「ショートカット」のルクレールに20秒ペナルティって厳しすぎ?スチュワードの裁定を検証
F1マイアミGPの決勝レース終了後、フェラーリのシャルル・ルクレールには20秒のタイム加算ペナルティが科された。これは最近のF1では、特に厳しい裁定だったと言える。
ではルクレールに厳しい裁定が下ったのはなぜなのだろうか?
ルクレールは決勝レースの最終ラップ、ターン3でスピンを喫し、左フロントをコース左側のコンクリートウォールに激突させてしまう。その後ルクレールは、複数回コース外を走行……これがペナルティの対象となった。
ウォールに激突したことで、それ以降の走行が困難になる可能性も十分にあった。そういう最悪の事態は避けられたが、彼のマシンの左ホイールとサスペンションが損傷しており、特に右コーナーをクリアするのが難しい状態であった。
その状態でチェッカーを目指したルクレールだったが、最終的にはジョージ・ラッセル(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれて6番手でフィニッシュした。
しかしその道中でルクレールは、ターン4、ターン8、ターン11、ターン15を大きくショートカット。スチュワードはその状況について、次のように語っている。
「16号車(ルクレール)は最終ラップのターン3でスピンし、ウォールに接触したが、コース上に留まった。ドライバーは右コーナーでのハンドリングに問題はあったものの、車両自体は良好な状態に見えたと報告した」
「この問題のため、ドライバーはチェッカーフラッグまでシケインをショートカットせざるを得なかった。我々はドライバーがシケインをショートカットせざるを得なかったこと(つまりコースオフしたこと)は、これによってアドバンテージを得たことを意味すると判断した」
「マシントラブルがあったとしても、それがどのような原因であれ、正当な理由にはならない。そのため16号車がコースアウトを繰り返してアドバンテージを得たことを理由に、ドライブスルーペナルティを科す」
なお裁定が下ったのがレース後であったため、ドライブスルーではなくレースタイムに20秒が加算された格好だ。
なお最初のターン4でのコースオフは、スピンしたところからコースに復帰するという意味で、正当化された可能性がある。実際、ここでルクレールがタイムを稼いだようには見えない。しかし残りの3つのコースオフでは、ルクレールは間違いなくタイムを稼いでいる。マシンがひどく損傷し、ライバルよりもかなりペースが劣っていたはずなのにも関わらずだ。
このショートカットでタイムを稼いだため、ルクレールはフィニッシュ直前まで、ラッセルおよびフェルスタッペンの前を走ることができた。実際にはポジションを守ることはできなかったものの、アドバンテージを得たのは間違いない。
そのためスチュワードは、ルクレールのショートカット走行には「正当な理由」があったとは認められないと判断したのだ。

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