過去40回のメジャーを糧に受け入れた「緊張」 畑岡奈紗は悲願の頂点へ

畑岡奈紗は我慢が光った「68」で首位に迫った

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 3日目(6日)◇リビエラCC (カリフォルニア州)◇6699yd(パー71)

畑岡奈紗は優勝争いへと一気にムードが変わるムービングデーの戦いを「緊張も多少あったけど、うまく集中に変えられたんじゃないかな」と振り返った。プレッシャーでスコアを落とす選手もいる中、4バーディ、1ボギーの「68」でプレー。トップと2打差の通算4アンダー5位でラスト18ホールに向かう。

メジャーはやっぱり緊張する

1番(パー5)からバーディ発進した前半は、5番でもスコアを伸ばし「うまく波に乗っていけた」。ティショットを左に曲げた9番もパーオンは逃したものの、3打目は奥から傾斜を使ってピンそばに寄せたナイスパーセーブ。10番でボギーを喫しても、続く11番(パー5)のチップインバーディで取り返した。

終盤に差し掛かる15番、16番(パー3)でしぶとく耐えられたのも大きい。ティイングエリアが前に出た右ドッグレッグの15番では、左サイドを狙ったティショットが右ラフにつかまり、手前花道を意図したはずの2打目もグリーンの左奥へ。約30ydのアプローチショットでうまく距離感を合わせ、2mを沈めてピンチを切り抜けた。2mほどのパーパットを残した16番でもスコアを落とさない。必死の我慢が、10mを流し込んだ17番(パー5)のバーディをいっそう際立たせた。

思うように動かなくなるのも考慮しながら緊張と向き合う

今大会でキャリア通算41回目のメジャーを迎える27歳は、何度もビッグタイトルに迫ってきた。2018年「KPMG全米女子プロ」ではパク・ソンヒョン(韓国)にプレーオフで敗れ、2021年の本大会でも笹生優花とのプレーオフで涙をのんだ。ペブルビーチ開催の23年は単独首位で迎えた最終日に「76」をたたいて4位タイに終わった。

あしたも最後は笑顔で終わりたい

「今まで緊張で体が思うように動かなくなるのは“悪いもの”と思ってきたけど、どうやっても緊張っていうのは消えない。なるべく緊張せず、いつも通りにいきたいって思った時もあったけど、それは無理。受け入れていくしかないんだ」

試合を重ねながら得た経験を糧に技量を磨いてきた。「メジャーの最終日は緊張するもの。そういったものを受け入れながらベストを尽くすのが大事だと思う。どんな状況でもあきらめずに。笑顔で終わりたい」。大きな壁を乗り越えた先に、最高のフィナーレが待っている。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/石井操)