロングスローを多用するわれわれにとっては、すごく屈辱的な失点でもあるので、そこをしっかりと捉えて次のゲームに生かしていければなという風に思います。

【関連記事】"町田ゼルビア正念場 大敗、菊池流帆の長期離脱に黒田監督は2年前を思い起こす「エリキがいなくなった時…」

【関連記事】"言い出しっぺは誰? 町田ゼルビアの快進撃を引っ張った「19連勝宣言」 リセットされた今、目指すモノは

【関連記事】"ACL初参戦の町田ゼルビアも直面 「クラブ育成選手」は間に合うのか…でも中山貴夫ユース監督は焦らない