金利上昇で注目!「個人向け国債」の5月募集分最新金利と変動10年の推移は?定期預金との比較まとめ
固定5年、固定3年の金利は?

金利上昇で注目!「個人向け国債」の5月募集分最新金利と変動10年の推移は?定期預金との比較まとめ
大型連休が終わり、初夏の爽やかな風とともに日常が戻ってきました。連休中の特別な支出を終え、改めて家計のポートフォリオ(資産構成)を眺めながら、「リスクのある投資だけでなく、絶対に減らしたくないお金の置き場所も確保したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。そんな「守りの資産形成」の代表格が「個人向け国債」です。
個人向け国債は、国が発行した債券を購入すると、半年ごとに利子を受け取れ、満期時には元本が目減りすることなく返還されます。
しかし、購入する前には個人向け国債について十分に理解しておく必要があります。
そこで本記事では、個人向け国債について概要を確認するとともに、半年ごとの適用利率の変動を解説していきます。
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個人向け国債とは?特徴や商品をチェック
国債とは国が発行する債券のことで、「個人向け国債」は原則として個人だけが購入できる債券のことをいいます。国債を購入すると国に対してお金を貸したことになり、半年後に利子が付与され、満期時には元本が目減りすることなく返還されます。
個人向け国債の6つの特徴
個人向け国債には、個人でも気軽に購入できるように、以下のような6つの特徴があります。

個人向け国債の6つの特徴
【元本割れなし】
元本の返還や利子の支払いは国が行います。また、金利が変動しても元本は変動せず目減りしません。
【発行元は国】
国が発行している債券なので初心者でも安心です。
【0.05%の最低金利保証】
金利が低下しても、0.05%の金利が最低保証されます。
【1万円から購入可能】
1万円から購入できるので、まとまった資金がない場合でも利用しやすいです。
【年12回、毎月発行】
毎月発行されるため、いつからでも始められます。
【1万円から中途換金可能】
発行後1年経過すれば、1万円単位で中途換金ができます。急な出費が生じても対応できます。
個人向け国債の3つの種類
個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3つの種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
【変動10年】
・金利タイプ:変動金利
・満期:10年
・特徴:金利に応じて半年ごとに適用利率が変わる。金利が上昇すると受取利子が増える可能性がある。
【固定5年】
・金利タイプ:固定金利
・満期:5年
・特徴:利率は満期まで固定。発行時点で運用結果がわかる。
【固定3年】
・金利タイプ:固定金利
・満期:3年
・特徴:利率は満期まで固定。発行時点で運用結果がわかる。
また、それぞれの適用金利は以下の通りです(令和8年5月14日~5月29日募集分)。

個人向け国債の3つの種類の金利
・変動10年:1.67%
・固定5年:1.89%
・固定3年:1.57%
人気が高いのは「固定5年」
3つの商品のうち最も人気が高いのは固定5年で、次いで変動10年となっています。令和8年4月におけるそれぞれの応募額は以下の通りです。
・変動10年:2,356億円
・固定5年:5,272億円
・固定3年:1,807億円
固定金利の商品は発行時に運用結果が分かるため、計画的な資産形成を目指す方に人気があると考えられます。
変動10年の利率の推移をチェック
変動10年の適用利率は半年ごとに見直されていますが、どのように推移しているのでしょうか。
2024年3月、日銀がマイナス金利政策の解除を決定して以降、個人向け国債の利率も徐々に上昇しています。個人向け国債「変動10年(第158回債)」をもとに、推移状況を確認してみましょう。
【個人向け国債「変動10年(第158回債)」の推移】
・発行日:令和5年6月15日
・初回適用利率(年率):0.28%
・適用利率の算式:「基準金利×0.66」(下限は0.05%)
【半年ごとの利率の推移】
・令和5年6月16日から令和5年12月15日:0.28%
・令和5年12月16日から令和6年6月15日:0.60%
・令和6年6月16日から令和6年12月15日:0.57%
・令和6年12月16日から令和7年6月15日:0.65%
・令和7年6月16日から令和7年12月15日:0.84%
・令和7年12月16日から令和8年6月15日:1.10%
金利は常に変動しており、変動10年がその影響を受け、適用利率が今後も上昇し続けるとは限りません。金利変動状況によっては利率が下降することも考えられるため、その点を理解したうえで購入することが大切です。
個人向け国債と定期預金、どちらがおすすめ?
まとまったお金を一定期間預けるという貯蓄方法には、個人向け国債のほかに定期預金もあります。どちらを選べば良いか迷う方もいるかもしれません。
そこで、それぞれの方法に向いている人の特徴をまとめましたので、迷った際の参考にしてください。
個人向け国債がおすすめな人
・定期預金より高い金利で運用したい人
・今後の金利上昇に期待している人(変動10年の場合)
・数年~10年程度、資金の使い道がない人
・資金が1000万円を超える人
個人向け国債は定期預金と比較して金利が高いことが多いため、より効率的に資産形成したい人に向いています。また、個人向け国債は満期が3年・5年・10年であるため、数年から10年程度、使い道のない資金がある場合におすすめです。
金融機関が破綻した際の保護制度として「預金保護制度」がありますが、定期預金は元本1000万円までとその利息分が保護となり、それを超える分は対象外です。しかし、個人向け国債は全額が元本保証の対象となるため、1000万円超の資金がある人は個人向け国債を選ぶと良いでしょう。
定期預金がおすすめな人
・短期間の運用を希望する人
・解約しやすさを確保したい人
・複利効果を利用したい人
・資金が1000万円以下の人
定期預金の預入期間は、金融機関にもよりますが1ヵ月〜10年と幅広く選択可能です。1年未満など短期間の預け入れを希望する方には、定期預金が向いています。
また、急な出費のため換金せざるを得ない場合、定期預金は比較的容易に中途解約手続きできます。しかし、個人向け国債は購入後1年間は中途解約できないため、購入後1年未満の急な出費に対応できない可能性があります。
自身の状況に合わせて、個人向け国債と定期預金のどちらが向いているかをチェックしてみましょう。
おわりに
個人向け国債には3つの種類があり、現在は固定5年が人気です。しかし、今後さらに金利が上昇すると見込まれる場合は、変動10年の人気が高まることが予想されます。
個人向け国債は金利変動の影響を受けるとはいえ、半年ごとに利子が受け取れるほか、満期時には元本がそのまま返還されます。
定期預金よりも利率が高く、投資商品のように元本割れリスクがないため、資産を減らすことなく資産形成していきたい方におすすめといえます。
参考資料
・財務省「知る|個人向け国債」
・財務省「個人向け国債窓口トップページ 」
・財務省「個人向け国債の発行条件等」
・財務省「個人向け国債の応募額(令和8年4月)」
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