アロンソ、アストンマーティンのアップデート計画に”納得”「僕は落ち着いている。チーム全員で団結し続けなければ」

 アストンマーティンF1は現在抱えている信頼性の問題を解決し、大きなパフォーマンス向上を実現できるまで、小規模なアップデートを投入しない方針を選んでいるが、フェルナンド・アロンソはこの方針を支持している。

 アストンマーティンは1ヵ月のインターバル明けとなたマイアミGPでパフォーマンスアップデートを投入しなかった。ほとんどのライバルチームとは対照的だったが、シーズン序盤に悩まされていたホンダ製パワーユニット(PU)振動問題の解決と、信頼性向上にリソースを集中していたためだ。

 マイアミGPで振動問題を解消した後、アストンマーティンの次の課題はギヤボックスの統合性と同期性の改善だ。マイアミでは両ドライバーとも、シフトアップとシフトダウンで継続的な問題に苦しんでいた。

 アストンマーティンとしての狙いは、まずすべての信頼性問題を解決して安定した走行を可能にし、その上で得られたデータを使って開発方針を定めることにある。

 アロンソは、小規模なアップデートを持ち込むよりも、明確な性能向上を実現できるタイミングまで待つというチームの判断を支持した。また、エイドリアン・ニューウェイ代表が設計したマシンの本来のポテンシャルがまだ完全には理解されていないため、どの領域を優先的に改善すべきかを見極める必要があるとも認めている。

「僕は落ち着いている。状況を理解しているからね」とアロンソは語った。

「チームはこう説明してくれた。毎レース0.1~0.2秒の改善を持ち込んでも、僕たちの順位は変わらない。今は20番手か19番手で、その前のクルマは1秒先にいる。だから、毎戦コンマ2秒ずつ改善してもポジションは変わらないし、それは予算上限やチーム全体のシステムに大きな負荷をかけることになる。1.5秒とか2秒レベルの改善ができるまでは、(パーツの)製造ボタンを押さない方がいい。お金の無駄になってしまうからね」

Fernando Alonso, Aston Martin Racing

 アロンソはまた、ホンダがマイアミGPに向けた変更によってエンジン振動問題を解決したことを認め、今後の焦点はギヤボックスとシフト制御に移ると説明した。

「週末を通して問題だったのは、どちらかと言えばエンジンよりギヤボックスだった。電子制御か何かだろう」と彼はマイアミGP後に語った。

「ダウンシフトとアップシフトの感覚がすごく奇妙で、クルマをうまくコントロールできていなかった。だから、カナダに向けての最優先課題はそこだ」

「カナダにはヘビーなブレーキングゾーンがたくさんあるので、現状のギヤボックスの挙動は改善する必要があると思っている」

 今季のアストンマーティンは現状、キャデラックと最下位回避を争う状況となっているが、アロンソはパフォーマンス重視の本格的なアップデートは8月末の夏休み明けまで期待していないことも認めた。

「信頼性の面では前進できると思う。でも性能面ではまだだ。だからチーム全員で団結し続ける必要がある」

「カナダはとても厳しいレースになるだろうし、おそらく同じような状況の繰り返しに感じるはずだ。木曜から日曜まで毎日メディア対応もしなければならない」

「『夏休みまではアップグレードなし』というメッセージも、だんだん同じことの繰り返しに感じられるだろう。カナダでは何を期待するのか? 同じだ。オーストリアでは? 同じだ。だから、チーム全体のフラストレーションをどう管理するかが重要になる」

「でも、僕たちはみんな落ち着いているし、より良いシーズン後半戦を迎えることに全力で取り組んでいる。それが実現できるか、見てみよう」

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