安くて旨い「最強のカップ焼きそば」はこれで決まり…インスタント麺を食べ尽くした3人が徹底討論!

安くて旨い「最強のカップ焼きそば」はどれだ!?
『ペヤング』『U.F.O.』『一平ちゃん』の美味しさの秘訣
食欲をそそる香ばしいソースが魅力のカップ焼きそば。まるか食品の『ペヤング ソースやきそば』(希望小売価格税込み231円、以下同)、日清食品の『日清焼そばU.F.O.』(254円)、明星食品の『明星 一平ちゃん夜店の焼そば』(254円)などのロングセラーを中心に、東洋水産や、コンビニPBも攻勢をかけている。
安くて旨い「最強のカップ焼きそば」はどれか。自作ラーメン研究家の神田武郎氏、カップ麺研究家のtaka :a(大石敬之)氏、インスタント麺ハンター大和イチロウ氏の″3賢人″が激論を交わした。
――まるか食品が『ペヤング一贅沢(ぜいたく)やきそば 本物の松茸』を9月8日に発売し、話題を集めました。価格は実に864円!
神田 松茸の風味を生かした醤油ベースの変わりダネ。フリーズドライの松茸がたっぷり入っていて、コリッとした食感も楽しめます。茹で汁を利用して、永谷園の『松茸の味お吸いもの』を作ってみたら、風味が増して″秋の味覚″を満喫することができました。
大和 たしかな″贅沢感″があり、けっして高くはない価格だと思いますね。
まるか食品は’75年発売で今年50周年のロングセラー『ペヤング ソースやきそば』と、大盛り商品の定番『ペヤング ソースやきそば超大盛』(270円)の″2本柱″が盤石。だから変わりダネで冒険できるのでしょうね。
大石 とくに通常『ペヤング』は絶対的な存在で、原点にして頂点です。ウスターソースの酸味が感じられる、あっさり目の味わい。後入れの「ふりかけ・スパイス」との相性が抜群で、大人になって食べると、その魅力を再確認できます。
神田 ほとんどのカップ焼きそばの麺は植物油脂で揚げていますが、『ペヤング』の揚げ油にはラードも入っています。お湯で戻したときに動物性の油脂分が麺から滲(にじ)み出てコクを生み出し、丁寧でバランスの良い仕上がりになっています。
大石 4倍サイズの『ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX』(491円)以上になると、ソースの味を変えているんですよね。通常よりトマトの風味と甘さが強調されていて、爆盛りでも食べ飽きないように工夫されています。
変わったところではロングセラーの駄菓子『味カレー』とコラボした『ペヤング やまとの味カレーやきそば』(254円)、『ペヤング カレーやきそば』(231円)など、カレー系が秀逸。まるか食品は業界で初めて液体ソースを導入した企業で、液体ソースなのにドライなスパイス感が楽しめるのが特徴です。

『U.F.O.』のCMにはネットで人気のコントアニメ『そろ谷のアニメっち』が起用された。写真は日清食品HPより
『U.F.O.』の香りの秘密
――日清食品はいかがでしょうか。
大石 『U.F.O.』を語らないわけにはいかないでしょう。’76年に発売し、’77年にはピンク・レディーをCMに起用、ヒット曲『UFO』とともに爆発的に広まりました。現在も「ずーっと売上No.1」と謳っている人気商品です。
濃い味の印象が強いですが、開発当時、中心人物だった安藤宏基氏(現CEO)が『とにかく強烈な香りを出してくれ』とオーダーしていたそうです。『U.F.O.』の真の強さは、一度嗅いだら忘れられない香りにあると思います。
神田 甘めのソースは定番のナイロンパウチではなく、より香りが引き立つアルミパウチに封入されています。香りに対するこだわりが感じられますね。もちもちとした直径2㎜の中太麺に、キャベツや肉も入って、リアルの焼きそばに近づけています。
大和 僕は大盛りタイプの『日清焼そばU.F.O.爆盛バーレル』(332円)を推したい。『爆盛』はソース文化が薄く、焼きそば商品が苦戦すると言われている九州などで’23年に実験的に投入されました。これが大ヒットして、瞬く間に全国販売に至ります。
人気の理由は、通常『U.F.O.』の1.8倍の麺量というボリューム感もさることながら、伸びにくくなった麺にあると見ています。大盛りサイズになるほど麺は伸びやすくなります。麺がソースを吸ってしまい、食べ終わりのほうは美味しくなくなってしまう。ところが『爆盛』は最後までもちもち食感がキープされている。
大石 麺は通常よりも細めに切り出され、『爆盛』用に密度を高めた設計になっています。僕は派生商品では『完全メシ 日清焼そばU.F.O.』(429円)が推し。通常『U.F.O.』よりも鉄板で炒めた感じのロースト感が強調されています。ノンフライ麺を採用するなど、健康面に配慮しつつも、あの強烈な香りは健在です。

『一平ちゃん やみつき塩だれ味』のCMには人気女優の本田翼(33)が出演。写真は明星食品HPより
『FRIDAY』2025年10月24・31日合併号より