【スプリンターズS GⅠ予想ドキュメント ◎への道】短距離大国からの刺客ラッキースワイネス、香港馬15年ぶりVへ状態不安なし

中山競馬場で運動するラッキースワイネス。この日もリョン騎手がまたがって感触を確かめた(撮影・田村亮介)
今週は秋のGⅠシリーズ開幕戦・スプリンターズSが行われる。「GⅠ予想ドキュメント ◎への道」の担当は東京サンスポの吉田桜至郎記者。3日目は中山競馬場で調整されている香港馬ラッキースワイネスに注目。環境にもすっかり慣れた様子で、追い切り翌日の雰囲気は上々。GⅠ4勝を誇る短距離王国の刺客が、15年ぶりの香港馬Vを成し遂げるか、マン調教師&リョン騎手を直撃した。
◇
栗東トレセンを後にして地元の中山競馬場へ戻ってきた。春の企画では栗東から美浦トレセンに直行していたが、今回は1度自宅に戻ることができたのでしっかりリフレッシュ。万全のコンディションで日曜の結論まで走り切れそうです。
取材も中盤に入った3日目。きょうの目玉は香港からの刺客ラッキースワイネスだ。2023年の香港スプリントを制した実力馬だが、昨年4月のスプリントC勝利後に左前肢を骨折。今年のチェアマンズスプリントプライズ(6着)で1年ぶりの復帰を果たし、少しずつ着順を上げて本来の力を取り戻しつつある。スプリンターズSで香港馬は10年のウルトラファンタジー以来Vはないが、本調子を保っていれば日本馬にとって脅威になる存在だ。まずは動きを確認してきた。
追い切り翌日は芝コースでキャンター。550キロ近い雄大な馬体を大きく使って快走し、異国の地にもすっかり慣れた様子だった。24日の最終追いは同コースで6ハロン84秒1―12秒7をマーク。最後までほぼ馬なりだったので攻め不足を心配していたが、またがったリョン騎手は「香港にいたときと変わらない普通の調整でした」と説明し、「(25日も)馬はとても落ち着いていて、このコースを楽しみながら走っていました」と上々の口ぶりだった。見守ったマン調教師も「(追い切りは)うまくいったし、調子はとてもいい」と好気配を伝えており、状態面の不安は全くなさそう。

吉田桜至郎記者
海外馬にとってはコース適性も鍵になる。トリッキーといわれる中山コースに加え、地元で走っているシャティン競馬場は時計のかかる洋芝。芝丈が短い野芝で、時計が出やすい今の中山競馬場とは適性が異なる可能性もありそう。鞍上はこの日、芝コースを20分以上かけて1周歩いたうえで「コーナーもそれほどきつくないのがわかりましたし、ラッキースワイネスはこのコーナーにうまく対応してくれるだろうと自信を持ちました」。虎視眈々と一発を狙っている雰囲気だった。

会見するマン調教師(左)とリョン騎手(右)。手応えを口にした(撮影・田村亮介)
オッズ的な妙味もありそうな短距離王国からの刺客ラッキースワイネス。枠順や展開も含めてじっくり悩みたい。(吉田桜至郎)