自炊ゼロだった20代インスタグラマーが「せいろ」を極めてみたら、いいことしかなかった

直接、体の中に栄養を届けることができる食事。

大切なことはわかっているし、健康にいい食材や味付けも、なんとなく理解はしている。でもやはり、忙しい毎日の中では面倒に感じることも。しかも3回、さらに家族の分も作る場合はさらに負担に感じてしまうことも。できれば手軽に栄養があって美味しいものを作りたい、そう思うのは自然なことだろう。

そんな願いを叶える調理道具として今、再び注目を浴びているのがせいろ。今回取材をさせていただいたりよ子さんもせいろに魅了された一人。日々のせいろメニューをInstagramに投稿し始め、その手軽さや意外性のあるレシピがバズり、1年半でフォロワー数は10万人を超えた。

りよ子

せいろの魅力にとりつかれ、2023年4月に始めたInstagramで、すべてを蒸したい気持ちを投稿。冷蔵庫にあるものだけでパパッと作れる簡単レシピが共感を呼び、開始1年半でフォロワー数が十万人超えと大人気に。野菜を蒸すだけのシンプルレシピから、一度に主菜と副菜が完成する同時調理レシピ、ごはんもの、スイーツまで100品以上のレシピを投稿している。夫と二人暮らし。好きなものは透明なもの、アニメ、アサヒスーパードライ。Instagram:@musu_riyoco

今回はりよ子さんに、せいろの魅力を実感したきっかけや基本的な使い方などを伺った。

体調の変化を実感

りよ子さんがせいろと出会ったのは3年半ほど前、引っ越しを機に新しい調理器具をそろえる中でせいろを買い足したことだった。自炊は22歳で実家を出るまでほとんどしていなかったそうだ。

「田舎から上京して一人暮らしを始めたころは、とにかくごはんを作ることだけで精一杯でした。ところが就職して2年目、激務な部署に異動になると寝不足や疲れからか、肌荒れがひどくなってしまいました。これはどうにかしなくてはと思い、健康や美容を意識し始めるようになりました。まずは食生活だと思い、茹でる料理を中心に作り始めたんです。その後もインターネットで食の情報を調べていくうちに「蒸す」調理法が簡単でヘルシーで、せいろという調理器具のことを知り、私もやってみようと思ったのがきっかけでした」

せいろを使い、日々のごはんを作るようになって、りよ子さんは身体の変化を感じ始めた。

「割とすぐに実感できたんです。まずは肌の揺らぎが解消しました。それから体重の増減もなくなり、体調もずっといいんです。そうなると気持ちも健やかでいられるんですよね。

料理は暮らしの一部だから、習慣にすることが大切です。その点、せいろは切った材料を詰めて、沸騰したお鍋の上に置くだけと、調理法も簡単。それに野菜や肉、魚の旨みも引き立つので調味料もシンプルな上に、お手入れも手軽です。こんなに気軽に毎日美味しいものが食べられていいの?と思いました。今はとにかくなんでも蒸したい!(笑)」

せいろの魅力はわかったものの、使ったことのない人にとっては何から始めていいか戸惑うだろうし、持っていても上手く使いこなせていない人も多いのではないだろうか。今回は、りよ子さんの著書「すべてを蒸したいせいろレシピ」から基本的なせいろの使い方を一部抜粋してお届けする。

基本的なせいろの使い方

【STEP1】準備する

「すべてを蒸したいせいろレシピ」より

まずは、せいろをたっぷりの水で濡らします。水分を吸わせることで、せいろににおいや汚れがつくことを防ぎます。焦げ防止にも。

【STEP2】好みの食材をせいろに入れる

「すべてを蒸したいせいろレシピ」より

蒸してもあまり水分や油分が出ない食材を蒸すときは、そのまま直接せいろに入れてOK。せいろにくっついたり色やにおいが移ったりする可能性がある場合は、クッキングシートや晒し、野菜などを下に敷きます。器ごと蒸したいときは、耐熱容器を使いましょう。蒸しあがりは高温になるので、取り出すときは気をつけて!

【STEP3】蒸す

「すべてを蒸したいせいろレシピ」より

鍋の9分目ぐらいまで水を入れ、火にかけます。お湯が沸騰し、湯気が立ちのぼったら、せいろをのせて、そのままほったらかしで完成! 高さがあるものを蒸すときは、せいろ2段を使い、上下をひっくり返したせいろを重ねてからふたをして。

【STEP4】お手入れ

「すべてを蒸したいせいろレシピ」より

使ったあとは、基本的にはお湯か水で湿らせた布をかたく絞ったもので拭くだけでOK。汚れがついたときは、水で流しながら、たわしやブラシでやさしく洗ってください。たわしは天然素材の棕櫚(しゅろ)で作られたものがおすすめです。どうしても汚れがひどいときだけ、中性洗剤を使って洗います。そのあと、水でよくすすいで洗剤の成分が残らないよう流してください。

【STEP5】しまう

「すべてを蒸したいせいろレシピ」より

お手入れをして乾かしたせいろは、風通しのいい場所で保管してください。しっかり乾いたら、立てるか吊るして収納するのがおすすめ。せいろは見た目がかわいらしいので、キッチンに出しっぱなしでもごちゃついて見えないのもうれしいところです。

もっと上手に使いこなすために

基本的な使い方に加え、自宅のコンロとせいろの相性を知ると、さらに手軽さが増すことも教えてくれた。

「コンロの火力は、ガスかIHかで変わります。お湯が沸騰し、蒸気がもくもくと上がるベストな中強火の状態に火力を調整しましょう。初めは2〜3種類の野菜をせいろに入れて10分くらい蒸してみてください。時間が経ってふたを開け、まだ硬いと感じたら蒸し時間を追加します。繰り返していくうちに、自宅のコンロとせいろの相性がわかってくるはず。そうなると、せいろはさらに使いやすくなると思います。たいていの食材は中強火の火力で10〜15分ほどすれば蒸しあがりますよ。

@musu_ruyokoインスタグラムより

下味をつけたりしなくても、食べる前に塩こしょうをふるだけでも美味しいです。こんなに簡単でシンプルでヘルシーで美味しいなんて! と感じてもらえたら嬉しいです」