F1日本GP予選、ポールは前戦優勝のキミ・アントネッリ選手とメルセデスが1-2、昨年優勝フェルスタッペン選手はQ2敗退の波乱!
2026年3月28日 実施

ポールポジションを獲得したキミ・アントネッリ選手(12号車 メルセデス)
2026 FIA F1世界選手権シリーズ アラムコ 日本グランプリレース(以下、日本GP)が、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、3月27日~29日に開催されている。2日目の3月28日に予選が行なわれ、明日の決勝レースに向けたグリッドが決定した。
ポールポジションを獲得したのは、前戦中国GPで初ポールを獲得し、そのまま初優勝したキミ・アントネッリ選手(12号車 メルセデス)。この日本GPでも勢いは続いており、2戦連続ポールポジションを獲得した。2位はチームメイトのジョージ・ラッセル選手(63号車 メルセデス)、3位はオスカー・ピアストリ選手(81号車 マクラーレン・メルセデス)
Q2では昨年の日本GPでポールポジションから優勝したマックス・フェルスタッペン選手(3号車 レッドブル・レッドブルフォード)が11位で脱落しQ3に進めない波乱もあり、今シーズンの新しい車両に苦しんでいるレッドブルの苦境を象徴する事態となっている。
車体も、パワーユニットも完全新レギュレーションになて勢力図が様変わりした26年のF1

開幕戦で優勝して、前戦2位とポイントリーダーのジョージ・ラッセル選手(63号車 メルセデス)
今シーズンのF1は、車体側もパワーユニット側もレギュレーションが大きく変更され、完全に新しい車両でシーズンが戦われている。この日本GPは、3月上旬に行なわれたオーストラリアGP、中国GPに次ぐ第3戦で、新車両でのレースも3戦目となり、じょじょに新しいシーズンの構図が見え始めている。
新型車両の特徴はいくつかあるが、車体側では、フロアがグランドエフェクトからフラットなフロアに変更され(要するに2021年以前に戻ったということ)、新しい空力デバイスとしてフロント、リアどちらもフラップが開くことでドラッグを減らすアクティブ・エアロ、さらにDRSに変わる追い越しのための装置として、オーバーテイクモードとブーストモードというパワーユニットの追加パワーを利用できるモードが使えるようになるなど、新しい装置をどのように使うかがドライバーにとって「腕」だけでなく「頭」の見せ所となっている。
パワーユニットでは、2014年に導入されたハイブリッド規定(ICEとバッテリモーター)の規定が見直され、2014年からの規定ではMGU-H(排気からの回生)とMGU-K(エンジンからの回生)の2つがERS(エネルギー回生システム)として規定されていたが、本年からの規定ではMGU-Hが廃止され、MGU-Hのみなっている。また、ICEと電気モーターの出力比率は50:50に変更されているほか、ICEのガソリンとしてはカーボンネットゼロ(CNF)燃料の利用が義務づけられるなどしている。
こうした新シーズンをリードしているのが、メルセデスとフェラーリだ。いずれもシャシーも、パワーユニットも製造するワークスチームで、パワーユニットも製造しながら自社でシャシーを作っているというメリットを生かして、シーズンをリードしている。ここまでのレースでは、いずれもメルセデス勢が優勝しており、3位にフェラーリが入るという状況で、メルセデスが頭一つ抜け出して、それをフェラーリが追いかけるという状況。

7度の王者 ルイス・ハミルトン選手(44号車 フェラーリ)は復調傾向

昨年チャンピオンのランド・ノリス選手(1号車 マクラーレン・メルセデス)は、前戦中国GPはリタイアに終わる
3番手につけているのが、昨年の両タイトル王者のマクラーレン。マクラーレンは、開幕戦オーストラリアGPで、オスカー・ピアストリ選手がレース前のレコノサンスラップでクラッシュしてスタートできず、中国GPでは2台ともスタートできないなどトラブルが多発している状況で、メルセデス、フェラーリに大分話された3位のチームとなっている。
4位はそうした上位勢の混乱の中、開幕戦でも中国GPでも順調に上位に入ったハース。その後ろに今シーズンからRBPTフォードという新しいパワーユニットを使い始めたレッドブル・レーシングとなっている。また、キャデラックという米GMのワークスチームが新規参入して、2台が追加され今シーズんは22台でのレースとなる。
今シーズンから正式にF1に復帰したホンダは、アストンマーティンF1と組んでの参戦。シーズン前のテストで、パワーユニットを車体に載せると異常な振動が発生するというトラブルに悩まされて、その対応に追われる2レースになってしまった。この日本GP以降で「一歩一歩問題を解決していく」(HRC 渡辺康治社長)という公式会見での発言の通り、ここからの巻き返しに要注目だ。
ポールポジションは2戦連続となるキミ・アントネッリ選手、フェルスタッペン選手はQ2落ちの波乱

ポールポジションを獲得したキミ・アントネッリ選手(予選後の記者会見での様子)
15時から行なわれた予選では、Q1(6台が脱落)、Q2(6台が脱落)、Q3(残り10台)とノックアウト方式の予選が行なわれ。、明日のレースに向けたグリッドが決定した。
Q1
Q1で脱落したのは、オリバー・ベアマン選手(87号車 ハース・フェラーリ)とアレクサンダー・アルボン選手(23号車 ウイリアムズ・メルセデス)、キャデラック(セルジオ・ペレス選手、バルテリ・ボッタス選手)の2台、アストンマーティン(フェルナンド・アロンソ選手、ランス・ストロール選手)の2台となり、ここ2レースで上位に入賞してきたハースのベアマン選手が脱落したのがサプライズとなった。

アストンマーティン・ホンダは21位と22位。フェルナンド・アロンソ選手(14号車 アストンマーティン・ホンダ)
アストンマーティン・ホンダは、安定して周回を重ねたものの、フェルナンド・アロンソ選手(14号車 アストンマーティン・ホンダ)の21位とランス・ストロール選手(17号車 アストンマーティン・ホンダ)が22位。グリッド最後尾からのレースとなるが、まずは今シーズン初めての完走に期待したいところだ。
Q2
Q2でも波乱が起きた。昨年のこの日本GPのポールシッターであるマックス・フェルスタッペン選手(3号車 レッドブル・レッドブルフォード)を、姉妹チームのアービット・リンドブラッド選手(41号車 レーシングブルズ・レッドブルフォード)に最後の最後で追い抜いてQ3に進出。レッドブルはもう一台のアイザック・ハジャー選手(6号車 レッドブル・レッドブルフォード)は8位でQ3に進んだ。
トップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、マクレーレン)以外で、他にQ3にいったのはピエール・ガスリー選手(10号車 アルピーヌ・メルセデス)とガブリエル・ボルトレート選手(5号車 アウディ)の2台。

マックス・フェルスタッペン選手(3号車 レッドブル・レッドブルフォード)
Q3
Q3では、予選前からポール候補だと考えられてきた前戦中国GPのウイナーのキミ・アントネッリ選手(12号車 メルセデス)。チームメイトのジョージ・ラッセル選手(63号車 メルセデス)がトラブルに悩まされている状況に対して、アントネッリ選手は危なげなく安定して走行しポールポジションを獲得した。3位はオスカー・ピアストリ選手(81号車 マクラーレン・メルセデス)

オスカー・ピアストリ選手(81号車 マクラーレン・メルセデス)

フェラーリ勢の最上位はシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)
Q3の後半ではほとんどのドライバーがタイムを上げられなかったが、唯一タイムを上げたシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)が4位で、5位はランド・ノリス選手(1号車 マクラーレン・メルセデス)、6位がルイス・ハミルトン選手(44号車 フェラーリ)と、メルセデス、マクラーレン、フェラーリの3チームが上位を占めた。いわゆるベストオブレスト(トップチーム以外の最上位)はアルピーヌのガスリー選手。
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