本命種目で「失速」高木美帆、コーチの胸で涙こぼす…心境を「言葉で表現するのは難しい」
日本時間21日未明に行われたミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート女子1500メートルで、高木美帆(TOKIOインカラミ)はまさかの6位に沈んだ。レース後は、ヨハン・デビットコーチの胸で涙をこぼした。(デジタル編集部)

女子1500メートルで6位に終わった高木美帆(20日、伊ミラノ郊外で)=上甲鉄撮影
世界記録を持ち、15歳で2010年バンクーバー大会にも出場した最も思い入れが強い1500メートル。多くの栄冠を手にした高木が、まだ成し遂げていないのが、このこだわりを持つ種目での金メダルだった。

女子1500メートルで滑走する高木美帆(20日)=上甲鉄撮影
最終組で登場した高木は、序盤から攻めた。300、700、1100メートルの通過はいずれも全体2位。頂点へ、さらにペースアップを図ったはずだったが、逆に失速した。タイムは北京大会を下回る1分54秒865。最後の1周は、32秒かかってしまった。レース直後、指導を受けていたデービットコーチに抱きしめられると両方の目から涙がこぼれ落ちた。その後、応援してくれた観客に笑顔で手を振った。

女子1500メートルで6位となり、ヨハン・デビットコーチ(左)の胸で泣く高木美帆(20日、伊ミラノ郊外で)=上甲鉄撮影
直後の中継局のインタビューでは、心境を「自分の言葉で表現するのは難しいかなと思っています」と繰り返した高木。レース自体は「ずっと取り組んできた序盤から攻めるレースをしたが、課題としていたラストのスケーティングの維持ができなかった」と語った。
ただ、メダルを3個獲得するなど、4度目の五輪も、エースとして獅子奮迅の活躍を見せた。これについては「北京の時もそうだったが、いろんな感情を味わった大会だった」と締めくくった。