大の里、9つ目の三つぞろいは「本当にインパクトが強い」恩返しの優勝誓う

贈呈された3つぞろいの化粧まわしを前にして笑顔の大の里 =東京・銀座(撮影・田村亮介)
大相撲の横綱大の里(25)に東京後援会のメンバーでGⅠ優勝馬パンジャタワーのオーナー、深澤朝房氏(不動産会社サンフェル代表取締役)から土俵入りで使用する三つぞろいの化粧まわしが贈られ、28日に東京・銀座のサンフェル本社で贈呈式が行われた。大の里は新しい化粧まわしを喜び、3月の春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)で恩返しの優勝を誓った。

贈呈式に出席した横綱大の里。中央はサンフェルの深澤朝房社長、右は二所ノ関親方=東京・銀座(撮影・田村亮介)
初場所を25日に終えたばかりの大の里に、東京後援会の深澤氏から〝唯一無二〟の化粧まわしが贈られた。デザインから完成まで半年間を要し、横綱にとって9つ目の三つぞろいだ。
「今までとは違うデザイン。すごくかっこいい化粧まわしを頂いた。つけるのが楽しみ」
図柄は「不動明王」「天馬」「不動如山」(動かざること山のごとし)。深澤氏の出身地の山梨県と、昨年5月11日の中央競馬「NHKマイルカップ」でGⅠを初制覇した所有馬パンジャタワーが関係している。
大の里が締めるのは戦国武将・武田信玄の菩提(ぼだい)寺、恵林寺(山梨・甲州市)が所蔵する「不動明王」が描かれたもの。深澤氏は「煩悩を断ち、進むべき道を守護する、動かざる決意の象徴。最初に見たときは鳥肌が立ちました」と語り、大の里は「本当にインパクトが強い」と目を見張った。
太刀持ち用は、聖徳太子がまたがり奈良の都から富士山まで飛んだとの伝説が伝わる「天馬」。武田の騎馬隊やパンジャタワーが天馬として模写された。前垂れには「パンジャタワー」の馬名が記され、大の里は「午年なので、ぴったり」と喜んだ。露払い用は武田が軍旗に用いた「風林火山」の一節「不動如山」が刺繍(ししゅう)された。
同席した師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「深澤さんは非常に運の強い方。大の里もあやかって何回も優勝してもらいたい」と笑みを浮かべた。左肩に不安を抱えた初場所は10勝止まりだった大の里は、6度目の優勝が懸かる春場所に向け「この化粧まわしをつけて優勝して、恩返しができるように頑張る」と決意を込めた。(石井文敏)

贈呈された3つぞろいの化粧まわし=東京・銀座(撮影・田村亮介)
■三つぞろいの化粧まわし 化粧まわしは大相撲の関取が土俵入りの際に締める儀式用のまわしで、博多織の布の先端に豪華な刺繍(ししゅう)と大きな前垂れを持つのが特徴。後援会などから贈られるものが多い。横綱の場合は太刀持ち、露払い役の力士の分も含めて3枚1組の三つぞろいとなり、値段は数千万円することもある。