ストップ10回も届かず…滑走路で旅客機と消防車が衝突、管制官「私のミスだ」

「ストップ」10回叫ぶも衝突…旅客機と消防車、滑走路で事故

引用:YouTube

「ストップ、ストップ、ストップ!…1番トラック、停止!停止!」

22日午後11時40分ごろ、米ニューヨークのラガーディア空港の滑走路で、着陸中の旅客機と消防車が衝突した当時の管制交信が公開された。事故を防ごうと「ストップ(Stop)」と10回も叫んだ管制官は、直後に同僚とのやり取りの中で「自分のミスだ」と肩を落とした。

23日(現地時間)、LiveATCが公開した交信記録によると、エア・カナダ8646便(ボンバルディアCRJ900)は第4滑走路への着陸許可を受け、降下していた。

ほぼ同時刻、空港管制は「機内で異臭がする」との通報を受けて出動中だった消防車(1番トラック)に対し、第4滑走路を横断する許可を出した。

しかし、同滑走路にはエア・カナダ機が時速200キロを超える速度で進入していた。衝突の危険に気付いた管制官は「ストップ(Stop)」と繰り返し叫んだが、最終的に旅客機は消防車を回避できず衝突した。

引用:YouTube

通信記録には、当時の緊迫した状況が生々しく残されていた。事故直後、管制官は着陸しようとしていた別の航空機に「着陸を中止し、引き返せよ」と指示した。

続いて、エア・カナダ機のパイロットに対し、「車両との衝突を確認した。現位置を維持せよ。動けないことは把握している。救助車両が直ちに向かう」と無線で伝えた。

事故後の交信記録によると、現場にいた同僚は管制官に「本当に見ていられない光景だった」と語った。

これに対し管制官は「分かっている。私もその場にいた。先に発生した緊急対応に追われ、私のミスだった(I messed up)」と肩を落とした。同僚たちは「違う。あなたは最善を尽くした」と声をかけた。

●操縦士2人死亡、乗客・乗員39人負傷…「政府責任論」も浮上

引用:ニューシス

この事故で、旅客機の操縦士2人が現場で死亡し、乗客・乗員39人が近隣の病院に搬送された。

操縦席部分は原形をとどめないほど大破した。機内後方にいた乗員は衝撃でシートベルトを着用したまま機体の外へ投げ出された。事故直後、機内では火災を恐れた乗客が非常口を開けて翼の上に避難するなど、混乱が広がった。

米国連邦航空局(FAA)は事故直後、すべての航空機の離陸を停止し、他空港への迂回を指示するなど緊急対応に入った。航空便追跡サイトのフライトアウェアによると、この日キャンセルされた航空便は約600便に上った。

事故の責任を巡る議論は、部分的にシャットダウンしている連邦政府にも広がりつつある。必須要員に分類される国土安全保障省傘下の運輸保安庁(TSA)職員や航空管制官は、シャットダウン時にも無給で勤務を続けなければならない。この過程で生じた現場の人員不足や疲労の蓄積が事故の一因になったとの指摘が出ている。

国家運輸安全委員会(NTSB)のジェニファー・ホメンディ委員長は、「事故現場に急行した調査官が、TSAの人員不足による混雑の影響で空港に数時間足止めされた」と指摘した。

NTSBは回収されたブラックボックスや管制音声データを詳しく分析するとともに、事故当時の管制体制などについて重点的に調査する方針だ。

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