【新NISA】50歳→65歳まで「月5万円」の積立投資を継続できたら資産はどうなる?《定年までのラスト15年投資》試算結果を見る
収入増に合わせて積立額を増やす方法も!段階的な資産形成シミュレーション

【新NISA】50歳→65歳まで「月5万円」の積立投資を継続できたら資産はどうなる?《定年までのラスト15年投資》試算結果を見る
5月も中旬に入り、日中は汗ばむほどの陽気の日も増えてきました。
大型連休の賑わいも落ち着き、日々の生活に戻る中で、将来のお金について考える時間を持つのも良いかもしれません。
特に注目を集めているのが、2024年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)です。
この制度は、投資で得た利益が非課税になるという大きなメリットがあり、長期的な資産形成の手段として期待されています。
しかし、制度の仕組みや、実際にどのくらいの資産を築けるのか具体的なイメージが湧かない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、新NISAの基本的なポイントを解説するとともに、積立額や期間に応じたシミュレーションを通じて、資産がどのように増えていくのかを分かりやすくご紹介します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新NISAの基本とメリットを解説!知っておきたい非課税の仕組み
NISA(少額投資非課税制度)は、個人の資産形成をサポートする目的で2014年に導入されました。
そして2024年からは、制度が新しくなり「新NISA」としてスタートしています。
新NISAの最も大きな特徴は、投資から得られる利益が非課税になる点です。
通常、株式や投資信託の売却益や配当金には約20%の税金が課されます。
しかし、NISA口座内での取引であればこの税金がかからず、得られた利益を全額受け取ることが可能です。

新NISA「非課税」のしくみ
ただし、年間に投資できる金額や購入できる金融商品にはルールが定められています。
そのため、制度を有効に活用するには、事前にその内容を把握しておくことが大切です。
新NISA制度のポイントは6つ!押さえておきたい特徴を整理
新NISAを理解する上で、特に重要なポイントは次の6つです。

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴
・非課税で保有できる期間に上限がなくなりました(無期限化)。
・「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠を一緒に利用できます。
・年間に投資できる上限額は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です。
・生涯にわたって非課税で保有できる上限額は合計1800万円で、そのうち成長投資枠で利用できるのは最大1200万円です。また、保有商品を売却すれば、その分の非課税枠が翌年以降に復活し再利用できます。
・つみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たす、長期・積立・分散投資に適した投資信託などが対象です。
・成長投資枠では、上場株式や投資信託など、より幅広い商品に投資が可能です。
「投資」というと、まとまった資金が必要というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、最近では1000円や数百円といった少額から始められる金融商品も増えています。
新NISAを利用すれば、投資信託や株式への投資を少額からスタートできるため、投資が初めての方でも取り組みやすい制度設計になっています。
次の章では、毎月一定額を積み立てた場合、将来的にどれくらいの資産を築ける可能性があるのか、具体的なシミュレーションで見ていきましょう。
50歳から65歳まで毎月5万円積立投資をしたら?利回り別のシミュレーション
ここでは、新NISAを活用して積立投資を行った場合に、どのくらいの資産形成が期待できるのか、以下の条件で試算してみます。
・50歳から65歳までの15年間で、老後に向けた資金を準備するケースを想定します。
・毎月の積立金額は5万円とします。
・運用する投資信託の利回りは、比較的安定した運用を想定し、年1%から5%の範囲で試算します。
【シミュレーション結果】毎月5万円を15年間、年利1~5%で運用した場合
【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成
想定利回りごとの資産評価額は以下の通りです(投資元本は合計900万円)。
・年1%の場合:970万6000円
・年2%の場合:1048万6000円
・年3%の場合:1134万9000円
・年4%の場合:1230万5000円
・年5%の場合:1336万4000円
毎月5万円を15年間積み立てると、多くのケースで資産総額が1000万円を超える可能性があることがわかります。
投資元本の合計は900万円ですが、運用成果次第では約70万円から436万円程度の利益が上乗せされる計算です。
ただし、投資には元本割れのリスクも存在します。
一般的に、期待できるリターンが高いほどリスクも大きくなる傾向があるため、その関係性を理解した上で制度を利用することが大切です。
15年間で2000万円の資産形成を目指すには?積立額別のシミュレーション
老後の生活に必要な資金額は人それぞれですが、ここでは目標額を2000万円と設定してみましょう。
50歳から65歳までの15年間で2000万円を用意するためには、毎月いくらずつ積み立てる必要があるのかをシミュレーションします。
【シミュレーション結果】年利3%で15年間運用した場合の積立額と資産額
【新NISA】積立金額別「想定利回り3%」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成
毎月の積立額と、15年後の資産評価額の試算結果は以下の通りです。
・月1万円の場合:227万円
・月3万円の場合:680万9000円
・月6万円の場合:1361万8000円
・月9万円の場合:2042万8000円
・月12万円の場合:2723万7000円
※シミュレーションの想定利回りは年3%です。
この試算によると、年利3%の運用を15年間続けた場合、毎月9万円を積み立てれば資産額が2000万円を超える計算になります。
しかし、毎月9万円の積立を続けるのは家計への負担が大きく、また運用利回りも保証されているわけではありません。
そのため、シミュレーション通りに資産が増えるとは限らない点に注意が必要です。
このことから、老後に向けた資産形成は、可能な限り早くからスタートすることの重要性がわかります。
仮に30歳から65歳までの35年間にわたって、同じ年利3%で積み立てたとすると、2000万円を達成するために必要な月々の積立額は約2万7000円にまで下がります。
このように、投資にかけられる期間が長ければ長いほど、月々の負担を軽くしながら効率的な資産形成を目指すことが可能です。
収入増に合わせて積立額を増やす方法も!段階的な資産形成シミュレーション
まずは少額から投資を始め、将来的に積立額を増やしていきたいと考える方もいるでしょう。
そうした場合には、収入の増加などのライフステージの変化に合わせて、積立額を段階的に増やしていくアプローチが有効です。
例えば、最初は毎月1万円で積立を開始し、5年ごとに積立額を2万円ずつ増やしていくプランを考えてみます。
この方法で25年間続けると、投資元本の合計は1500万円になります。
もしこれを年利3%で運用できた場合、最終的な資産評価額は約1958万円となり、元本に対して約1.3倍に増えるという試算結果が出ています。

出所:金融庁「NISAの活用事例」
このアプローチのメリットは、無理のない範囲でスタートでき、継続しやすい点にあります。
初めのうちは負担を軽くし、収入が増加したタイミングで投資額を増やすことで、家計への影響を抑えながら効率的に資産を育てることが可能です。
長期的な資産形成においては、何よりも「継続すること」が成功の鍵となります。
まずは自分に合った少額から始めてみて、家計に余裕が生まれた際に積立額の見直しを検討するという方法で、着実に資産を増やしていくことを目指してみてはいかがでしょうか。
新NISA成功のカギは「非課税メリット」と「長期積立」の活用
この記事では、新NISAの基本的な仕組みやメリットを整理し、いくつかのシミュレーション結果をご紹介しました。
新NISAは、投資で得た利益に税金がかからないという大きな利点があり、私たちの資産形成を力強くサポートしてくれる制度です。
ただし、この非課税メリットを最大限に活かすには、制度の特性をよく理解し、自身の目標に合った積立額や運用期間を設定することが不可欠です。
シミュレーション結果が示す通り、運用利回りや毎月の積立額が少し違うだけで、将来の資産額は大きく変動します。
短い期間で大きな目標を達成しようとすれば月々の負担は重くなりますが、時間を味方につけて長期的に取り組むことで、より現実的な負担で資産形成を進められます。
投資に伴うリスクを正しく理解した上で、ご自身のライフプランやペースに合わせた継続的な取り組みが、将来の資産を築く上で非常に重要です。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
・金融庁「NISAを知る」
・金融庁「つみたてシミュレーター」
・金融庁「NISAの活用事例」
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