崖っぷちドジャースだが…昨年も「負けたら終わり」から頂点、次戦先発の山本由伸「集中する」

 【ロサンゼルス=平沢祐】米大リーグは29日、ワールドシリーズ(WS、7回戦制)第5戦が行われ、大谷、山本、佐々木のドジャース(ナ・リーグ)は1―6でブルージェイズ(ア・リーグ)に敗れた。通算2勝3敗。大谷は1番指名打者で出場して4打数無安打だった。第6戦は31日(日本時間11月1日)にカナダのトロントで行われ、ドジャースは山本が先発する予定。

1回無死、2者連続で本塁打を放ったゲレロ(29日)=飯島啓太撮影

 試合開始直後の3球で、ドジャースは2点を先行された。一回、先発スネルの初球の直球を「狙っていた」というブルージェイズの1番シュナイダーが左翼席に運べば、続くゲレロも2球目の直球を左翼フェンス奥のブルペンに放り込んだ。

 WS史上初となる先頭打者からの2連発。「序盤に2点を取れたことは大きい」とシュナイダーは胸を張った。対してドジャースは三回、E・エルナンデスが左越えソロを放ったが、流れは変わらなかった。六回、大谷の痛烈なライナーは右翼手がダイビングキャッチ。相手の好守にも阻まれ、チームで計4安打に抑えられた。

6回無死、大谷が右直に倒れる(29日)=飯島啓太撮影

 2勝3敗の崖っぷちに追い詰められたドジャース。昨年のナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)では、負けたら終わりの1勝2敗から2連勝してパドレスを退け、そのまま頂点まで駆け上がった。その経験を踏まえ、マンシーは「僕たちは絶対にあきらめない」。第2戦で完投勝利を収め、第6戦で先発する山本は「勝つしかないので、集中して挑みたい」。昨季のWS覇者の底力が試される時が来た。(ロサンゼルス 帯津智昭)

22歳イェサベジ12K、WS新人最多

 32年ぶりのWS制覇に王手をかけたブルージェイズ。第1戦に続き先発した22歳のイェサベジが7回1失点の快投で勝利を呼び込んだ。

大リーグ・ポストシーズンのトーナメント表

 真上から右腕を振り下ろすようなフォームで、ドジャース打線を 翻弄(ほんろう) した。スライダー、スプリットの精度が抜群で、12奪三振はWSでの新人最多記録だ。

 9月15日にメジャーデビューを果たしたばかりの若武者が、敵地ロサンゼルスでの大舞台で主役になった。自身で「ハリウッドでもこれほど完璧には描けないだろう」と振り返ったマウンドに、シュナイダー監督は「歴史的な投球だった」とうなった。(平沢祐)