【新NISA】「月10万円」を15年積み立て、その後15年放置した場合の《資産額》を試算

投資を始める前に把握したい「リスク許容度」の考え方

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【新NISA】「月10万円」を15年積み立て、その後15年放置した場合の《資産額》を試算

総務省が2026年3月31日に公表した「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年(令和8年)4月分(中旬速報値)」によると、東京都区部の消費者物価指数(総合)は前年同月比で1.5%の上昇を示しました。

5月も中旬に入り、新緑が美しい季節となりましたが、私たちの生活に身近な食料品やサービス価格の上昇は続いており、家計への影響を実感する場面も多いのではないでしょうか。

物価の上昇は日々の支出だけでなく、将来の老後資金にも影響を及ぼす可能性があり、漠然とした不安を感じている方も少なくないかもしれません。

こうした状況を受け、将来に備えるための資産形成への関心が高まっています。

その選択肢の一つとして注目されているのが、2024年からスタートした新しいNISA制度です。

新NISAは、投資で得た利益が非課税になるという大きなメリットがあり、長期的な資産形成を後押しする仕組みです。

しかし、投資である以上、元本割れなどのリスクも存在します。

この記事では、新NISAの基本的な仕組みをわかりやすく解説します。

さらに、月10万円を15年間積み立て、その後15年間運用を続けた場合(年利3%と仮定)のシミュレーションや、比較として月3万円を40年間積み立てたケースもご紹介します。

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2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年(令和8年)4月分(中旬速報値)

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

2024年から始まった新NISAの基本

2024年から始まった「新NISA」は、投資によって得られる利益が非課税になる制度が、より使いやすく拡充されたものです。

従来のNISA制度と比較して、年間に投資できる金額の上限が引き上げられ、非課税で資産を保有できる期間も無期限化されたため、長期的な視点での資産形成がしやすくなった点が大きな特徴といえるでしょう。

この制度は「成長投資枠」と「つみたて投資枠」という2つの枠から構成されており、ご自身の投資方針や目的に合わせて、それぞれを使い分けたり、両方を併用したりすることが可能です。

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新NISA制度

新NISAの「成長投資枠」について

「成長投資枠」は、個別の株式や多様な投資信託など、比較的自由度の高い金融商品に投資できる枠組みです。

・年間に投資できる上限額は240万円です。

・非課税で商品を保有できる期間に制限はありません。

・主な投資対象には、上場株式やETF(上場投資信託)、投資信託などが含まれます。

短期的な投資から長期的な運用まで、幅広いスタイルに対応しているため、資産の成長を積極的に目指したい方に適した枠といえます。

新NISAの「つみたて投資枠」とは

一方の「つみたて投資枠」は、長期の積立投資に適していると国が認めた、一定の基準を満たす投資信託などが対象となります。

リスクをコントロールしながら、コツコツと長期間にわたって資産を積み上げていきたい方に適した枠です。

・年間の投資上限額は120万円に設定されています。

・非課税で保有できる期間は無期限です。

・投資対象は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託やETFに限定されています。

この枠は、日々の市場の価格変動に一喜一憂することなく、安定した運用を目指すことを前提に設計されています。

非課税で投資できる上限額と枠の再利用

新NISAで生涯にわたって非課税で投資できる上限額は、合計で1800万円です。

このうち、「成長投資枠」で利用できるのは最大で1200万円までとなっています。

この生涯非課税限度額の範囲内であれば、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」を自由に組み合わせて活用することが可能です。

また、NISA口座内で保有している商品を売却した場合、その商品の購入時に使った非課税枠が、翌年以降に復活して再利用できる仕組みも導入されました。

これにより、ライフステージの変化に応じて投資方針を見直すなど、柔軟な資産運用が可能になった点も、これまでの制度にはない大きなメリットです。

【新NISA】月10万円を15年積み立て、その後15年放置した場合の資産額を試算

投資には元本割れのリスクが伴いますが、一方で資産が増える可能性も秘めています。

ここでは、新NISAのつみたて投資枠を活用して積立投資を行い、特定の条件下で運用した場合に資産がどのようになるか、金融庁のウェブサイト「NISAの活用事例」を参考に見ていきましょう。

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シミュレーション

ケース1:月10万円を15年間積み立て、その後15年間保有(年利3%と仮定)

・シミュレーション結果は、約3536万円(元本1800万円)となります。

つみたて投資枠の年間投資上限額は120万円であるため、毎月10万円を積み立てると上限を使い切ることになります。

このペースで15年間継続すると、生涯非課税限度額である1800万円に達します。

積立期間終了後、さらに15年間その資産を保有し続けた場合、年利3%で運用ができたと仮定すると、資産総額は約3536万円になる計算です。

毎月10万円の投資は負担が大きいと感じる方もいるかもしれません。

そこで、比較として月3万円を40年間にわたって積み立てた場合のシミュレーションも確認してみましょう。

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シミュレーション

ケース2:月3万円を40年間積み立て(年利3%と仮定)

・このケースでは、資産総額は約2778万円(元本1440万円)になるという結果でした。

こちらも同様に、年利3%で運用できたと仮定した場合の試算ですが、最終的に約2778万円の資産を築ける可能性があることがわかります。

もちろん、これはあくまでシミュレーションであり、実際の運用成果は将来になってみなければわかりません。

しかし、もし年利3%での運用が実現できれば、預貯金だけで資産を保有するよりも効率的に資産を増やせる可能性があることを示唆しています。

投資にはリスクがつきものですが、制度をうまく活用することで、老後資金の準備に向けた有効な手段の一つとなり得るでしょう。

投資を始める前に把握したい「リスク許容度」の考え方

積立投資を始める前に、ご自身がどの程度の価格下落や損失に耐えられるか、いわゆる「リスク許容度」を把握しておくことが大切です。

リスク許容度とは、投資した資産の価値が一時的に下落した際に、精神的、あるいは経済的にどの程度まで耐えることができるかを示す度合いのことです。

例えば、同じ金融商品に投資していても、「10%の値下がりなら許容範囲だ」と感じる人もいれば、「5%の下落でも不安で仕方ない」という人もいるでしょう。

このような個人の感覚の違いが、どのような資産配分(ポートフォリオ)を組むべきかという判断に大きく影響してきます。

リスク許容度は、主に以下のような要素によって個人差が生まれます。

年齢や運用期間:一般的に、運用できる期間が長いほど、一時的な価格変動があっても時間をかけて回復を待つ余裕が生まれます。

収入や余裕資金の状況:日々の生活費や万が一のための緊急予備資金が十分に確保されていれば、より大きなリスクを取りやすくなります。

投資経験や性格:価格が下落したときに感じる不安の度合いは人それぞれです。ご自身の性格や過去の投資経験を振り返り、自分の感覚を理解することが重要です。

具体的に、「もし投資している金額が20%下落したら、自分の気持ちや生活にどのような影響が出るだろうか」と想像してみることで、ご自身のリスク許容度の目安を把握しやすくなります。

また、金融機関などが提供しているリスク許容度診断ツール(ここでは一例として全国銀行協会のツールを紹介します)などを活用すると、客観的な視点から判断する手助けになるでしょう。

事前にご自身のリスク許容度を理解しておくことで、「相場が下落した際に慌てて売却してしまった」あるいは「自分の許容度を超えたリスクを取ってしまい資産を大きく減らしてしまった」といった失敗を未然に防ぎやすくなります。

自分に合った投資戦略を立てる上で非常に重要な基礎となりますので、ぜひこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。

新NISAにデメリットはあるのか?注意点を解説

新NISAを始めるにあたって、デメリットについても気になる点かと思います。

新NISAでは投資できる上限額が拡大し、非課税期間も無期限になったため、より長期的な視点での計画が求められます。

ご自身のリスク許容度をしっかりと把握し、どのような状況になったら売却するのかといった出口戦略についても、あらかじめ考えておくことが大切です。

積立投資を長期間続ける中では、市場が大きく下落する局面に遭遇することも十分に考えられます。

積立投資のメリット・デメリットをよく理解した上で、そうした状況で自分がどう行動するのかを事前にシミュレーションしておくと、冷静な判断につながるでしょう。

投資対象となる商品選びも重要なポイントです。

金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品届出一覧」(2026年4月15日最終更新)によると、対象商品は随時審査・追加されており、現在では約300本以上の豊富な選択肢があります。

ご自身が納得でき、長期間にわたって安心して保有できると思える商品を選ぶことが肝心です。

注意点として、NISA口座内で発生した損失は、他の課税口座(特定口座や一般口座)で得た利益と相殺する「損益通算」ができません。

また、損失を翌年以降に繰り越して税金の負担を軽減する「繰越控除」の対象にもならない点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

まとめ

新NISAを活用した積立投資は、資産を増やす有力な選択肢となり得ますが、そのためには制度や商品を十分に理解し、ご自身に合った運用計画や出口戦略を考えることが不可欠です。

もちろん、投資をしないという選択もありますが、新NISAの開始のように、資産形成を取り巻く環境は変化していきます。

まずは第一歩として、ご自身の将来に向けた資産形成に関する情報を集めてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

・総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2026年(令和8年)4月分(中旬速報値)」

・金融庁「つみたてシミュレーター」

・金融庁「NISAの活用事例」

・金融庁「つみたて投資枠対象商品」

・金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2025年8月12日時点)」

・社団法人全国銀行協会「あなたのリスク許容度診断テスト」

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