元FIA会長ジャン・トッドが明かす、レッドブルから誘われた過去「しかし私は断った」
元FIA会長であり、フェラーリF1のチーム代表も務めたジャン・トッドが、レッドブルに誘われていた時期があったことを認めた。
トッドはプジョーの耐久レースチームを率いた後、1993年にフェラーリに加入。2007年までチーム代表を務め、その間にコンストラクターズタイトル7回、ドライバーズタイトル6回を獲得した。その後2008年からは、後任のステファノ・ドメニカリ(現在のF1のCEO)にチーム代表の座を譲った。
トッドはチーム代表としての活動に加え、2004年にはフェラーリS.p.A.(フェラーリ本社)のゼネラルマネージャーに就任。2年後にはCEOも務めた。2008年3月にCEOの座を退いたが、2009年3月までは取締役としてフェラーリに残った。
フェラーリでの役目を終えた後、トッドはレッドブルの共同創設者であるディートリッヒ・マテシッツから、誘いを受けたという。
「2008年、何か恩返しをする時が来たと思ったんだ」
トッドはハイパフォーマンス・ポッドキャストに出演した際にそう語った。
「私の関心は、何か恩返しすることにあったんだ」
「ちなみにフェラーリを離れた時、ディートリッヒ・マテシッツ氏が私を誘ってくれたのを覚えている。それで、パリの自宅でのランチに2度も来てくれたんだ」
「レッドブルのチーム運営とモータースポーツ活動全般を任せたいということだった。しかし私は断った。私の人生の中で、その段階はもう終わったと思っていたからね」
「私は象徴的なブランド(フェラーリ)を成功裏に運営することができた。だからある意味、これ以上のことはできないと感じていたし、何か他のことをしたかったんだ。そしてそれは、何か恩返しをすることだった。それは私の人生の一部であり、今もなお、私は何か恩返ししたいと思っている」
「競争したり、金銭が重視される世界では、人々はそういうことを忘れてしまうものだ。だからこそ、貧困の現状、医療を受けられない人々、交通機関を使えない人たちに目を向け、少しでも手を差し伸べることが重要なんだ」
「世界を変えると言ったらあまりにも傲慢かもしれないが、たとえ小さなことでも、困っている人々の目を見て、彼らの笑顔を見て、人々を笑顔にすることが勝利なんだ。それは別の形での勝利かもしれないが、非常に重要なことだと私は思う」
なおトッドは2009年にFIA会長に当選。2021年までその職を務めた。

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