「2026年3月にプラグインハイブリッドが発売」…ガソリン車がなくなったトヨタの新型「RAV4」買うならどのグレード?
トヨタ自動車(以下、トヨタ)のクロスオーバーSUVとして、高い人気を誇っている「RAV4」が2025年12月にフルモデルチェンジを実施して6代目へ進化を果たした。当初はハイブリッドモデルの2グレードのみという設定だったが、2026年3月にPHEV(プラグインハイブリッド)モデルも発売が開始され、ついに全グレードが揃った形となる。
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ただし、現在のところ多くの販売店で受注停止状態となっているようなのが残念ではあるが、受注再開までにどのグレードを選ぶべきか吟味する時間が与えられたとポジティブに捉え、改めてラインナップが出揃った6代目RAV4の狙い目グレードがどこなのかをチェックしてみたい。
純ガソリン車が廃止となった新型RAV4

左からZ(プラグインハイブリッド車)、Adventure(ハイブリッド車)、GR SPORT(プラグインハイブリッド車)(写真:トヨタ自動車)
新型となったRAV4は、エクステリアデザインこそ近年のトヨタSUVに共通するものに一新されているが、ボディサイズはほぼ先代と変わっておらず、旧型から乗り換えるユーザーにとっては違和感なく乗り継ぐことができるだろう。
ただ、旧型にラインナップされていた2.0Lの純ガソリンエンジンモデルのほか、2WD(前輪駆動)モデルが廃止となり、パワートレインはハイブリッドかプラグインハイブリッドの2種類、駆動方式は全車E-Fourと呼ばれる電気式4WDとなったことで、スタート価格は450万円から(旧型は323万7300円から)と大きくアップしてしまった印象となっている。

ZとAdventureのフロントフェイス。写真左がZで写真右がAdventure(写真:トヨタ自動車)
しかし、同じ「Adventure」のハイブリッド4WDモデル同士で比較すると、新型が450万円に対して、旧型が433万1800円ということで、そこまで大幅な値上がりというワケではないことがわかるハズだ。
パワートレインによって選べるグレードが絞られる

2.5Lプラグインハイブリッドシステムのイメージ(写真:トヨタ自動車)
新型RAV4のパワートレインは、ハイブリッドとプラグインハイブリッドに集約されたことはお伝えしたが、両方のパワートレインを選ぶことができるのは「Z」グレードのみで、タフなスタイルで先代モデルでも人気を集めた「Adventure」はハイブリッドのみ、そして新たに追加されたスポーティな「GR SPORT」はプラグインハイブリッドのみとなっている。
そのため、「Adventure」、もしくは「GR SPORT」を指名買いする場合、パワートレインを選択する余地はないということになっているのが現状だ。

2.5Lハイブリッドシステムのイメージ(写真:トヨタ自動車)
なお、両方のパワートレインを選ぶことができる「Z」では、ハイブリッドが490万円、プラグインハイブリッドが600万円となっており、その差額は110万円だが、プラグインハイブリッドモデルは単にプラグイン機能がプラスされただけではなく、前後モーターの出力も異なっている。
そのため、システム最高出力はハイブリッドモデルが177kW(240PS)なのに対し、プラグインハイブリッドモデルは242kW(329PS)と大きく差別化が図られているのだ。
このあたりの数値をみると、Adventureがハイブリッド、GR SPORTがプラグインハイブリッドとなっていることも頷けるところで、Zグレードでもプラグインハイブリッドモデルは20インチホイールやスポーツシートが標準となっていて、どちらかというとスポーティなキャラクターが与えられている。

GR SPORTのスタイリング(写真:トヨタ自動車)
そうなるとプラグイン機能によって充電や給電をしたいと考えている人はもちろん、余裕の動力性能を味わいたいと考えている人にとってもプラグインハイブリッドモデルは魅力的な仕様といえるかもしれない。
なお、スポーティ仕様のGR SPORTでもシステム最高出力に違いはないものの、専用のエクステリアデザインに加えて専用チューニングサスペンションやEPS(電動パワーステアリング)、パフォーマンスダンパーやGRブレースなどもプラスされてZのプラグインハイブリッドの30万円高となっているので、走りにこだわりのある人は検討する価値はあるといえそうだ。
微妙に先代と異なるグレードヒエラルキー

Zグレードのインテリア(写真:トヨタ自動車)
旧型では「X」や「G」といったエントリーグレードや中間グレードがあったが、新型はこれらのグレードが消滅したことで、実質的なエントリーグレードがAdventureとなっている点には注意したいところ。
このAdventureは、タフな専用デザインが与えられていることでわかりづらくなっているが、じつは新型RAV4の中で最も安価なグレードとなっており、Zのハイブリッドモデルよりも40万円も安いプライスタグが付けられているのだ。
そのため、じつはほかのグレードに備わる装備が意外とオミットされており、代表的なものを挙げると、「カラーヘッドアップディスプレイ(スロープ表示)」「エレクトロシフトマチック」「アドバンストパーク(リモート機能付)」「パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)」などはオプションでも用意されない。

RAV4のLEDリヤコンビネーションランプ(写真:トヨタ自動車)
さらにメーカーオプションの「トヨタ セーフティ センス 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト」「トヨタチームメイト アドバンストドライブ(渋滞時支援)」といった運転支援系のオプションも選ぶことができなくなっている。
とくに渋滞時に条件が揃うとハンズオフが可能となるアドバンストドライブは、アクティブにいろいろな場所にドライブに向かうユーザーが多いRAV4にとってはほしい人も多い装備のひとつだと思うので、これがオプションでも選べないのは悩ましいポイントとなるだろう。
結局どのグレードがオススメ?

RAV4のラゲージスペース(写真:トヨタ自動車)
新型となってグレード体系もスッキリしたRAV4だけに、ユーザーの環境にあわせてオススメできるグレードが変わったというのが正直なところ。もし自宅に充電する環境がある、もしくは設置できるというのであれば、プラグインハイブリッドモデルのZ、そして走りにもこだわるのであればGR SPORTがオススメとなるだろう。
ハイブリッドモデルにはない高い動力性能はプラグインハイブリッドモデルの魅力だが、充電環境がない場合では、やや宝の持ち腐れ感が否めないので、強いこだわりがないのであればハイブリッドモデルが無難というのが正直なところ。
ハイブリッドモデルはZとAdventureに設定されるが、充実装備を求めるのであればZにメーカーオプションを追加するのがオススメで、タフでラギットな外装がどうしても妥協できないという人、また購入価格をどうしても抑えたいという人にはAdventureが選択肢となるのではないだろうか。