「毎日のコーヒーが原因かも…」片頭痛とカフェインの関係とは|管理栄養士が解説
片頭痛とは
慢性的な頭痛には片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛があります。その中でも片頭痛は頭部の激しい拍動性の痛みが特徴的で悪心や嘔吐、光過敏や音過敏なども伴うことがあります。片頭痛のメカニズムとしては脳の神経が刺激されて血管が拡張することでさらに炎症が起こり、痛みが発生すると考えられています。片頭痛を起こす要因としては、睡眠不足・天候・赤ワイン・特定の食べ物・空腹・感覚への過度な刺激・ストレス・女性ホルモンの変化などがあります。そのため特に男性よりも女性で起こりやすく、思春期から結婚、妊娠や出産、育児、更年期といった節目の時期に起こりやすい頭痛です。
特定の食べ物の中にはカフェイン(コーヒーや緑茶、エナジードリンクなど)・チラミン(熟成チーズ、サラミ、魚の燻製など)・硝酸(ホットドッグやランチョンミートなど)・グルタミン酸ナトリウム(うまみ調味料など)が言われていますが、片頭痛の要因になるかどうかは人によって異なります。

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カフェインとは
カフェインはコーヒー豆や茶葉など天然に含まれている食品成分のひとつです。コーヒーやお茶から抽出したカフェインは清涼飲料水などに食品添加物として使用されることもあります。カフェインは適量摂取することで眠気を覚まし、脳を覚醒して集中力を高める効果がありますが、過剰摂取することでめまいや心拍数の増加や不眠などを引き起こすことがあります。

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カフェインと片頭痛の関係は…
ここまで読むとカフェインは片頭痛に対して敵のようですが、そうとも言い切れません。実際にカフェインは頭痛に対する薬に使われています。カフェインは拡張した血管を収縮して一時的に頭痛を抑える効果があるためです。ですが一方でカフェインを慢性的に過剰摂取することで頭痛を引き起こしやすくなります。また、慢性的なカフェイン摂取を突然断つことで頭痛を引き起こすという報告もあります。上記よりカフェインは敵か味方か断定はできませんが、使い方によって敵にも味方にもなり得ると言えるでしょう。
ちなみに緊張型頭痛の場合には頭の筋肉が緊張することで血行不良が生じて頭痛が起こるため、カフェインを摂るのは逆効果になってしまう可能性があります。まずは自分自身がどの頭痛の種類に当てはまるのかを知ることも大切です。そのうえでカフェインは量を考慮して摂るようにしましょう。

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カフェインの適量は一日どのくらい?
カフェインへの感受性は個人差が大きいため、日本では明確な摂取量の基準は定められていません。しかし、海外では一日あたりの許容摂取量が定められており、健康な成人では400mgまで(コーヒーでは4カップ程度)、妊婦や授乳中の方は200㎎までにしておくのが良いとされています。論文によっては片頭痛患者は200㎎を超えないようにするのが良いとの報告もあります。この摂取量を踏まえた上で片頭痛に悩まされない自分の適量を探っていくのが良いでしょう。
【参考文献】
・The Ambiguous Role of Caffeine in Migraine Headache: From Trigger to Treatment
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32731623/
・農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
・脳血管の神経支配と片頭痛の病態
https://doi.org/10.3777/jjsam.60.23
・MSDマニュアル
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/09-%E8%84%B3-%E8%84%8A%E9%AB%84-%E6%9C%AB0%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E9%A0%AD%E7%97%9B/%E7%89%87%E9%A0%AD%E7%97%9B
しもやまちはる
大学卒業後、地元の調剤薬局で管理栄養士として料理教室や健康コラムの執筆などを経験。その後食品衛生監視員として食の安全に従事。妊娠出産を経て、自身の体調が崩れたことから改めて健康の大切さを実感し健康について学び直す。その中で「腸」が重要であることを知る。腸を整えることが健康に繋がることを伝えたいと思い、腸セラピストの資格を取得。今後はフリーランス管理栄養士として腸をベースとして幅広く健康について発信すると共に、腸セラピストとしても活動していく。