松山英樹「あしたじゃなくて良かった」起死回生イーグルで4打差以内に22人の混戦に残る

松山英樹は首位と4打差でメジャーの最終日へ
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(16日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
30yd近いバンカーショットをピンそばに寄せ、鮮やかなパーセーブで締めくくった松山英樹は練習場への道を急いだ。「自分の状態が悪いので、調整したいと思います」と言葉を残す。ホールアウトは午後6時半過ぎ。ドライビングレンジで1Wを中心に打ち込み、ファンへのサインを終えてパッティンググリーンへと向かった。すべては、メジャーでの優勝争いに備えるためだ。
強風のコンディションを首位と1打差3位からスタートし、出だし1番で2mのバーディチャンスを外した。3番のボギー先行の後もピンチの連続。1打目を左に曲げた4番は7mのパーパットを沈め、5番(パー3)は深いバンカーから寄せてボギーを免れた。

ショットの修正を急ぐ
ティショットが右の深いラフに入った7番から2連続ボギー。その後は、せっかく奪ったバーディをボギーで打ち消してしまう中盤が続く。悪い流れを断ち切ったのが15番。2m強のパーパットをねじ込み、3mを沈めた直前14番(パー3)のバーディを生かした。
ガマンが実った最高のハイライトは16番(パー5)で訪れた。1W、5Iとつなぎ、2打でグリーン奥まで運んだ。フェアウェイからはパターを選択。傾斜を駆け上がらせたボールが、スライス→フックのスネークラインを伝ってカップに滑り込む。「ティショットもセカンドも気持ちよく打てたので、気持ちよく入ったんじゃないですかね」と起死回生のイーグルにこぶしを握った。

終盤16番でイーグル奪った
17番(パー3)の3パットボギーで「71」のオーバーパー。3位から11位に後退しても、通算2アンダーは大混戦のリーダーボードでは首位と4打差だ。「17番、18番、どちらかでバーディを獲れればという欲はあったんですけど、最後に悪く終わらなくてよかった」。最終ホールのパーにも十二分に価値がある。

大混戦のリーダーボード
前週の「トゥルーイスト選手権」で出場72人中71位に沈むなど、低迷するシーズン中盤戦に2021年「マスターズ」以来となるメジャー2勝目のチャンスが舞い込んだ。「(悪い)状態がそのまま出てしまった感じ」と内容に納得する様子はなくても、「これがあしたじゃなくて良かったと思う」。18ホールを残してトップから3打差以内に10人、4打差以内に22人という史上まれにみるレース。勝ち抜く術は知っている。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)