ヤマハのV4は想像以上に良い? プラマック幹部「経験豊富なライバルと1秒差は素晴らしい成果」

 MotoGPでヤマハは2026年からV4エンジンを搭載した新型マシンを投入した。開幕後は苦しいレースが続いているものの、プラマックのチームマネージャーは現状を「想像以上に良い」と主張している。

 ヤマハがV4エンジンを実戦投入したのは2025年シーズン。一部レースでのワイルドカード参戦を経たあと、2026年からヤマハ陣営全4台がV4のYZR-M1へと切り替わった。

 しかしV4エンジンのM1は苦しいレースが続いていて、ファクトリーチームもプラマックもポイント獲得ギリギリの位置での戦いに留まっている。開幕以降は、その戦闘力に対して厳しいコメントがライダーから寄せられてきた。

 先日行なわれたMotoGPのヘレス公式テストの際にも同様で、ファビオ・クアルタラロは特に厳しいコメントを残している。それと比べると、プラマック側の擁護は対照的だ。

 プラマックのジーノ・ボルゾイ(チームマネージャー)は、ヤマハV4プロジェクトの全体像を考えれば、寄せられている批判の声は理解できないものだと主張する。

「なぜ世間が今のヤマハを高く評価しないのか理解できない」と、ボルゾイはイタリアメディアに語った。

Jack Miller, Pramac Racing

「正直に言って、自分にとっては想像以上だ。なぜならこれは完全に新しいバイクだからだ。他のメーカーは何年も前からV4を使っていて、すでに完成されたマシンを持っている。そして彼らは細部を改善しているだけだ」

「我々は“建設途中の現場”のようなものだ。トラックに出るたびに新しい発見があるし、ミスに気づくたびに前進している」

「このバイクは実質的に3ヵ月前、マレーシアで走り始めたばかりだ。他のV4マシンと同じレベルを期待することはできない。彼らはすでに細部を詰めている段階にあるんだ」

 ボルゾイは他のチームのマシンと、ヤマハの新型を比べること自体が無意味だと強調する。

「我々はこのプロジェクトを成功させようとしている。そこにはふたつの哲学があり、全く異なる段階にあるんだ」

「(V4エンジンで)世界選手権を戦って、マシンの性能を最大限高めてきたライバルと比べて、我々が1.5秒、あるいは1秒の差で戦っていることは、素晴らしい成果だと考えている」

 なおボルゾイは2027年にエンジンが850cc化される中、ヤマハが今の1000ccエンジンのマシンに時間を費やしているのは“時間の無駄”という意見にも真っ向から反論。レギュレーションの変わる新シーズンに向けても重要だと語った。

「来年のバイクが今のものと大きく変わらないことは理解しておく必要がある」

「これは2027年プロジェクトのベースだ。私の知る限り、大きくは変わらないと思う。だからこそ、このバイクを機能させることが我々にとって非常に重要であり、2027年に向けた準備になるんだ」

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