箱根3連覇の青学大、出雲と全日本はこの間「全敗」…やっぱり「山を制する者は箱根を制する」
第102回箱根駅伝は3日、青学大の3連覇で幕を閉じた。往路も復路も総合も大会記録を塗り替える圧倒的な強さだったが、この3年間、大学駅伝で他校を圧倒しているかというとそうでもない。この3年間の結果を振り返る。(デジタル編集部)

総合優勝のゴールテープを切る青学大アンカーの折田壮太を迎える原晋監督(奥中央)とチームメートら(3日)=吉野拓也撮影
3日の復路は、一度も先頭を譲らなかった。各区の青学大選手の区間順位は3位、3位、1位、1位、2位。2位との差は復路スタート時の18秒から1分34秒、1分28秒、1分44秒、1分59秒、2分33秒と徐々に広がっていった。
3年連続で往路優勝と総合優勝を果たした青学大だが、この3年間、他の大会でも他校を圧倒しているわけではない。

ここ3年の三大駅伝優勝校
箱根駅伝とともに、三大駅伝と呼ばれる出雲駅伝と全日本大学駅伝の結果を見ると、今季の青学大は7位と3位。優勝は国学院大と駒沢大だった。
昨季は国学院大が、2023年は駒大が出雲と全日本で連勝していて、「三冠」を懸けて箱根に臨み、いずれもその夢を青学大が打ち砕いた。その間、青学大は他の2つの駅伝は2位に1度なっただけで、他の5度は3位以下だ。

箱根の山道を力走する青学大6区の石川浩輝(3日)=飯島啓太撮影
では、青学大はなぜそれほど、箱根だけ強いのか。箱根は区間がすべて20キロ超と長く、10区をつなぐという層の厚さも求められる。これに対応できる底力があることが大きいだろうが、やはり「山」に強いことが挙げられる。
今大会、エースの黒田朝日(4年)を初めて5区に起用し、規格外の区間新記録を樹立。山下りの6区には1年生を抜てきし、区間3位の快走を見せた。一昨年、昨年は5区は「若の神」こと若林宏樹、6区は野村昭夢が担い、一昨年は2人とも区間2位。昨年はともに区間新の快走を見せた。国学院大は3年間、山で失速することが目立ち、駒大は健闘するが、青学大に後れを取ることが多い。

3強の5、6区の区間順位
今大会前、青学大の原晋監督は「山を制する者は、箱根を制する」と発言。適性を見極めた1年生の起用を示唆していた。実際、エースと1年生で、山を制して見せた。この3年間、駒大と国学院大との「3強」と言ってもいい状況だが、山登りではこの2チームに対し3連勝。今大会は山下りで駒大よりもタイムで下回ったが、大勢に影響はなかった。
三大駅伝で最も注目が集まる箱根駅伝だが、この12年で青学大が9度優勝。無類の強さを見せている。