ドローン大国の中国に「日本の町工場」が反撃開始…”純国産無人機”を生み出す、驚愕の「モノづくり力」とは
日本の町工場が「国防」を担う!
2026年5月20日、名古屋市にある産業用ドローン(無人機)メーカー「プロドローン」社の工場に、小泉進次郎防衛大臣の姿があった。目の前に並んでいたのは、物資輸送用の大型ドローンや、完成したばかりの「攻撃用ドローン」だ。社員から熱心に説明を受けた小泉氏は、視察後、力強くこう宣言したーー。
「無人機の生産・技術基盤が国内に存在することが不可欠だ。世界一、無人アセット(装備品)を駆使する組織に変革していく」

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今、日本の防衛戦略が根底から覆ろうとしている。いや、劇的な「進化」を遂げようとしていると言っていいだろう。
かつて「防衛後進国」と揶揄されることもあった日本が、ここに来て、世界を驚かせるほどのスピードで「新しい戦い方」に適応し、さらに国産の最先端技術をもって、世界のトップランナーに躍り出ようとしているのだ。
本稿では、小泉大臣の号令のもとで急速に進む日本の「国産ドローン戦略」と、世界が刮目する新たな沿岸防衛強化構想「SHIELD(シールド)」、そしてそれを支える日本の新興企業(スタートアップ)と町工場の底力について、余すところなく解説したい。読めば必ず、「日本のモノづくりと戦略、ここにあり!」と胸が熱くなるはずだ。
なぜ今、日本政府がこれほどまでにドローンに執着するのか。その背景には、2022年2月からのロシアによるウクライナ侵攻が世界に見せつけた「新しい戦い」の現実がある。
ウクライナが証明した新時代のゲームチェンジャー
ウクライナの戦場では、ドローンが数百万機規模で使用され、偵察から攻撃まであらゆる任務をこなしている。この戦争で、「非対称戦」という概念の有効性が決定的に証明されたのだ。

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従来の常識:一両、数億円から数十億円もする最新鋭の戦車やミサイルなどの大型兵器が戦場を支配する
現代の現実: 一機、数十万円から数百万円程度の安価なドローンが、高価な大型兵器をいとも簡単に破壊し、敵の戦力を消耗させる
ウクライナ戦争では、ロシア、ウクライナ両軍の死傷者の、実に7〜8割が敵ドローンによるものだとされている。戦場の主役は、重厚長大な伝統的兵器から、安価で大量生産が可能なドローンへと完全に移行したのだ。

ある防衛省幹部はこう語る。
「長く官僚をしているが、これほどの変化はあまり経験がない。後から振り返れば、今が時代の転換点だったと思うだろう」
私たちは今、軍事史の大きな転換点を目撃しているのである。
ドローン大国・中国の脅威と、日本への危機感
しかし、日本が直面している現実は甘くない。最大の懸念材料は「世界最大のドローン大国・中国」の存在だ。
経済産業省によれば、現在、民生分野のドローン市場において、中国製は世界シェアの7割を占めている。日本国内に目を向ければ、事態はさらに深刻だ。中国製のシェアが91%と圧倒的であるのに対し、日本製のシェアはわずか3%に過ぎない。

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台湾有事が現実味を帯びるなか、日本が戦争に巻き込まれ、中国が大量の無人機を使った「飽和攻撃」を仕掛けてくる可能性は否定できない。実際、近年では中国の無人機が日本周辺に接近する回数が激増しており、防衛省は自衛隊機の緊急発進(スクランブル)に、無人機の活用を検討しているほどだ。
有事において最も重要なのは、戦闘を継続する力、すなわち「継戦能力」である。ドローンのように大量消費を余儀なくされる装備を海外(特に仮想敵国となり得る国)に依存していれば、供給網(サプライチェーン)が絶たれた瞬間に日本は戦う術を失ってしまう。
「今の日本に攻撃型のドローンを作れる企業はない。いかに自前で持つか真剣に考えなければいけない」
今年4月、防衛省にスタートアップ企業やベンチャーキャピタル約100社を集めた場で、小泉大臣は強い危機感をあらわにした。海外製に頼る時代は終わった。日本は自らの手でドローンを量産する体制を築かなければならないのだ。
日本政府が打ち出した「SHIELD」とは
こうした危機感から日本政府が打ち出したのが、日本の地理的特性を最大限に活かした画期的な防衛構想「SHIELD(シールド)」である。
これは、無人機を大量に活用して多層的に沿岸防衛を強化する構想だ。日本に侵攻しようとする敵の艦艇や上陸部隊を、沿岸部で阻止することを狙う。政府は2027年度までに、陸海空の自衛隊であわせて10種類の無人機を配備する計画を掲げている。

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当面の措置として、2026年度の当初予算に取得費用として1001億円を計上。まずは海外製の安価なドローンや無人の水上艇、潜水機などを数千機規模で調達し、「最低限の防衛体制」を構築する。
しかし、日本の戦略は単なる「防御」にとどまらない。攻守両面で無人機を「要」と位置づけているのだ。
日本は、敵基地攻撃能力(反撃能力)としての行使も想定される、長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」と、長距離飛行が可能な攻撃型ドローンを組み合わせた「複合攻撃」が可能な態勢の検討に入った。
具体的には、航続距離1000キロを超えるアメリカ製の自爆型無人機「LUCAS(ルーカス)」などの導入が有力視されている。高価なミサイルを発射する際、同時に無人機を飛ばすことで敵の防空網(レーダーや迎撃ミサイル)を撹乱・飽和させる。これにより、本命のミサイルの命中率を劇的に高めつつ、発射数を抑えることができる。この極めて合理的かつ高度な戦術は、政府が年内改定を目指す安全保障関連3文書にも盛り込まれる見通しだ。
小泉防衛相が主導した「金融界の制限撤廃」とは
日本のドローン国産化における最大の障壁は、実は技術力ではない。戦後日本に深く根づいている「軍事を極端に避ける慣行」、いわゆる「平和ボケ」の構造こそが足かせとなっているのである。

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これまで、日本の新興企業(スタートアップ)が防衛技術を開発しようとしても、政府系金融機関を含めた銀行は「武器関連事業への関与」に後ろ向きで、資金調達が極めて困難だった。これでは、どれだけ素晴らしいアイデアや技術を持つ町工場やベンチャー企業があっても、ドローンなどの量産化に踏み切ることはできない。
この「岩盤規制」を打ち破ったのが、小泉防衛大臣の情熱だ。
2026年5月12日の衆議院安全保障委員会。小泉氏は「われわれは防衛装備品の政策を見直しているのに、政府系の金融機関は今までと変わらない対応が続いている」と、日本政策投資銀行(DBJ)を名指しで痛烈に批判した。
この発言の「破壊力」は絶大だった。なんと、そのわずか1週間後の19日までに、日本政策投資銀行は武器関連事業に対する投融資運用ルールを見直し、制限を原則撤廃したのだ。「社会慣行の観点から課題がある」と武器関連事業への関与を避け続けてきた金融界が、国際情勢と日本の国益を前に「目を覚ました」瞬間だったともいえる。
「国会での名指しが効いたのだろう。防衛産業を支える環境も足元から変わり始めている」と、自民党の国防族議員が語る通り、産業界に長年はびこっていた防衛事業へのタブー視が、打ち砕かれつつあるのだ。
町工場とスタートアップが日本の国防を担う日
「資金の壁」が崩れた今、日本のモノづくり産業が本領を発揮する時が来た。
小泉大臣が視察した名古屋の「プロドローン」社は、その急先鋒だ。同社は、主要部品を国内で調達する「純国産」のドローン開発を進めている。海外の安価な部品に依存せず、関連部品の国内メーカーも巻き込んだ強靭な量産体制の構築を目指している。

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戸谷俊介社長は、今回の日本政策投資銀行の判断について「非常に大きな決定だ。国益に資する生産を担う町工場にとって、政府系金融機関の支援は非常に心強い」と語る。緻密で質の高い日本の町工場の技術力が、国防という新たなステージで花開こうとしているのだ。
さらに政府は5月20日、スタートアップ(新興企業)を育成するための新計画「スタートアップ総力創出パッケージ」を取りまとめた。以下の強力な支援策が次々と打ち出されている。
10兆円規模の投資: 2027年度までに新興企業への投資額を10兆円規模とする目標を明記
軍民両用(デュアルユース)の推進: 人工知能(AI)やドローンなど、民間で培われた最先端技術を防衛分野でも活用する開発支援枠組みの創設
政府調達ルールの改革: 新興企業が参入しやすいよう、契約時の保証金の原則免除や、支払いの前払い化を認める
アジャイル型調達への転換: 最初から100%の性能を求めず、まずは部隊で実装(試験導入)し、問題があれば更新していくというスピード重視の調達方針
「先進的な技術に裏付けられた新しい戦い方が勝敗を決する」と計画に明記された通り、政府はこれまでの硬直化した官僚主義を捨て去り、スタートアップの爆発的な革新力を国防に取り込もうと本気で動いている。
新たなドローン大国・日本の幕開け
ウクライナの悲劇と、目前に迫る中国の脅威。これまで「水と安全はタダ」と信じて疑わなかった日本は、厳しい国際情勢の中でついに覚醒しつつある。

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多層的沿岸防衛構想「SHIELD」、ミサイルとドローンによる「複合攻撃」、そして、タブーを打ち破った金融支援と、スタートアップ・町工場を巻き込んだ「純国産ドローン」の量産体制構築。
わずか数年の間に、日本政府と民間企業がこれほどのスピードで連携し、新たな防衛構想を形にしつつあることは驚嘆に値する。緻密なモノづくりを得意とする日本の技術力が、デュアルユースという形で防衛事業に注ぎ込まれれば、日本が「安価で高性能、かつ強力な国産ドローン」を生み出し、世界を席巻する日はそう遠くないはずだ。
「徹底した無人化、省人化、自動化をトッププライオリティーで早く進めていけるかが重要」
小泉防衛大臣の言葉通り、時代は劇的に動いている。新たな防衛構想を掲げ、国産ドローン戦略に注力する日本の姿は、まさに「日本スゴイ!」と喝采を送りたくなるほどの頼もしさに満ちている。技術と知略で平和と国民の安全を守り抜く、新たな「防衛技術大国・日本」の幕開けを、私たちは今、目の当たりにしているのだ。
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