MLB 村上宗隆がメジャー初の「4番」で一発! デビューから2戦連発は日本選手20年ぶり 再建途上のチームで主軸の風格

四回にソロ本塁打を放つホワイトソックス・村上宗隆=米ウィスコンシン州ミルウォーキーのアメリカンファミリー・フィールド(撮影・福島範和)
【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)28日(日本時間29日)=赤尾裕希】米大リーグ、ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が、開幕2戦目のブルワーズ戦にメジャーで初めて「4番・一塁」で先発し、四回に2試合連発となる2号ソロを放った。デビュー戦から2試合連発はホワイトソックスでは球団史上初、日本選手では2006年の城島健司(マリナーズ)以来、20年ぶり2人目の快挙。08年に大谷翔平(当時エンゼルス)が放った日本選手1年目記録の22本塁打も夢ではない。試合は1―6で敗れた。

村上宗隆が2試合連発(撮影・福島範和)
鮮やかなアーチが架かった。スタンドが沸く。四回先頭。村上がメジャー2戦目で初めて4番で先発し、2試合連発の2号ソロ。飛距離409フィート(約125メートル)の打球がバックスクリーン右へ着弾し、悠々とダイヤモンドを回った。
「来た球に対してしっかり自分のスイングをすることを心掛けて打席に立った。毎日同じルーティンで、同じように打席に立つことを心掛けている」
ブルワーズ先発、パトリックが投じた1球目、91・8マイル(約148キロ)の直球を振り抜いた。26日の開幕戦で1号を放っており、デビュー戦から2戦連発はホワイトソックスでは史上初、日本選手では2006年の城島健司(マリナーズ)以来、20年ぶり2人目の快挙。18年に大谷翔平が放った22本塁打の日本選手1年目の記録更新にも期待がかかる。
新たな挑戦の連続が、村上を大きくさせる。メジャー挑戦を表明して過ごした昨オフ。ポスティングのため、渡米していた期間も契約するエクセル・スポーツ・マネジメントの施設を使って日々練習に励んだ。速球派の投手に対応するため、求めたのは「小さな動きで大きなパワーを生む」フォーム。移籍先が決まらない中でも、最適解を求めて試行錯誤し続けた。
「(昨年)11月からやってきたことが全てではなく、試合の中でいろいろなことを感じて、日本にいたときのほうがいいなとか、そこ(取り組んできたこと)がプラスになってより分厚くなっているところもある。いろいろなことを試しながらやっていくことが成長につながる。よくも悪くもトライしていければ」
新天地でもチームを引っ張ろうとする姿勢が村上らしい。本塁打の場面は「先頭でしたし、チームに流れを持ってきたいと思った」と打席に向かった。昨季まで3年連続100敗を喫した再建途上のチームで主軸の風格が漂い、献身的な姿勢が垣間見える。「野球をやる上で僕が心掛けているところでもあるし、チームを代表して試合に出ているということはそれ相応の責任もある。それが僕の野球だと思っている」と信念を明かした。

村上宗隆のホームランボールをキャッチしたショーン・ボスマンさん(撮影・福島範和)
五回の守備では一塁線を破られそうな打球に飛びついて好捕し、攻守で魅せた。あとは、今季初勝利をつかむだけ。「勝てるゲームをお見せしたい」と勝利に貪欲な村上が、メジャーの大舞台で輝きを増していく。(赤尾裕希)
★村上のHR球ゲット
村上のメジャー初4番弾は、バックスクリーン右で応援していた男性が見事にグラブでダイレクトキャッチした。ミルウォーキー在住のショーン・ボスマンさん(36)は、野球日本代表「侍ジャパン」の帽子をかぶって応援。「私は日本の野球が本当に大好き。プレーの仕方、技術向上に対する姿勢、ゲームに対するリスペクトは素晴らしい。村上がメジャーに来ると知ったとき、応援するために帽子とチケットを買った。とても幸せでラッキーだよ」と笑みを浮かべた。