セルジオ・ペレス、レッドブルで苦境に喘ぐ中「超高額」心理学者の助言が役に立ったと明かす「でもチーム全体が敵対している感じだったから……キツかったね」

 セルジオ・ペレスは、レッドブルに在籍していた当時、心理学者のサポートを受けていたことを明かした。そしてその費用は、レッドブルが負担していたという。

 ピエール・ガスリーやアレクサンダー・アルボンが、パフォーマンスを発揮するのに苦労したレッドブルの2台目のマシン。その後を受け継ぐ形でペレスは、2021年にレッドブルに加入した。

 その年のペレスは、アゼルバイジャンGPでの優勝を含む合計5回の表彰台を獲得するなど、ガスリーやアルボンよりも好成績を残した。しかしチームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差は大きかった。フェルスタッペンはこの年10勝を挙げ、自身初のワールドチャンピオンに輝いたのだ。

「レッドブルに加入した最初の数戦で結果を出せなかった時、『君に必要なのは心理学者だ。心理学者に診てもらうべきだ』と言われたんだ」

 ペレスはポッドキャスト『Cracks』に登場した際にそう語った。そして実際にペレスは、心理学者をつけたという。

「ある日レッドブルのファクトリーに行くと、『おい! 君に請求書が届いてるよ』と言われた。心理学者からの6000ポンド(約126万円)の請求書だった。僕は『それはヘルムート(マルコ/当時のレッドブルのモータースポーツ・アドバイザー)に渡してくれるかな? 彼が払ってくれるはずだ』と言ったんだ。たった1回の電話で、6000ポンドもかかったんだよ」

 ペレスはそう言って笑った。

「するとヘルムートが『どうだった?』と言ってきたんだ。だから僕は『完璧だ。このセッションで準備は万端だよ』と答えた。それで3年間、続けることができたわけだからね、心理学者のおかげで、僕は復調していた。そして結果が出始めた。そう、あの電話は功を奏したんだ」

 ペレスは2022年、2023年の成績が上向き、この2年で4勝を挙げた。安定して表彰台にも登り、2023年にはランキング2位でシーズンを終えた。しかし2024年シーズンの中盤からパフォーマンスが急落。予選Q1落ちする場面もあるなど、厳しい状況に陥った。それがレッドブルからの離脱に繋がった。

「ここ数年はあまりにも多くの困難に直面した。『もしかしたら、助けが必要なのかもしれない。結果が出ないし……』と自問自答していたんだ」

「色んなところで、その助けを探した。でも心の奥底では、何が起きるか、どんな動きをするか、どのコーナーでクラッシュしてしまいそうかなどと考えながら走っていると、速く走れないことはハッキリと分かっていた。しかもチーム全体が敵対していたから、公の場ではとても辛かった。ああいう状況に耐えられるのは、よほど精神的に強い人間だけだと思う」

 2024年限りでレッドブルを離れたペレスは、2025年は1年間休養。しかし2026年からは、新チームとしてF1に参戦するキャデラックの一員として、パドックに戻ってくる。チームメイトはやはりベテランで優勝経験者のバルテリ・ボッタスである。

Additional reporting by Federico Faturos

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