アストンマーティン・ホンダのアロンソ、振動軽減を実感も「僕らはまだパフォーマンスには手を入れていない」と語る。セクター1に見えた進歩の兆し

 アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1マイアミGPのスプリント予選を終え、マシンの異常振動は改善されたと語った。

 今季のアストンマーティンは、開幕から異常振動に悩まされてきた。そのためパフォーマンスを発揮できず、完走すらままならない状態だった。

 これを打破するため、アストンマーティンとホンダは、中東2戦が中止になり生じたシーズンの休止時間を活かすべく、日本GPを戦い終えたAMR26のうち1台を日本に残し、ホンダF1の開発拠点であるHRC Sakuraに運び入れた。ここで様々なテストを行ない、振動対策を検討。その対策パッケージを、今週末のマイアミGPに持ち込んでいる。

 ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、マイアミGPの初日を終え、「対策が想定どおり機能していることが確認でき、この点についてドライバーからも前向きなフィードバックを得られました」とコメントしている。

 そのスプリント予選では、順位の上では21番手アロンソ、22番手ランス・ストロールと、最下位に沈んだアストンマーティン勢。しかしドライバーとしても、対策の効果は感じられたようだ。

「ああ、振動の問題は良くなったね。日本GP以降、いくつかの修正が加えられたんだ。だからエンジンの振動は減った」

 そうアロンソは語った。

「残念ながらパフォーマンスの面には手を加えていないから、まだ少し劣っている……他のチームにはかなり後れを取っている。彼らも改善してきたからね」

「日本GP後の期間を使って、彼らはマシンを改良してきた。だからパフォーマンスの面では、少し後れをとっているんだ」

 パフォーマンスの面では後退したのか? そう尋ねられると、アロンソはこう説明した。

「マシンは以前と同じだし、他のチームは日本GPから今回までの間に改良を加えてきた。だから後れをとっているのは否めない」

「でも、そのことは受け入れている。僕らの今年のプログラムは、他のチームとは少し違う。今は落ち着いて取り組む必要がある」

 今回のスプリント予選SQ1でのアロンソのタイムは、1分41秒311。首位から12.5秒も遅れ、20番手バルテリ・ボッタス(キャデラック)からも10秒近く遅れるものだった。

 ただこれは、最初のアタックを行なった際、前を走っていたチームメイトのランス・ストロールがターン17でコースオフしたため、セクター3で減速を強いられた時に記録されたタイムである。

 アロンソはその後再びアタックを行なったが、今度はセクター2で自身が若干コースオフし、ラップタイムを抹消されてしまっている。

 ちなみにこの2回目のアタックでのアロンソのセクター1のタイムは31秒485。これはSQ1を突破したウイリアムズ勢2台のセクターベストよりも、実は0.3秒も速いものであった。アウディやレーシングブルズ、ハースとも遜色なかった。

 確かにアロンソが言うとおり、まだまだ満足できるレベルにはないだろう。しかし振動問題が改善に向かっていることで、本来のパフォーマンスの一端が見え始めているようにも感じられる。

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