アストンマーティン・ホンダ『AMR26』がついに登場! F1シェイクダウンテスト4日目に出走も本格的な走行には至らず

 アストンマーティンF1はバルセロナテストの4日目午後になり、ついに新車AMR26の走行をスタートした。

 F1の2026年シーズン最初のテストは、1月26日からバルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれている。チームは5日間の日程のうち、最大3日間走行が可能となっているが、アストンマーティンは新車AMR26の準備に時間がかかっており、4日目からの参加になると明かしていた。

 そしてテスト4日目、アストンマーティンはなかなか走行しなかったが、午後5時前という頃にようやくコースイン。ランス・ストロールがステアリングを握って、ガレージから出ていった。

 ただそのストロールはその後、午後6時のチェッカーフラッグが振られる直前にピットレーン入口でストップしてしまったという。スペインのメディアによれば、ストロールの走行周回数はわずか5周で、最速タイムは1分46秒404。これは上位勢のタイムからは30秒ほど遅れており、本格的な走行は行なっていないということになる。

 アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、F1公式に対して次のように語った。

「我々は今、少し特殊な状況にいる」

「新たなパワーユニットパートナーとしてホンダを迎え入れ、本当に久しぶりに自社製ギヤボックスを作った。そこに新しいシャシーレギュレーション、新しいパワーユニットレギュレーションが重なる……これは最悪のケースとも最高のケースとも言えるが、ワークスチーム、ファクトリーチームとして戦う我々にとって、非常に大きな変化だ。さらにエイドリアン(ニューウェイ)も加わり、非常にエキサイティングで、同時に大きな変革の時期でもある」

Lance Stroll, Aston Martin

「F1は待ってはくれない。だからこそ、準備ができていなければならない。今回は少し遅れてしまったが、このテストに間に合わせることができた。それは誇りに思っていい成果であり、満足している」

 クラックの言うように、アストンマーティンにとって2026年は新たな挑戦の多いシーズンとなっている。AMR26は、昨年からチームに加わった鬼才エイドリアン・ニューウェイが設計に携わった最初のマシンであり、また新たにホンダのワークスパワーユニットを積むことになる。ただホンダにとっては現時点でまだ十分な実走データを収集できていない状況だ。

 なお、ホンダ製パワーユニットの開発を率いる角田哲史氏はmotorsport.comに対し、「電動部分は予定通りに来ていますが、ICE(内燃エンジン)については必ずしもそうではないという部分があります。でも結局、開発期間に依存するところでもありますから、それも踏まえれば我々としてはやれることを最大限にやってきたつもりです」とその進捗を語っている。

 ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は、来るシーズンに向けて次のようにコメントしている。

「我々HRCにとっては難しい目標を掲げて挑戦するのがDNAであり、それを最も体現しているのがモータースポーツ、F1です」

「当然、出るからには勝ちにこだわっていますが、2026年の規則は技術的な難易度が相当高いです。もしかすると苦労するかもしれません。そこは実走テスト前でライバルとの差も分かりませんから、テストを見てみないと分かりませんが、長期的にはタイトルを目指したいです」

「また、我々は単なるPUマニュファクチャラーとコンストラクターという関係から一段階上に行って、開発の方向性や課題を全て共有し、ひとつのチームを作り上げていきたいです」

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