ドイツのW杯で「レン・ニカイドウ」コール沸き起こる…新星が2度の大ジャンプでファンの心わしづかみ
【ビリンゲン(独)=福井浩介】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは1月31日、ドイツのビリンゲンで男子個人第19戦(HS147メートル、K点130メートル)が行われ、ミラノ・コルティナ五輪代表の二階堂蓮(日本ビール)が145メートル、147メートルを飛び、合計242・2点で2位に入った。小林陵侑(チームROY)は9位。ドメン・プレブツ(スロベニア)が今季10勝目を挙げた。女子個人第23戦では、五輪代表の丸山希(北野建設)が137メートル、131メートル50の217・8点で3位。高梨沙羅(クラレ)は12位で、アイリンマリア・クバンダル(ノルウェー)が今季初優勝した。

2位となりトロフィーを手に笑顔を見せる二階堂蓮(31日)=富永健太郎撮影
飛び終えて耳に手を当てるポーズを繰り返した二階堂に、会場を埋めた観客から「レン、ニカイドウ」コールが降り注いだ。五輪まで残り2試合で堂々の2位。2回の大ジャンプで本場のファンの心をわしづかみにした。
自信に満ちた表情で滑り出し、下からあおる向かい風に乗った。1回目に145メートルで3位につけ、2回目は同じゲートからヒルサイズの147メートルと飛距離を伸ばした。「いいジャンプと風がマッチした」。着地後、何度もほえるほど手応えがあった。

2位となった二階堂蓮の1回目の飛躍(31日)=富永健太郎撮影
最終ジャンパーのプレブツが2回目に驚異の155メートルを飛び、2勝目はならず。ただ、二階堂は「異次元だとは思わない」と言った。「僕ももっといい条件で飛べればそれぐらい行く」。五輪の金メダル大本命に脱帽するのではなく、対抗心を燃やすところも24歳の魅力だ。
今季第5戦で初めて立った表彰台はこれで6度目。積み重ねるごとに自信は増し、仕上がりも100%になりつつある。五輪でプレブツに勝てる可能性を問われると、二階堂は即答した。「もちろんありますね」。日本ジャンプ界の新星は、実に頼もしい。(福井浩介)

2回目の飛躍を終えて笑顔を見せる丸山希(31日)=富永健太郎撮影
丸山、13度目の表彰台
丸山が今季13度目の表彰台。前戦のW杯札幌大会では今季初めてトップ10を逃したが、そこから「体も気持ちも一度リセットできた」といい、欧州に入って混合団体、個人戦で2日続けて3位と復調した。ビリンゲンは3年前、W杯個人戦で初めて表彰台に立った思い出の地。「またこうして立ててすごくうれしい」と充実の表情を見せた。