「キャリー不足」はアドレスで直る! クラブのポテンシャルを引き出す“適正グリップ位置”の探し方

グリップとシャフトが真っすぐになる番手を把握

「長い番手でボールが上がらず飛ばない、逆に短い番手では打球が上がりすぎて飛ばない。こんな傾向の人はアドレス時のグリップ位置に問題があるかもしれません」と吉本巧プロ。

 番手なりの球を打つにはそれなりのお膳立てが必要ですが、それができていないまま打ってしまうアマチュアが多いということ。どういうことなのか解説してもらいました。

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【写真解説】長い番手のハンドファーストアドレスはNG! これが番手ごとの「適正グリップ位置」を探す方法です

 打球が上がらない、もしくは番手なりの飛距離が出ない、とりわけ長い番手でこの傾向がある人は、アドレス時のグリップ位置を見直してみましょう。

14本の中で“真ん中”になることが多いユーティリティーをアドレスの基準にする。そうすれば、すべてのクラブで番手通りに飛ばすためのグリップ位置が決まる 写真:西村恵

 この場合のグリップ位置とは上下ではなく左右、つまりハンドファーストになっているか、ハンドレートになっているかということです。

 ボール位置によって多少の違いがありますが、左寄りにボールを置くドライバーではヘッドファースト=グリップよりヘッドが先行した形のアドレスになります。そこからはじまり、クラブが短くなるに従って、グリップ位置はヘッドの真上に近づいていきます。

 そうすると、いずれかの番手でヘッドの真上にグリップがくることになります。ポイントはそこで、どのクラブでハンドファーストでもなくハンドレートでもないアドレスになるかを把握しておくことです。

ドライバーなど長い番手ほどヘッドファースト(左)、短い番手ほどハンドファースト(右)の構えになる。アマチュアの場合、真ん中にあたりの番手になるユーティリティーでヘッドファーストでもハンドファーストでもなくなり、クラブが地面に対して真っすぐのアドレスになる(中央) 写真:西村恵

 多くのアマチュアは、正面から見たときに地面とクラブでできる角度が90度になるのはユーティリティーです。ただ、一口にユーティリティーと言っても何種類ものロフトがあるので、該当する番手がどれになるかは人それぞれです。

 たとえば19度、22度、25度の3本体制なら、真ん中の22度が一つの目安になります(ロングアイアンを愛用している場合は、ユーティリティーのロフトに近い4、5番アイアンあたりになります)。

 ただ、打球が上がりづらい人は22度でもややハンドレートになっているかもしれないので、そんな人は25度でクラブを真っすぐになり、22度ではヘッドファースト、25度の以下のアイアンからハンドファーストになっても構いません。

ヘッドが大きいクラブのグリップ位置は重心の真上

 アマチュアを見ていると、ロフトが少なめの長いユーティリティーでハンドファーストになっている人が結構います。ユーティリティーは重心がヘッドの深いところに位置しているため、ハンドファーストの構えから打つと途端に球が上がらなくなります。

 これではクラブの機能が使えないので宝の持ち腐れです。これはフェアウェイウッドにも言えること。真ん中より長いクラブで番手なりの距離が出ないのは、グリップとヘッドの位置関係が適正でない可能性が高いのです。

基準となるユーティリティーではハンドファーストやヘッドファーストのアドレスにならない。どちらかになっているとユーティリティーの機能が生きないだけでなく、他の番手のグリップ位置も決まらなくなる 写真:西村恵

 逆にショートアイアンをはじめとする短い番手で打球が上がりすぎる人はハンドファーストになっておらず、クラブが真っすぐになっているかもしれません。

 アマチュアの方は長い番手で打球が上がらない傾向にあるので、アイアンでも無意識に同じように構えがちです。そうなるとインパクトで、ロフトが寝た状態になって打球が上がりすぎてしまいます。ボールを上げるのはスイングではなくクラブのロフトであることを再確認してください。

ユーティリティーより上のヘッドが大きなクラブでは、フェース面にボールを当てる意識ではなくヘッドの重心を意識する。ヘッドの中にある重心の上にグリップがくるようにアドレスするとグリップ位置が適正になる 写真:西村恵

 番手に合ったグリップ位置にできない、特に長いクラブでできない原因の一つは、クラブのフェース面を意識することにあります。

 ボールが当たるのはフェースなので、うまく当てたいと思えばフェースを意識してしまうのは仕方ないのですが、ここはあえてクラブの重心を意識しましょう。

 分かりやすく言うと、グリップ位置がクラブの重心の真上にくるようなイメージでアドレスする。こうすればヘッドが大きいフェアウェイウッドやユーティリティーでは必然的にヘッドファーストになり打球が上がりやすくなります。

取材協力:ラウンジレンジ日本橋浜町

【指導】吉本巧(よしもと・たくみ)

吉本巧(よしもと・たくみ) 写真:西村恵

14歳で単身渡米。南フロリダ大に進みゴルフ部で全米を転戦するなど11年間修行を積んだのちに帰国。テクニカルコーチはもちろん、フィジカル、メンタル、クラブフィッティングなど多角的な指導を展開する。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

岸和也

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