阪神・梅野隆太郎「控えでいいよ、なんて絶対ない」沖縄自主トレ公開、年始にはソフトバンク・柳田悠岐とも合同トレ「よし、頑張ろう」

自主トレを公開した阪神・梅野隆太郎=バイトするならエントリー宜野座スタジアム(撮影・水島啓輔)
梅は百花の魁(さきがけ)! 阪神・梅野隆太郎捕手(34)が15日、沖縄・宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」で行う自主トレを公開した。年始にはソフトバンク・柳田悠岐外野手(37)との練習で刺激を受けたことを明かし、万全の状態で球春を迎える。
再起の一年へ、梅野が沖縄からスタートを切った。3年連続で100試合出場に届かなかったが、球団生え抜き最多出場を誇る男の炎は消えていない。正捕手返り咲きを目指すシーズンへ、率直な心境を吐露した。
「もちろん、控えでいいよ、なんて絶対ないと思う。しっかり頑張ります」
最高気温は20度を超える南国で、万全の準備を進めている。スローイング練習では矢のような送球を披露し、ロングティー打撃では柵越えを連発。「しっかり肩を作ってキャンプインしたい。逆に早すぎるぐらい肩がいい感じで仕上がっているので、けがだけないように。順調に来ている」と充実さをにじませた。

自主トレを公開した阪神・梅野隆太郎=バイトするならエントリー宜野座スタジアム(撮影・水島啓輔)
2年ぶりのリーグ優勝に輝いた昨季は武器であるはずの打撃面も打率・220、2打点、本塁打ゼロ。坂本誠志郎捕手(32)が117試合に出場し、ゴールデングラブ賞&ベストナインを獲得した。さらにオフには日本ハムから島本浩也投手(32)との交換トレードで伏見寅威捕手(35)が加入。激しい捕手争いが予想される中、梅野は単年契約を結んで14年目のシーズンに突入する。
1月2日にはソフトバンク・柳田との合同トレを行い、3歳年上の先輩から背中を押された。
「ギーさん(柳田)も年齢を重ねてトレーニングに励むところは、すごく自分の中でもモチベーションになる。『よし、頑張ろう』と年始の切り替えのタイミング。いい時間を過ごせて、本当にありがたい話です」
今年で3年目となった福岡での合同トレ。筋トレに坂道ダッシュに食らいつき、スイッチが入った。「体が重くならないようにトレーニングして体を絞って、その中で戦っていくということを(言っていた)。それを信じて自分もしっかりやっています」。2度のMVPを誇るスターの調整法を実践していく。
幼い頃から憧れていた捕手一本でやってきた。他のポジションとは異なり、試合に出られるのはたった一人。投手とのコミュニケーションも重要視されるため、一度レギュラーが決まってしまえばチャンスは少なくなる。年齢も重なっていくため、取り返すのは簡単なことではない。梅野は2023年に死球で骨折し、そこから出場試合数が減少。1試合を通じて力を発揮するタイプであるタイプであるだけに、プライドをかなぐり捨て、キャンプインからアピールする覚悟がある。

自主トレを公開した阪神・梅野隆太郎と日本ハム・清水優心(右)=バイトするならエントリー宜野座スタジアム(撮影・水島啓輔)
「このプロ野球世界の世界はやればやるほど、全然やれると思っている。もっともっとファンの皆さんの前で活躍できる姿を見せれるように。一年通して、その思いで頑張ります」
梅の花言葉は「忍耐」-。扇の要に戻ってみせる。リーグ連覇の瞬間、投手に駆け寄りたい。覚悟のシーズンから、見事な花を咲かせてみせる。(中屋友那)
★復権捕手アラカルト
■木戸克彦(阪神) 1985年に103試合に出場し、リーグ優勝&日本一。ダイヤモンドグラブ賞も受賞したが、86年に嶋田宗彦とのレギュラー争いに敗れ、93試合出場。打撃力やスローイングを修正し、レギュラーに定着した。
■伊東勤(西武) 打撃力の高い高木大成の台頭で、99年に95試合、2000年に94試合出場と出番が激減。02年から1軍総合コーチ兼任で現役を続行し、118試合に出場。リーグ優勝に貢献し、4年ぶりのベストナインを獲得した。
■中嶋聡(オリックス) 93年に55試合、94年に37試合出場と低迷。球団はトレードで高田誠を獲得し、三輪隆も台頭する中、95年に佐藤義則のノーヒットノーランをサポート。101試合出場でリーグ優勝に貢献。
★日本ハム・清水「危機感ももちろんある」
梅野と自主トレをともにする日本ハム・清水優心捕手(29)は伏見が阪神へトレード移籍したことでチーム捕手最年長となった。「一人抜けた穴が空いているので、チャンスですけど、年齢的にも危機感ももちろんある」と決意を語った。梅野とは4年目の自主トレ。「30歳からもっともっと伸びしろもあります。まだまだ成長できる部分はあると思う」と老け込まない。