ウクライナ軍の攻撃で大ダメージを受けたロシア軍のレーダーシステム「カスタ-2E2」
- ロシア軍のレーダーシステムを狙い撃ち
- 偵察用ドローン「シャーク」が発見
- 動画で公開された作戦の様子
- セルヒー・プリトゥラ氏
- 寄付されたドローンが活躍
- 動画によって明かされた戦闘の様子
- 長期間にわたって機能停止する可能性
- ロシア軍の能力低下
- ロシア軍の動きを鈍らせる効果
- 「カスタ-2E2」に対する攻撃の前例
- 第15独立砲兵偵察旅団
- 砲撃される車両とレーダー
- 複数のユニットからなる高度なシステム
- 「カスタ-2E2」の役割
- 空中目標を探し出し、ロックオン
- 収集した情報は防空部隊に送られる
- コストはおよそ6,000万ドル
- 撃破は確認されていない
- ウクライナ軍はロケット砲を使用
- 米国製HIMARSが投入された可能性
- ルハンシク州で活動していた「カスタ-2E2」
- 「おそらく修理不可能」
ロシア軍のレーダーシステムを狙い撃ち

ウクライナ軍の第92独立強襲旅団がロシア製の珍しいレーダーシステムを上空から発見し、ドローン攻撃によって大きな損傷を与えたようだ。
偵察用ドローン「シャーク」が発見

ウクライナの軍事ニュースサイト「Defense Express」によれば、標的となったのはロシア軍が運用するレーダーシステム「カスタ-2E2」であり、ウクライナ軍の偵察用ドローン「シャーク」によって捕捉されたという。
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動画で公開された作戦の様子

その後、ウクライナ軍は徘徊型ドローンを用いて「カスタ-2E2」を精密攻撃。その様子はオンライン上で動画として公開されている。
画像:X @CharityPrytula
セルヒー・プリトゥラ氏

この動画はウクライナの活動家セルヒー・プリトゥラ氏が運営するチャリティ財団のSNSアカウントにアップロードされた。同財団はウクライナ軍にドローンを寄付するための活動「ジョーズ」を行っていた。
寄付されたドローンが活躍

プリトゥラ氏はX上で「『ジョーズ』への寄付のおかげで、われわれは主要なレーダー基地を見つけ出し、前線の向こう側に精密攻撃を仕掛けるための道を切り開くことができます」とコメント。ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」が報じた。
動画によって明かされた戦闘の様子

動画からはウクライナ軍による攻撃の経緯が明らかになった。ロシア軍の「カスタ-2E2」は木立の間に隠れていたが、ウクライナ軍の偵察用ドローンによって特定されてしまった。その後、徘徊型ドローンがこのレーダーに突入し、大爆発を引き起こしたのだ。
画像:X @CharityPrytula
長期間にわたって機能停止する可能性

前出の「Militarnyi」はこの作戦の成果について、「今回の攻撃でシステムが明らかに撃破されたわけではないが、損傷によって長期間にわたり機能停止に陥る可能性が高い」としている。
画像:X @CharityPrytula
ロシア軍の能力低下

一方、「Defense Express」hz「カスタ-2E2」の破損により、「ウクライナ軍の偵察・攻撃システムを発見して、連携攻撃をしかける敵の能力が著しく低下した」と指摘。
画像:X @CharityPrytula
ロシア軍の動きを鈍らせる効果

さらに、ロシア軍の「状況認識力」が低下したことにより、戦場における「新たな脅威に対するリアクションが遅くなる」と続けた。
「カスタ-2E2」に対する攻撃の前例

ちなみに、ロシア軍の「カスタ-2E2」が攻撃にさらされたのは今回がはじめてではない。2024年10月にも、ウクライナ軍がこのレーダーシステムを破壊する様子が動画として公開されているのだ。
第15独立砲兵偵察旅団

このときはウクライナ軍の第15独立砲兵偵察旅団が最前線付近で活動していた「カスタ-2E2」を発見し、砲撃を行った。
画像:Wiki Commons By Vitaly V. Kuzmin, CC BY-SA 4.0
砲撃される車両とレーダー

同旅団がSNS上で公開した動画には、「カスタ-2E2」を構成する車両およびレーダーが砲撃される様子が映っていた。
画像:Facebook @br.chorniylis
複数のユニットからなる高度なシステム

「カスタ-2E2」は複数のユニットからなる高度なシステムだ。「Militarnyi」によれば、このシステムの大部分は軍用トラック「KamAZ-4310」に搭載されているが、主要部から300メートル離れた場所に運用ステーションが設置されることもあるという。
画像:Facebook @br.chorniylis
「カスタ-2E2」の役割

ユーロマイダン・プレスいわく、ロシア製「カスタ-2E2」は空中目標の探知と空域の管制を担う長距離レーダーシステムだ。
空中目標を探し出し、ロックオン

同メディアによれば、「このレーダーは空域の管制、標的座標の決定、超低高度を飛行する敵機を含む空中目標の識別を目的として設計されている」ほか、「空中目標の軌道と飛行高度を特定できる」とのこと。
収集した情報は防空部隊に送られる

さらに、「(「カスタ-2E2」が収集した)空中目標の座標と移動パラメータはデジタル・アナログインターフェースをもつ無線チャネルやケーブル通信回線を介して、防空システムや航空宇宙部隊、防空部隊に送られる」という。
コストはおよそ6,000万ドル

複数の報道によれば、「カスタ-2E2」のコストは6,000万ドルと推測されている。したがって、ウクライナ軍の攻撃によって同システムが致命的な損傷を受けていた場合には、ロシア軍にとって大打撃となる。
画像:Facebook @usofcom
撃破は確認されていない

ただし、2024年10月にウクライナ軍が行った攻撃において、標的となった「カスタ-2E2」が実際に撃破されたかどうかは確認されていない。
画像:Facebook @br.chorniylis
ウクライナ軍はロケット砲を使用

なお、第15独立砲兵偵察旅団は「カスタ-2E2」をロケット砲で攻撃したようだ。「Militarnyi」が伝えている。
画像:Facebook @br.chorniylis
米国製HIMARSが投入された可能性

具体的には、米国から供与された高機動ロケット砲システム(HIMARS)が投入されたものと見られているが、同旅団による公式発表はなされていない。
ルハンシク州で活動していた「カスタ-2E2」

また、このとき標的となった「カスタ-2E2」はルハンシク州チョルヌシネ村付近で活動していたことがXユーザーらによって特定されている。
画像:X @99Dominik_
「おそらく修理不可能」

「Militarnyi」は戦果について、「動画の最後のフレームから判断すると、レーダー装置は攻撃を受けたことで機能停止しており、おそらく修理不可能な状態になった」としている。
画像:Facebook @br.chorniylis